ねこ背は治る!

ねこ背は治る!
・古本屋で何とはなく手に取ったこの本を後で読んでみて本当にびっくりした。
・私が求めていたことにドンピシャだった。
・副題が【知るだけで体が改善する「4つの意識」】というのだが、この4つが4つとも目からうろこ。
1.呼吸を深くする→肺はでっかいということを知るだけ
2.良い姿勢とは胸を張って背筋を伸ばすことではない→「重心を正しくするだけ」
3.肩甲骨をただしく使う→構造を知り、使い方の意識を変えるだけ
4.脚の付け根は股関節ではない→大腰筋で歩く
・タイトルはどうなのかと思う。そんな局所的な話ではない。健康法のベーシックなところをかなり広範囲にカバーしている。
・ねこ背に興味がない人には手に取ってもらえないのではないかと思うとこっちが悔しいくらいの内容です。
・あんまりすごいので、Amazonでこの著者、小池義孝さんの本をあと4冊買ってしましいました。
・ただ、この「ねこ背は治る」の本だけがカスタマーレビューが群を抜いていて、79人の人がほぼ5点満点。そんなに多くの人が揃って高評価って見たことがない。
・レビューの中身を見ても、「本当にねこ背が治った。」「すぐに治った」のオンパレード。
・いや、ねこ背だけじゃなくて、もっといいこといっぱい書いてあるじゃない、と突っ込みたくなるのだが、確かにこのタイトルに引かれて買った人は、ねこ背を治したくて買ったわけだから当たり前ですよね。
・すごいなと思ったのが、健康法の本で、体操の類が一切書いていない本を始めてみたということ。
・今までどの本でも、イラストか写真かの違いはあっても、絶対に○○体操や○○ワーク、○○ストレッチが絶対あって、それをやらなきゃいけないわけです。
・こっちも当然それを求めているところがあって、今度はどんな体操かな。そんなにあれもこれもできないしな、とか思いながら読むわけです。
・この本はまったく視点が違っていて、このからだのしくみを「知って」ください。そしてここだけちょこっと変えてもらえれば、あとは身体の方でうまい具合にやってくれますから。ということになっています。
・それだけ聞くと「そんなうまい話があるか」と思うでしょうが、4つの意識すべてがものすごく理論的で、実際に読みながら多少やってみると本当に実感できるし、今までこの半年間いろいろやってみて感じている実感とぴったり合う。
・何はともあれ、中身を紹介していきますが、あくまでも紹介ですので、絶対に本を読まれた方がいいと思います。
・オリジナルの説得性と同じようにはいきませんので、私は自分が今まで試してみたことの実感を中心に書いていこうと思います。

呼吸を深くする
・ほとんどの現代人が酸欠状態といってもいいほど呼吸が浅いといい切っています。
・解決方法がすごくて、肺がそんなに大きくないとの思い込みを改善し、肺はでっかいと知るだけ。
・付け足しのように胸式呼吸と複式呼吸を組み合わせた「全体呼吸」を推奨していますが、これは必須要素ではなく、要するに呼吸を深くして、いっぱい酸素を取り入れれば、からだじゅうのあちこちで起きている酸欠状態が解決され、からだじゅうが生き生きとしてくる。
・あまりにもベーシックなテーマなので、別ページを立てようと思います。詳しくはこちら
・私がやっている「すやすやウォーキング」はこの全体呼吸を取り入れてほぼ完成形に近くなったかなと思っています。

良い姿勢とは
・ここが一番衝撃的でした。
・まあ、ねこ背を直すための本ですから、直接的にはここが重要なわけです。
・この数日間本当にきつかった。「疲れない身体」をいっきに手にいれる本、を読んで疲れない座り方を身につけようとしてからです。
・「疲れない身体」…の本は、それ以外の箇所はとっても素晴らしいのですが、一番期待していた疲れない座り方がどうしても身につかない。
・むしろ首のこりが余計に強くなった気がしますし、脚を組まないと決めたのに、どうしても組みたくなってしまう。それが逆にストレスになってしまっていた気がします。
・この本では、世間で当たり前に思われている「胸をはって背筋を伸ばす」がいい姿勢ではないと断言します。
・ご自身の体験からも親に「背筋をピシッと」といわれ続けて20年、がんばってもがんばっても少し気をゆるめるとすぐに元に戻ってしまう。
・20年後に諦めたそうですが、そういえば昔の教育って、親も教師もみんなそうでしたよね。もちろん子供の側も信じて疑わなかったから、できない自分を責め続けるしかなかったわけです。
・「背筋をピシッと」は習慣化不可能なんですって。ちょっとそれを早く言ってよって感じです。
・「良い姿勢」は重心を変えるだけでいい。
・課題であった首と背中のコリですが、この数日間むしろ逆をやっていた気がします。
・試しにこうしてみてくださいと書いてあるところをやってみると、ドンピシャで今コっているところに同じ痛みが出ます。
・疑う余地がありません。何だそうだったのって。
・脚を組むことに関しても、全然問題なしと。そんなことで骨盤がゆがむことはあり得ないと。
・「いいんだーっ」って。罪の意識から解放されたこの幸せ感。
・これも別ページで紹介したいと思います。詳しくはこちら

肩甲骨をただしく使う
・これですこれ。
・「歩き革命」で書いていた「やじろべえ」理論。
・なんだかものすごい気がして、人骨模型まで買ってしまいました。
・でも結局よくわからなくて、もやもやしていました。
・肩甲骨の動画もいくつか見たりして、実践もしてみて、これで肩こりも治るかなって。
・この本では、肩甲骨の構造と動きを実に丁寧に分かりやすく書いています。
・詳しくはこちら
・「歩き革命」や肩甲骨の動画は、肩甲骨は本来もっと自由な動き方をするんですよとまでは言っています。
・もうちょっと丁寧に具体的な動きを教えてほしかったというのはあるとしても、全然間違いではなくただしいことを言っている。
・ここからです。
・「ねこ背」本以外は、自由に動かしていない理由を「動かせないから」としているのに対して、「ねこ背」本は「動かせるのに構造を知らないから、動かそうとしていない」においています。
・ある動画では「こういうストレッチをしないと肩甲骨は肋骨にべったりとくっついちゃっています。さあ肩甲骨はがしのストレッチをしましょう」って感じです。
・「ねこ背」本はもともとはがれていますから、そういう風に動かしていいんですよってことになる。
・動画で伊集院光や所さんや東MAXが最初に肩甲骨可動域チェックをして、そのあと肩甲骨はがし体操を5分だけするとほらこんなに変わったよって見せるのですが、もともと意識がなかった人が、無意識にでも本来の動きをしちゃっただけと考えられなくもない。5分ってやっぱり変なんじゃないでしょうか
・肩甲骨は肋骨より前にまでスライドしてこれるということは、腕をまっすぐ前に伸ばして手の甲を合わせてみると、風呂場で鏡に映してみたのですができてました。確かに前からそれくらいのことはできてると思うし、肩甲骨が肋骨にくっついちゃってるとこれは絶対に無理だよなって思います。

脚の付け根は股関節ではない
・肩甲骨の構造と動きがご理解いただけたら、予想がつくと思います。
・腕の付け根は、肩関節ではなく、その先の先、背骨を支点として動かせるということでした。
・脚の付け根も股関節ではなく、背骨なんです。
・詳しくはこちら
・実は、理屈は分かっていませんでしたが、これはもうやっています。
・ウォーキングの世界では「みぞおちから脚を振りだす意識を持って」というのはよく本に出てきます。
・腰は前後に振りながら歩いているので、今考えるとちゃんとできているのですが、「意識を持つ」ということなんでしょうと思っていて、まさか本当にそうしているとは思っていませんでした。
・以前もブログで書きましたが、脚で歩くのではなく「胴体で歩く」というのはいくつかのウォーキングの本でも出ていますし、腰を振ることがそういうことなんだろうとは思っていましたが、その「胴体」なるものが明確に「大腰筋」だと分かったわけです。

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