電子書籍に関わるいくつかの提言

電子書籍にどっぷり浸かっています、という記事を書いたのが一年前。
電子書籍、そのあとどうなった

それ以降も、その思いはどんどん強くなっていって

同じ本で、高くても電子書籍買うから、頼むから、電子書籍出して!

極論言うと
紙の本は出版禁止にしてくれれば良いのに、くらいに思っている

物は、物理的に存在しなければ意味の無いものと
そうじゃないものに、大きく分かれる
IT業界でソフトウェアと言われる物は全て後者
情報、というのは全部後者
テレビやラジオや音楽や、コンテンツと言われるものは全部後者
おそらくエネルギーも

はっきり言って後者は全て「物」を無くして良いと思う。

例えば、音楽業界
近い内、ひょっとして数年というレベルでCDが無くなると思う。
アメリカの最大手流通チェーンが、CDショップの売り場展開から一切撤退すると発表した。

音楽業界が低迷しているわけではない。
音楽の売上は過去最高を更新し続けている。

CDが売れなくなっているだけ
ダウンロードで事足りるから。
わざわざショップに足を運ぶ必要がない。

そんな極端なと言われるかも知れないけど、音楽や映像業界は今までもそれを繰り返してきた。

レコードは現実に無くなったわけです。
映像メディアもどんどん変化した。
VHSがベータに勝利したなんて話題が懐かしい。
一部のノスタルジー論はあるけれど
レコードが無くなったことによって、暴動は起きていない。

無くなる、って結構あちこちにある
ワープロ専用機だって、フロッピーだって、電子手帳だって、ポケベルだって、PHSだって無くなった。

風前の灯火の、ガラケー。公衆電話。
固定電話だって危ないし、腕時計すら危ない。
新聞業界はみんなヒヤヒヤしている。

再度、主張したい
紙の本は要らない。

反論
えらい怒られそうですね
あんたはそれで良いかも知れないけど
電子書籍?そんなもん、一回も見たことない

高齢者に死ねと言うことか

実は自分も使ってみて初めて分かったんですが
高齢者こそ、電子書籍が便利
また極論言っちゃうと
高齢者は電子書籍でないと読めない。

文字の大きさ変えると、ちゃんとページのレイアウトも変わってくれる
大きな活字の本が、普通に手に入る
出歩くのが困難とか、本屋まで遠くて行けない地方とかでも
電子書籍なら1分後に読める。

もちろん、ITリテラシー、という言い方をするんだけど
そういう操作が出来ない人だっているんです。

それ言われると実は反論のしようがない。
はいすいません、なんですけどね。

提言
無くなるか議論をちょっと横に置いておくとすれば
電子書籍を中心とした世の中を発展させていくために
二つの提言をしたいと思います。

今、紙の本にあって、電子書籍に無い、二つの仕組みをどうするかです。

ひとつは古本。
もうひとつは、公の図書館(貸し本)。

古本
電子書籍は古くならないですからね。
概念としてあり得ない。

今は、出版から年が経過した本は、誰かが読んだ本として
定価より安くで出回る
いわゆるリサイクルの象徴的存在として、古本屋があるわけですね
「もったいない」の精神は受け継いで行きたい。

例えば、一定年数を経過すれば
個人が所有している電子書籍を何らかの解除の仕組みにかけて
ネット上で自由に販売出来るようにしたらどうだろう。
今は電子書籍の転売は一切NGのはず。
もちろん法整備が大前提です。
必要であれば、著者に何らかのインカムが入るようにすべきかも知れない。

図書館
今、とても便利に使わせていただいている図書館ですが
仮に世の中が電子書籍の世の中になるとすると
図書館ってどうしましょう。

もし、電子書籍の図書館が可能だとすると
各地域に物理的な建物を伴って存在している図書館は
全て要らなくなって
日本の中央に電子書籍図書館がどこかの省庁の管轄の元にひとつだけあれば良い

国家予算的に考えてもどえらいメリットです。

大きな問題が横たわりますね

それってすなわち
全ての本がタダで読めるということになりませんか

本が全く売れなくなりますよね。

さあ困りました。

この問題を考えようとすると
図書館ってそもそもなぜ存在するか
というところに立ち戻らないといけない気がします。

「タダで貸し出されちゃうと、本が売れなくなる」論を言うとすると
今の図書館だって同じ筈。

いわゆる「福祉」で
貧しい人にも学習の機会を均等に、ということなんでしょう。

そして、現実的に図書館の運営が統計上、
本が売れなくなるほどのデメリットが発生しなかったのかも知れません。

おそらく、メリットとデメリットのバランスしかないと思います。
でも、みんなで知恵を出し合うと絶対に可能な筈

総量として影響無い範囲に限定
貸し出された本は、本来販売したとしたら得られるであろう利益を
著者や出版元販売元等に補填
それは、税金から。

国民の知識知恵の向上は
即、国力だと思います。

非常に低い確率かも知れませんが、もし、この記事をその関係者のお偉いさんが読んでいただけたら
ぜひご検討いただけたらと思います。


ザクロ

花カレンダー始めました

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