[歳時記]9/9 正午の合図に空砲が撃たれる

9/9
明治4(1871)年9月9日の正午。東京に「ドン」という大きな砲声が響いた。
この日から、毎日、正午には空砲がうたれるようになり、
人びとはそれで時間を確認するようになった。

なぜ、「ドン」が始まったのか
時間の考え方が変わったので、みんなの意識づけ

うーん、不思議だなあ
前後逆なんですよ。

不定時法が定時法になったのが明治5(1872)年12月

江戸時代は不定時法といって、季節によって1時間の長さが違う。
日の出が明け六つで、日の入りが暮れ六つ
その間を6つに分けたのが一時(いっとき)
今の2時間相当
夏の一時は冬の一時よりずいぶん長い。

これをキッチリ1日を24時間に分けたのが明治5年12月3日
同時に月日の考え方も変えて、太陰太陽暦を太陽暦に変えた。
一月の長さも違う。
明治5年12月3日は明治6年1月1日になった。

不定時法についてはこちらも読んでね
明治5年は急に短くなったのよ

そうするよ、って発表は、僅かその23日に急に言ったので
ドン、が始まったときは、まだ時間を変えるなんて言っていない。
それまでは、時の鐘ってのが一時ごとに鳴っていたのをやめて
正午に一回だけドン
意識づけというよりは、欧化政策かも
正式には午砲というんだけど、外国ではやっていたりしたみたい

東京だと、皇居に大砲が設置された。
その大砲が、うちの近くの小金井公園内、たてもの園の中に移設されているのよ

一回、いつかの時の記念日にドンの再現をしたらしい。
もう一回やってくれないかなあ

皇居から、色んな場所にたらい回しにされたらしいけど続いていた
経費削減のため、昭和4(1929)年に砲声はサイレンに変わったが、
その習慣は昭和12年頃まで続いたとされる。

ドンと言えば半ドン
我々の世代、小学校は午前中で終わりだった。
ドンまでで終わりということで半ドン
言葉の起源は諸説あるらしいけど

東京に出てきて「今日は半ドンだから」って言っても通じないことが多い

ええっ。半ドンってひょっとして関西弁なの?
カルチャーショックで立ち直れない

調べてみた
一応全国区ではあるらしいんだけど
やっぱり関西ほどは浸透していないらしい

他に言いようがないよね
「午前中終わり」とか?
可愛くないよね、それ

そもそも、週休二日で土曜日も休みになっちゃったから
半ドン、って死語になっちゃうのかなあ

[歳時記]シリーズはこちら(少し下げてね)

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