[明治]陸蒸気には、女性専用車両もあった。

明治の文明開花。

文明開花の象徴と言えば陸蒸気(おかじょうき)
今日は、陸蒸気のもろもろ話です。
前回、陸蒸気の話をしたのはこちら
文明開化の大本命は陸蒸気だっ

鉄道約束
陸蒸気が走り始めたとき
定められた鉄道約束というものがある

鉄道利用に関する様々な規則が書かれたもの

そもそも、切符という決済手段さえ知らなかった訳ですから。

その中に罰則規定も書かれてます。

例えば無銭乗車をすると罰金は最大で25円

これには一番安い運賃しか支払わずにより高級な車両に乗り込むとか
乗り越し運賃が不払いだった時も含まれる

現在のJR各社をはじめとする鉄道会社は
無銭乗車を発生した場合は規定料金の3倍を徴収するという罰則を設けていることが多い

明治はどうだったか。

これがまた、きついきつい。
25円って

一番安い車両の金額と比べたら
なんと50倍にもなる

もっというと
そもそもが当時超ハイテクな訳だから
そもそも割高な料金。

それと比べて50倍ってことはどんな?

米の価格と比べると、なんと4年分のお米代
ドンダケー

女性専用車両
その鉄道約束を読むと、色んな事が分かってくる

婦人のための車両に男性が立ち入ることを禁ずる

てことは、当時
女性専用車両があったということになる
すごい、先見の明。
やっぱり、ピンクの字で女性専用って書いてあったのかなぁ

もちろん、女性に優しい訳だけど
混浴に対する外国人の拒否反応が背景にあるようです。

江戸の庶民は銭湯が大好きなんだけど
基本は混浴です。
いわゆる三大改革の度に、混浴が禁止され
それが終わるとすぐにもとに戻っちゃう。

でも外国人には衝撃だった。
ペリーしかり、ハリスしかり。
二人とも総じて、日本の事を絶賛しているんだけど
混浴に関してだけはボロクソに批判している。

新日本政府としても色々言われてピリピリしてたんでしょうね

禁煙
さらにすごいのが、全面禁煙
最先端!

まあ、紙巻き煙草があったわけじゃないから
確かに危ないかもね。

それ以外にも車窓から放尿すること禁止
そら、あかんやろ

酔っぱらった人は強制下車の上、20円の罰金。

規則にはないけど
おならをしただけで5円罰金取られた例もあるらしい。

外国人の手前、かなり神経質になってたんでしょうね

マナー
罰金の話ばかりでせちがらいので
微笑ましいマナーの話も。

日本人たるもの
どこかにお邪魔したら
当然靴は脱ぎます。

靴を脱いで列車に乗り込む人続出。
そして、そのまま発車して
靴さん、さようならー

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