分身ロボット株式会社へようこそ

昨日、重度身障者に就労の機会が拓かれた分身ロボットカフェの話はしました。
重度身障者の分身ロボットカフェに感動

とても素晴らしいです。
分身ロボットという考え方自体が、無限の可能性を秘めていると思うんです。

それが出来るんなら、あれもこれも出来るじゃない
世界中の人々の生き方を変えてしまうほどのインパクト

使い方のアイデアが次々わいてきました

そう遠くない近未来
私でーこんが、分身ロボット株式会社を設立したという設定で
入会希望のお客様が来られて、事業内容の説明をしているシーンとして、
ドラマ仕立てで説明いたしましょう。

分身ロボット株式会社へようこそ
いらっしゃいませ
私、当社の代表兼、営業兼、雑用係をさせていただいている、でーこんゼットランドと申します。

一通りの事業内容を説明させていただきますので
どこでも、質問を割り込んでいただいて結構でございます。

わが社は2020年、東京オリンピックの年に設立し、今年で8年目になります。
ロボットの数が、約6000体くらいになり
世界64か国で、約10000人の会員の方にご利用いただいています。

わが社ホームページから、現在のロボットの空き状況を一覧で全て見ることができます
キーワードでの検索も出来ますので
例えば、「フランス 美術館」検索、としていただければ
今、利用可能なロボットが、一覧で出て参ります。
やってみましょう
ルーブル美術館の「ポコ」と「ペコ」が利用可能ですね
おっと、今、ペコは充電中マークに変わっちゃいました。

大きく、「利用する」と「働く」の二つの使い方が出来るのですが
まずは、「利用する」からご説明いたしましょう

先ほどの、「ポコ」を例に取ってみましょう。
利用するボタンを押してください。
ここの場合は有料施設でございますので入場料を払うボタンを押していただければ
クレジットカードから自動的に引き落とされます。
逆に言うと、それだけです。
月々2000円(税込)の会費だけで、一回一回の利用料はかかりません。
なんと、パリへの交通費ホテル代一切かからずにルーブル美術館に行けるということでございます。
時間の節約にもなりますね。
入口に瞬間移動でございます。
2000円なんて、屁みたいなもんです。
失礼しました。下品でございましたね。

さあ、ご自由に操作していただいて動き回り、お好きな絵を鑑賞してみて下さい。

人間の動きはかなり細かく出来るようになってきましたが
その分操作が複雑になりますので、あえてシンプルな動きに限定しています。

残念ながら、食事は出来ません。

翻訳機能もございますので、
ここにチェックを入れておいて下さい。
ご自由に喋っていただければ、自動的に翻訳されて、ポコが喋ります

ボンジュールマドマアゼル

自由に、スタッフの人やとなりの人に喋りかけてください。
会話が弾みますよ。

学生さんとかは、あえて翻訳しない使い方をされておられます。
日本で外国語スクールとかに通うより
よほど楽しみながら生きた外国語が学べると大評判です。

ウィッキーさんも、うちの会員でいらっしゃいます。

今、一番人気は南極です。
イースター島、マチュピチュ、アマゾン辺りも人気です。
この前、アマゾンで、一体ワニに噛み砕かれちゃいましたけど
ご利用いただいていたお客様は
つくづく自分で行っていなくて良かったと言っておられました。

この前、スカイダイビングを楽しまれた方もいらっしゃいました。

ようやく許可がおりたので
来年は、月面に一体配置する予定です。
もうすでに、2ヶ月の予約待ちですが。

日本ではやはり定番の富士山ですね
定番の観光地はほぼ網羅出来ています。
変わったところで言うと、沖の鳥島も人気です。
北方領土4島も人気あります。
国会開催期間中は国会議事堂は人気が出ます。
ただ、議員バッヂはつけていませんので、発言すると怒られます

買い物難民と言われる僻地でも
スーパーでの買い出し、梱包、発送まで分身ロボットが自分で出来ますので
地方のお年寄りには朗報です。

この前、山奥に住まわれているおばあちゃんが
シャネルの本店で、腹巻きを買われたそうです。

外国の朝市を見て歩くのも人気ありますね
時差がありますので、こっちは夕方だったりします。

では、「働く」の方もご説明致しましょう。

「働く」の方は、どんどん個別のリクエストをいただいています。
特に高齢者の方には人気です。
自分の経験を活かしてこういうところで働きたい
でも、体力に自信がなくなってきているので、通勤は厳しいという方の為
分身ロボットを連れての就職活動を代行させていただいています。

円滑なコミュニケーションのため、愛想笑い機能もご活用下さい。

地域をあげての取り組みも積極的です。
この前は、ローカル線の飯田線の無人駅全てに、分身ロボットを配置しました。

話しかけられるとスイッチが入るんですが
モニターを切り替えながら
たった二人で、分身ロボットの駅員を操作しています。

通勤要らず、危険なし
常時一人置いておくのは勿体ないという場所にはどんどん進出して行っています
最近、えっ、こんなところに?という山奥とかに
カフェが続々オープンしています。
お客様が来られたときだけの接客になりますので
複数切り替えながら、接客をお願いします。

大袈裟ですが、労働の考え方や日本の地方構造が
変わってきたとの評価もいただいています。

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[ハイテクノロジー]シリーズはこちら(少し下げてね)


アサガオスプリットペダル

花カレンダー始めました

重度身障者の分身ロボットカフェに感動

今朝、NHKのニュースでやってました。

分身ロボットカフェ
カフェなんですけど、ウェイトレスさんが、人型ロボット

そういうと、最近、町中でちょこちょこ店にロボットがいるのを見かけるようになった
だいぶ安くなって、採算が合うようになってきたんだろうな

カフェ版か、なるほどね
例の合成の声で喋るんだろうなあ

あれ?ちゃんと人の声だ

どういうこと?

遠隔操作なんだって
ようやく意味が分かってきた。

重度身障者が社会進出をする
こんな、ものすごいことを考えた人がいる

重度身障者もコミュニケーションが図れるようにと
色んなものが開発された。
僅かに動く指でコンピュータを操作
良い時代になったなあと思っていた。

それが、ロボットの技術と組合わさり
自分は動けなくとも、ロボットが分身となることで、自由な動きを手に入れた。
すごい。革命だ。
と思ったら、それを「働く」ということに繋げちゃった

カフェのウェイトレスになってお客様のところにお冷やを持っていく。

いらっしゃいませ
ご注文は何になさいますか

始まったばかりで、その趣旨に賛同した人がお客様なので
積極的に会話をしてきてくれる。
テレビでやっていたどの人たちも、とても楽しそうに話している。

テレビでクローズアップしていたひとも
働くなんて、全く自分には無縁だと思っていたと。

初日、どうにもぎこちない。
そりゃそうです。
生まれて全く初めての事ですから。
恥ずかしさが先にたって、誰もいない席に行っちゃった。

やっと、お客様のところにいって

いらっしゃいませ。
今日は・・このためにここにいらっしゃったんですか
あっ、ごめんなさい
失敗しました。当たり前でした。

逆に受けてましたけど

これじゃいかんと、労働意欲に燃え
そのカフェに連れていってもらった。

自分がお客さんになり
カフェに入ってみると、ビックリ
他のロボットたちは愛嬌振りまいたり、冗談言ったり

自分とほぼ同じ境遇のはず。

積極的にロボットたちに話しかけ
アドバイスをしてもらう。

次はちょっとは良くなりました。

働くって
大変だけど、とても楽しいから
お客さんにもっと喜ばれるように頑張ります。

その日が終わった後のお風呂が、人生で一番気持ち良かったそうです。

DAWN
こりゃもう、行くしかないでしょ。
NHKなので、どこでやっているとは言ってくれません。

何とか調べてゴー

と思ったんだけど
何とか頑張って検索しまくってたどり着いたのがこれ

えっ10日間限定?
しかも、昨日まで
「実証実験段階ですが、今後は常設店を目指しています」って言ってた
それにしても、終わった翌日に放送するかね、NHKさん
飛んでいこうと思ったのに

こりゃ何がなんでも常設店にしてもらわんことには
あの人も、せっかく練習したのに、気持ち良い風呂に入れません。

常設店になった暁には
絶対にそこに昼食の予約入れて
ウォーキングのイベントを企画します。

何が良いって、みんなが楽しそうだってこと。
とても申し訳ないとは思うけど
重度身障者の人を前にして、楽しいおしゃべりって
私には無理だと思う。
そこにロボットが介在するって、なんて素晴らしいアイデアなんだろう。

カミさんにはできるんですよね。
東京都は福祉の一貫で「訪問看護」っていって
自宅で療養している、重度身障者の家を訪問する看護師さんを派遣している
今ではないけど、カミさんは、看護師なので、昔それをやっていた。

訪問先は、カフェの人達より、もっと重度な人たちで、話は出来ないし
ほとんど、こっちの言うことに反応も出来ない。

そこにいって、看護なんだけど
ほとんど反応しない人たちに対して、まあ楽しそうに喋る喋る

直接見た訳じゃないけど、本人が言うには
いつもビックリされるらしい

そういう人たちの親って、
負い目を持っちゃっていたり、介護で疲れていたりで
最初はいっぱいしゃべりかけていても
だんだん話しかけなくなってくるらしい
ほとんど反応がない訳だから

そこに訪問看護師さんが
まあ楽しそうにいっぱい喋りかけるもんだから感激するらしい。

どんな感じか分かります。
うちのセキセイインコたちに対してそうだから。

話を戻して
ロボットは良いですね
カミさんのような特殊な人は別にして
やっぱり、いざ目にすると可哀想が先にたっちゃいます。

今まで人に世話されているばかりの人生だった訳で
今度は、人を世話する
これでこそ、人生完結
働くんだから、可哀想って思われている場合じゃない。
人を楽しませるっていう、サービス業でトライしようっていうのもすごい。

分身ロボット
ところで、重度身障者の分身ロボットカフェの話はそれとして
分身ロボットという発想自体すごいと思いません?

ロボットって、今までAIでロボットさんが色々考えてしゃべったり動いたりするけど
大分昔に比べりゃ良くなったけど、人間と比べるとね

遠隔で動かしたり喋ったりしてくれるんだったら
グッと人間に近づきますよね

これできるんだったら、ものすごい可能性広がるんですけど。

重度身障者だけじゃなく、私だってやりたいこといっぱいある。
回を改めて、分身ロボットの可能性について考えていきたいと思いますね

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ツバキ

花カレンダー始めました

職場にプチローソンがやって来た

うちの職場のフロアにプチローソンが出来ました

プチーッ

素晴らしいですね
ほぼ、お菓子とカップラーメンばかりなので
うちのフロア全員デブになっちゃうんじゃないかという懸念はありますが。

商品のバーコードを自分でピッてやって、支払いは交通系ICカードでピピッ、てやって完了。
セルフって事です。

無人販売
ビックリですね
無人販売が成り立つ訳ですから、良い国です。

古くは畑の横にある無人の野菜販売所
100円入れて勝手に持っていくやつ

良くいくイオンモールのスーパーは
セルフレジが10個ぐらいあっていつも大盛況
うちは、いくら長蛇の列でも絶対にセルフレジに並びます。

会話を楽しむ対面販売ならまだしも
やっていただくことが作業だけだと分かっているんだったら
自分で出来ることはやりますよ、って気になります

やってていつも思うのは
不正しようと思うとなんぼでも出来るよな、と

バーコードのついていない、キュウリみたいな商品だと
「バーコードのない商品」っていうところを押して
次に「キュウリ」を押して
3本とか押す

通した後の商品は秤付きの台の方に乗せるんだけど
キュウリとアボガドの重さの違いが分かるとは思えない。

台の方に置き忘れたり、台の上で物を移動したりすると、
上の赤ランプが付くんだけど
係りの人が来ても、何かを質問する訳でもなく
すいません、とか言いながら解除ボタンを押すだけ。
何も意味ありません。

結局、不正でのロスより
人件費削減の方が大きいのでしょう。

コンビニ、キオスク
コンビニやキオスクでもどんどんセルフレジが増えていっています。

増えていくというのは概ねうまくいっている証拠
ほとんどの人が「ちゃんとやっている」ということ。

何だか嬉しくなります。

グリコ
カミさんに言ったら

はい、グリコさんね

なるほど思い出しました。

グリコ森永事件の時
みんなグリコを応援したい気持ちはあるんだけど
毒が入っていて死んじゃっても困るし、ってことで
グリコのお菓子を買わなくなって

グリコの会社の社員さんたちが、
どうせ仕事がなくて暇しているんだったら
この作ったばっかりの絶対毒の入っていないお菓子を
自分の手で会社とか回って手売りしようと。

買ったのを覚えています。

そんなの何の足しにもならないよ、と
社内では反対もあったでしょうね
でも、始めた人は本当に自分の会社の事が好きだったんでしょう。

報道もされてどんどん広がっていって
定着していきましたね。
みんなで協力し合って、犯人なんかに負けるかい、って気持ちが有った。

この良心で始まったビジネス形態
いつの間にか、「グリコさん」という名前がついて
もう何十年もたった今でも、若干形を変えて残っている。

職場の片隅に、お菓子が置いてあって、横の貯金箱みたいなのに100円入れて
お菓子を持っていく。

そう言われると、ちょくちょく見ます。

プチローソンは新しい「グリコさん」だったんですね。

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ヒマワリ

花カレンダー始めました

電子書籍に関わるいくつかの提言

電子書籍にどっぷり浸かっています、という記事を書いたのが一年前。
電子書籍、そのあとどうなった

それ以降も、その思いはどんどん強くなっていって

同じ本で、高くても電子書籍買うから、頼むから、電子書籍出して!

極論言うと
紙の本は出版禁止にしてくれれば良いのに、くらいに思っている

物は、物理的に存在しなければ意味の無いものと
そうじゃないものに、大きく分かれる
IT業界でソフトウェアと言われる物は全て後者
情報、というのは全部後者
テレビやラジオや音楽や、コンテンツと言われるものは全部後者
おそらくエネルギーも

はっきり言って後者は全て「物」を無くして良いと思う。

例えば、音楽業界
近い内、ひょっとして数年というレベルでCDが無くなると思う。
アメリカの最大手流通チェーンが、CDショップの売り場展開から一切撤退すると発表した。

音楽業界が低迷しているわけではない。
音楽の売上は過去最高を更新し続けている。

CDが売れなくなっているだけ
ダウンロードで事足りるから。
わざわざショップに足を運ぶ必要がない。

そんな極端なと言われるかも知れないけど、音楽や映像業界は今までもそれを繰り返してきた。

レコードは現実に無くなったわけです。
映像メディアもどんどん変化した。
VHSがベータに勝利したなんて話題が懐かしい。
一部のノスタルジー論はあるけれど
レコードが無くなったことによって、暴動は起きていない。

無くなる、って結構あちこちにある
ワープロ専用機だって、フロッピーだって、電子手帳だって、ポケベルだって、PHSだって無くなった。

風前の灯火の、ガラケー。公衆電話。
固定電話だって危ないし、腕時計すら危ない。
新聞業界はみんなヒヤヒヤしている。

再度、主張したい
紙の本は要らない。

反論
えらい怒られそうですね
あんたはそれで良いかも知れないけど
電子書籍?そんなもん、一回も見たことない

高齢者に死ねと言うことか

実は自分も使ってみて初めて分かったんですが
高齢者こそ、電子書籍が便利
また極論言っちゃうと
高齢者は電子書籍でないと読めない。

文字の大きさ変えると、ちゃんとページのレイアウトも変わってくれる
大きな活字の本が、普通に手に入る
出歩くのが困難とか、本屋まで遠くて行けない地方とかでも
電子書籍なら1分後に読める。

もちろん、ITリテラシー、という言い方をするんだけど
そういう操作が出来ない人だっているんです。

それ言われると実は反論のしようがない。
はいすいません、なんですけどね。

提言
無くなるか議論をちょっと横に置いておくとすれば
電子書籍を中心とした世の中を発展させていくために
二つの提言をしたいと思います。

今、紙の本にあって、電子書籍に無い、二つの仕組みをどうするかです。

ひとつは古本。
もうひとつは、公の図書館(貸し本)。

古本
電子書籍は古くならないですからね。
概念としてあり得ない。

今は、出版から年が経過した本は、誰かが読んだ本として
定価より安くで出回る
いわゆるリサイクルの象徴的存在として、古本屋があるわけですね
「もったいない」の精神は受け継いで行きたい。

例えば、一定年数を経過すれば
個人が所有している電子書籍を何らかの解除の仕組みにかけて
ネット上で自由に販売出来るようにしたらどうだろう。
今は電子書籍の転売は一切NGのはず。
もちろん法整備が大前提です。
必要であれば、著者に何らかのインカムが入るようにすべきかも知れない。

図書館
今、とても便利に使わせていただいている図書館ですが
仮に世の中が電子書籍の世の中になるとすると
図書館ってどうしましょう。

もし、電子書籍の図書館が可能だとすると
各地域に物理的な建物を伴って存在している図書館は
全て要らなくなって
日本の中央に電子書籍図書館がどこかの省庁の管轄の元にひとつだけあれば良い

国家予算的に考えてもどえらいメリットです。

大きな問題が横たわりますね

それってすなわち
全ての本がタダで読めるということになりませんか

本が全く売れなくなりますよね。

さあ困りました。

この問題を考えようとすると
図書館ってそもそもなぜ存在するか
というところに立ち戻らないといけない気がします。

「タダで貸し出されちゃうと、本が売れなくなる」論を言うとすると
今の図書館だって同じ筈。

いわゆる「福祉」で
貧しい人にも学習の機会を均等に、ということなんでしょう。

そして、現実的に図書館の運営が統計上、
本が売れなくなるほどのデメリットが発生しなかったのかも知れません。

おそらく、メリットとデメリットのバランスしかないと思います。
でも、みんなで知恵を出し合うと絶対に可能な筈

総量として影響無い範囲に限定
貸し出された本は、本来販売したとしたら得られるであろう利益を
著者や出版元販売元等に補填
それは、税金から。

国民の知識知恵の向上は
即、国力だと思います。

非常に低い確率かも知れませんが、もし、この記事をその関係者のお偉いさんが読んでいただけたら
ぜひご検討いただけたらと思います。


ザクロ

花カレンダー始めました