庭園の池

庭園シリーズです

その構成要素に入ってきて、前回は遣水でした
庭園の水調達の苦労

池はどうしましょ
日本庭園の主役中の主役ですからね

時代別の庭園の種類の中で何度も出てきていますので
今回は補足のみといたしましょう

池の形
東大の三四郎池は心字池と言います。
池の形が「心」という字に似ているから

4つに分かれているの?
いえ、崩し字ね
三四郎池

日比谷公園も

最初にこの名称を使ったのは、鎌倉·室町時代の禅の名僧·夢窓疎石(むそうそせき)
出ました出ました。
庭園界では神様のような人

夢窓疎石が言うくらいのもんだから
若干横長の池だったら、心字池と言い切って大丈夫。

庭園に池があったら
ほら、見てごらん。
心の崩し字の形をしているだろう
心字池と言うんだよ

景色が映っているだろう
この池は人の心を写すんだよ

くらい言っちゃって大丈夫。

あら恥ずかしい。
私の想いが分かってしまったら、
もうあなたの顔を見れませんこと

てな感じになることうけあいです。

もし、そうならなかったら、私に言ってきてください。
私が全責任を取りましょう。

もちろん、全てが心の字ばかりではありません。

大分県の大貞八幡薦(こも)神社の池は、こんな形

昔はもっとこんな感じだったそうです。

ヤツデの葉を長く延ばしたような形をしています
昔は自然がそのまま神様ですから、ヤツデの葉っぱだって神様。
この池自体がご神体だそうです。

京都の金閣寺庭園は、池の名前を鏡湖池と言います。
いくつもの鶴島、亀島が配され、池全体が神仙蓬莱の世界を表しています
不老不死ですね。
上から見るとこんな感じ

池の中心に向かって出島が突出しているのがわかるでしょうか
これにより池全体の奥行きが出るらしいんです。
考えたはりますなぁ。

最も印象的な池の形
百の池があったら、百の形はあるわけですが
私が選ぶベストワンの池の形

八田與一の家の庭の池

八田與一は台湾に生涯を捧げ
ダムの開発をはじめとして、
台湾の人々のため、身を粉にして働いた人
台湾の人が一番愛している日本人でしょう。
八田與一。台湾に捧げた生涯

その八田與一の家の庭の池は
台湾の国の形そのままなんです。

索引はこちら
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