[神社] ヒトコトヌシノカミ

ヒトコトヌシノカミ(一言主神)

雄略天皇が大和の葛城山(かつらぎさん)へ登山した時の事です

自分とそっくりな格好をした一行に出会いました

こらこら、人間の分際でなんて格好をしているんだ

いえいえ、私どもは葛城山の神、ヒトコトヌシノカミにございます

あらまあ、失礼しました。神様でしたか

雄略天皇は失礼を詫び
弓矢や衣服を献上しました

いやいや、そんな

意気投合し、一緒に鹿狩を楽しみ
来目川まで帰りの道案内もした

言霊(ことだま)
古事記でヒトコトヌシノカミは
悪事も善事も一言で言い放つ神とされている

昔から日本には言霊(ことだま)信仰というのがある
言葉には魂が宿っているので
言葉にすると、それが現実になる
ヒトコトヌシノカミは言霊信仰を象徴する神なのだろう

大和政権と、大和の豪族葛城氏の関係もかいま見える
大和政権に迫るほどの勢力を持っていたのかも知れない

ヒトコトヌシノカミは
一言の願い事なら何でも叶えてくれる神様として
葛城一言主神社を総本社に、全国に広く祀られている

さらなる秘訣
「無言詣り」という方法もある。
当日は朝から誰とも一言も話をせずに参拝することで成就力が強くなる
うちのカミさんは100%無理です

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[神社] 神武天皇。初代天皇

日本の神様シリーズ
初代天皇になります
天皇シリーズともダブることになるので、できればこちらも読んでね
[天皇]1 神武天皇。新天皇即位記念。

神武天皇

「古事記」「日本書紀」は、「大和(奈良県)の天皇が天下を支配すること」の正当性を示す役割をもっていました。

ですから、アマテラスオオミカミの子孫が九州を支配しているだけでは、
「天皇」とみなすわけにはいきません。
大和に本拠地を置いて各地を勢力下に入れたとき、
初めて天下を支配したことになり、「天皇」とされるのです。

その役割を果たしたのが、ニニギからホオリとウガヤフキアエズを経て登場した、
カムヤマトイワレビコです。
彼は九州を出て本州に乗り込み、各地の勢力を服従させた末、
大和に政権を樹立して、初代天皇になったとされます。
ここから和名に加えて、中国から伝わった漢字の名前も加わります
「ん」の話でいうと、それまでの日本語には「ん」の発音がないので
カムヤマトイワレビコはじめアマテラスオオミカミやスサノオノミコトなどという和名には「ん」がつきませんが、神武天皇には「ん」がつくわけです

この初代の神武天皇の即位の日は、
現在用いられている暦では2月11日に当たるとされ、
その日は「建国記念の日」という祝日となっています。

日本書紀によると、神武天皇が誕生したのは紀元前711年で、縄文時代に当たります。
76年も在位し、127歳まで生きたとされる神武天皇は、
神話の登場人物(神)であり、
モデルはいたとしても、実在の人物ではない可能性が高いと思われます。

ゆかりの神社
奈良県の橿原神宮(かしはらじんぐう)は、
建国の神たる神武天皇が畝傍山(うねびやま)のふもとにかまえたとされる橿原宮にちなんで、
明治時代に建てられた神社です。
ご利益としては、神武天皇の運勢の強さに由来する開運や、
長寿に由来する延寿のほか、
世界平和といったスケールの大きなものもあります。

九州の宮崎県には、
神武天皇の孫タケイワタツノミコトが祖父の霊を祀ったのが由来として伝わる宮崎神宮があり、
そのご利益は国家安寧、家業繁栄、交通安全など多岐にわたります。
同じく宮崎県、神武天皇誕生の地といわれる霧島連峰のふもとの狭野(さの)神社には、
事始めや安産などのご利益もあるとされます。

[神社] コノハナサクヤヒメ。あら美しい

日本の神様シリーズ

コノハナサクヤヒメ

天から降臨したニニギノミコトと出会い、
結ばれた美しい姫が、コノハナサクヤヒメです。
その名は、桜の花が咲いたことに感嘆するさまを表現しています。

その父は、イザナギの禊から生まれた、
オオヤマツミノカミという名の山の神です。
この国津神は、自分のふたりの娘をニニギに差し出しました。
しかしニニギは、美しくなかった姉のイワナガヒメを送り返し、
妹のコノハナサクヤヒメとだけ結婚しました。

オオヤマツミは、
イワナガヒメには岩のように変わらぬ永遠の命への願いを、
コノハナサクヤヒメには桜の花のような繁栄への願いを込めて、
ニニギに送ったのでした。

イワナガヒメを拒絶したニニギの子孫の命は、
桜の花のようにはかないものとなってしまいました。

このエピソードは、
「腐りやすいもの(バナナなど)と、
腐らないもの(石など)との二者択一で前者を選び、
人間の命が有限になった」
という、バナナタイプと呼ばれるパターンの神話です。

ただこの場合は、人間一般ではなく、
「神であったはずの天皇の命が、なぜ有限なのか」
を説明する神話となっています。

古事記、日本書紀の神話って、教訓的じゃない
そこが、神道の仏教と違うところかも知れない
仏教はどういきるべきか、って考えるけど、
神話では、それってどうなの?ってところがいくつかある

人間って完全なものじゃないって言いたいにしても
結局は綺麗な方を選んだわけだしね
そもそも、二人の娘を差し出すってどういうこと?

富士山の噴火
コノハナサクヤヒメは、「不義の子を妊娠したのではないか」と疑われたとき、
火中で出産して潔白を証明しました

山梨県の北口本宮冨士浅間神社(およびその境内の諏訪神社)の吉田の火祭りは、
彼女の火中出産の再現だとされます。

火を制御しながら出産したコノハナサクヤヒメは、
噴火をくり返す富士山を鎮める力をもつ山の神とされ、
静岡県の富士山本宮浅間大社をはじめ、
全国の浅間神社に祀られています。
全国に1300社以上ある浅間神社
ほとんどがイワナガヒメも一緒に祀られているらしい
良かったね

安産や子育ての神でもあり、また、子が生まれたとき、
父神とともに酒で祝ったことから、酒の神ともされています。

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[神社]サルタビコノカミ。道先案内人

日本の神様シリーズ

ウォーキングしていると、猿田彦(サルタビコ)はけっこうあちこちで出くわします

サルタビコノカミ

天孫降臨の際、ニニギノミコト一行が遭遇した国津神サルタビコノカミは、
背の長さは7尺(2.1メートル)以上で、鼻の長さが7咫(あた)(約1.2メートル)、
口のわきが明るく輝き、
鏡のごとく丸い眼は赤いほおずきのようでした。
その特異な風貌は、天狗のルーツともいわれています。

ニニギ一行の中から、
アメノウズメノミコトが乳房と陰部を見せながら向かっていくと、
サルタビコは仰天してしまいました。

しかし、ここれが縁となって、2柱はのちに夫婦となったといいます。

習合
神としての系譜は謎ですが、サルタビコは、
もともとは伊勢・志摩(三重県)の漁業にたずさわる海人族が信仰した太陽神だったのではないかと考えられています。
その役割は、のちに高天原の太陽神アマテラスオオミカミに譲られ

ニニギたちと出会ったとき、道がいくつも分かれている地点、
天之八衢(あめのやちまた)に立っており
こっちですよと道案内

日本書記で「衢神(ちまたのかみ)」と書かれています
「衢(ちまた)」は分かれ道を意味します。
一行の旅を先導したことから、旅人の守護神としても信仰を集め、
道祖神と同一視されるようになりました

猿の神とも考えられており、同じく猿と縁の深い庚申(こうしん)様などとも習合しています。
柔軟で、いろいろな信仰と調和する神様なのです。

伊勢神宮との関係も深く、
神宮のすぐ近くの猿田彦神社に、妻のアメノウズメとともに祀られています。
そのほか、同じく三重県の椿大神社、都波岐奈加等神社などの祭神であり、
交通安全、夫婦和合、開運招福などのご利益があるといわれています。

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