運動に縁のない人生(テニス編)

テニス
・前回、陸上競技で無様な自分を自慢してしまいましたが、やっぱり球技が上を行きます。
・中学校の時、ほぼ強制的に部活に入らなければならなかったのですが、当時軟式テニスなるものがあり、その部活に入りました。(今もある?)
・自分でもびっくりするくらい下手でした。
・軟式テニスはダブルスしかないのですが、私は前衛でした。
・強い方から1番手、2番手と順位がついていくのですが、私の学校は6番手までしかありませんでした。
・私は5番手だったのですが、6番手は後衛しかいなかったので、前衛では一番下手ということになります。
・サーブレシーブというのが大の不得意でした。相手のサーブを打ち返すと7割くらいの確率でバックアウトになってしまいます。
・自分チームがレシーブのセットはまず勝てません。
・大体地域の大会は3番手くらいまでしか参加できないのですが、たまに全員出られる大会があります。
・そんな時はあこがれの他校の強豪と試合ができたりします。
・なんとたまに他校の2番手あたりに勝ってしまったりします。
・一つにはわがチームは精神的に強いのです。わがチームの試合はすごく長い試合になります。
・相手がサーブ権のセットは、前衛と後衛が交互にサーブを受けるのですが、当然交互に勝ったり負けたりします。
・テニスはジュースがあるので、ジュースに持ち込んでしまうと、2回連続で勝たないとセットを取れません。
・延々と続くのですが、我々は慣れています。
・相手は、だんだん飽きてくるようで、途中でミスったりします。
・あと、実は必殺技があるのです。

必殺技その1
・中学生レベルでは、サーブするときファーストサーブは力いっぱい打ちますが、セカンドサーブは確実に入るようにゆっくり打ちます。
・うちの後衛は、8割りがたの力でほぼセカンドサーブを入れられるように練習しました。
・ゆるいのが来ると思って前の方で構えていた相手はびっくりします。
・ただびっくりするというだけで、返せないほどの威力があるわけではありません。
・ところがです。まず100%人間というものはそういう時って前衛の横を抜こうなどという余裕が出ず、まん真ん中のボールで返してきます。
・今回ね、と打ち合わせ済みの私は真ん中に仁王立ち。どひゃっとボレーして絶対に勝てるのです。

必殺技その2
・「かぶせ」と呼んでいた必殺技です。
・通常は、後衛が右にいると前衛は左というように逆側に移動します。
・相手も抜かれにくくするため、その逆側に移動します。
・即ち、味方の後衛が、右側なら相手の前衛が同じ側、逆側に味方と前衛と相手の後衛というフォーメーションになります。
・「かぶせ」のサインを後衛に出すと、私は後衛のいる側に移動し、相手の前衛の前に立ちはだかります。
・両手を大きく広げ、視界を遮ります。
・そうすると不思議なことに人間はコートの端側には移動せず、真ん中側に移動します。不思議に100%そうなります。
・そうなるともう簡単です。ストレートにゆっくり抜いて絶対に勝てます。
・とても卑怯な手です。
・必殺技その1でもそうですが、奇襲作戦ですから、ひと試合一回、それも同じ相手には使えません。
・5番手だからできる技です。
・1番手2番手は学校の代表ですから、卑怯な手は使えません。
・いいじゃないですか。たまにしか出られない5番手が、ここぞというときの必殺技を引っ提げて、強豪校の1番手に立ち向かい、必殺技がきまったときの相手の顔。「ええっ」という顔、「そこまでしなくても」という顔。
・ああ快感です。生きているって面白い。

運動に縁のない人生(テニス編)」への2件のフィードバック

  1. 漫画 エースをねらえに憧れて中学・高校と休まずサボらず軟式テニスに明け暮れていました。
    ちなみに私は後衛でした。

    • サーブレシーブも出来たんでしょうね。
      普通できるか。

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