仏像の見分け方。弥勒菩薩。

仏像の見分け方シリーズ
前回までは如来
釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来、毘盧舍那仏、大日如来
他にも如来はいるにはいますが
これだけ押さえておけば大体大丈夫かな

今回から菩薩(ぼさつ)シリーズに入っていきます。

如来は悟りを拓いていますが
菩薩は悟りを完全には拓ききっていません。
それでも、人々を救えるのだから大したもんです。

弥勒菩薩
弥勒菩薩(みろくぼさつ)は菩薩の中では一番格上だと言えるでしょう。
弥勒如来として表現されることもあるくらいです。

釈迦如来と同格だとも言えます。
釈迦如来は紀元前5世紀に生き、死んでしまいましたが
第二のお釈迦さまが現れるのではないか
現れて欲しいという強い願いが弥勒菩薩を作り出したのかも知れません。

お釈迦さまが死んだあと
56億7千万年後にこの世に表れ
釈迦同様に、人々を救ってくれます。

随分先ですね。
気が遠くなります。
もうちょっと短くても良かった気がしますが
誰が決めたんでしょうか。

救世主仏陀の再来が約束されているわけですから
その時点をとらえれば如来と言えるわけです。
でも、今現在で言うと、まだ如来じゃないという意味で菩薩。

見分け方
弥勒菩薩を見分けるのはとても簡単です。

その前に、弥勒如来となっている仏像もあるのですが
その場合は、如来統一パターンで表されます。

今回から菩薩シリーズになるので
如来統一パターンのように、菩薩統一パターンをお話しするべきなのですが
弥勒菩薩は、統一パターンとかなり違いますので
菩薩統一パターンは次回お話しすることにします。

さあ、弥勒菩薩ですが
半跏思惟(はんかしゆい)という格好をしています。

台座に腰掛けて左足を下げ、右足先を左大腿部にのせて足を組み、
折り曲げた右膝頭の上に右肘をつき、
右手の指先を軽く右頰にふれて思索する姿


今、弥勒菩薩は、兜率天(とそつてん)というところにいるんですが
そこで、56億7千万年後に、どのように人々を救おうか
考えている格好なわけです。

千葉の市川でウォーキングイベントやったとき
右手を頬に当てている仏様の石像があったんです。
当事、弥勒菩薩の半跏思惟を知らなかったんで
どうしたんだろうね、この仏さん
歯でも痛いのかなと、盛り上がりました。
あっちでもこっちでも見つかって
こっちも歯が痛いんだねと言ってました。
考えてたのか。

布袋さん
弥勒菩薩と言えば、七福神ファンの私としては
布袋さんの話は欠かせません。

一部で布袋さんは弥勒菩薩の生まれ変わりと言われています。
弥勒菩薩は、やって来るのがあまりにも遅いので
誰かが生まれ変わりになってくれるのは大歓迎ですが
布袋さんはない。

布袋さんは布袋さんとして魅力があるので
そんな大物と一緒にされると逆に庶民性がなくなってしまいます。
スマートで慈悲に満ちた弥勒菩薩のお顔と
デブっとしてガハガハ笑っている布袋さんではイメージがちょっと・・
布袋さんが弥勒菩薩のことが好きで、
ちょっと弥勒菩薩について書いたことがあるということだけですからね
繋がりは。

他の方、是非弥勒菩薩の生まれ変わりとなっていただいて
人々を救ってくださいませ。

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