渋谷区の郷土博物館に行ってきました。

日本書紀を見てきました。
の続きです。

常盤の松

常盤が植えた樹齢400年の松があった場所

常盤と言って思い浮かぶのは二人いて
一人は、源義朝の妾で、源義経のお母さんの常盤御前

もうひとりは、あの白鷺伝説の世田谷城の常盤姫
白鷺伝説

どちらの説もあるようですが
近くに渋谷城があるので、本人が植えたかどうかは別にして
やはり常盤御前の事を言っている気がします。

残念ながら工事中で、アミアミがかかっており、必死で覗かないと見えません。
一生懸命ピントを合わせて撮りました。
本来ならその横にこんな碑があるはずです。

この場所はもうひとつ重要な場所で
あの天璋院篤姫が、明治維新以降に済んだ場所のひとつ。
明治維新以降は何ヵ所か引っ越しているんですけどね。

白根記念渋谷区郷土博物館・文学館

一番古い時代から行くと、ナウマン象の化石
なんと、原宿駅のすぐ下で地下鉄の工事をやっているときに見つかった。
それも丸々一頭分。

その場所の再現

このパネル良くできていて、ちょっと見る角度を変えると、二通りに見える

江戸時代まで含めて、どーんと省略
渋谷区って不思議なことに、ナウマン象から明治までの間にほとんどネタがない

江戸時代も、各藩の下屋敷がいっぱいあったというくらい

明治時代
明治になって玉川上水の水を淀橋浄水場まで水を送るための管を作った


新宿区のイメージだったけど、渋谷区だったんですね

明治維新のすぐあとは、一気に都会化したわけではない
基本的にまだまだド田舎
下屋敷が引き上げられちゃった広大な土地がある
お茶や桑畑や牧場
渋谷茶のブランドは一時期は一世を風靡する
明治22(1889)年に東海道線が全面開通すると、宇治茶が大量に入ってきて
急激に廃れちゃうんですが。

牧場については、牛乳は、江戸時代は飲む習慣がなかったけど
明治になって急速に普及
初めは、保管技術がないので、消費地に近い渋谷区とかで作ってすぐ販売しないといけなかった。
明治36(1903)年に、警視庁が牛乳搾取業取締規則なるものを作り
この辺までは、牧場をこれ以上大きくしては行けません、となる
仕方ないので、もっと郊外に移っていくことになります。

工業分野でも広大な土地を活かして工場が多くできました。
代表格はやっぱり恵比寿ビール

代々木公園のところは練兵場でした。
ここで、明治43年、日本で初めて飛行機が飛んだのです。

昭和
昭和になって太平洋戦争

あのハチ公すら
金属供出でなくなっちゃったんです。

お別れ式

地下には、文学館がありました。
渋谷区に住んだことのある文豪はこんなにいっぱい

与謝野晶子

志賀直哉

他にもいっぱいいっぱい

最後、「渋谷区の名所」とか「渋谷区の文化財」みたいな本を買おうと思ったんですが
なんとありませんでした。
企画展の本しかない。
郷土博物館にその手の本が無いというのは、ひょっとして初めてかも。
仕方ありません。

外に出ると雨は止んでいました。

[おでかけ]シリーズはこちら(少し下げてね)

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