落ちこぼれ(テストの乗り切り方)

テストの取り組み方
高校の頃、落ちこぼれていた話はしましたが、落ちこぼれにとって恐ろしくも楽しいイベントがあります。
テストです。
中間テスト、期末テスト(今もあるよね) の乗り切り方をお教えしましょう。

テストでの答えの出し方
2年生の夏から、勉強するのは国語、英語、社会(政治経済と倫理社会)という受験で必要な科目だけに絞っていました。
それ以外の教科は、見事に全く勉強しません。
特に、日本史、世界史などの記憶ものは、中間テスト期末テストで、実に一問も答えられるはずがありません。

ただ、0点はまずいのです。赤点をとらないぎりぎりの線で卒業はしなければなりません。
さあどうするか、ここが腕の見せ所です。
まずは、問の意味が全く分からなくても、何とか10点くらい取る方法です。

例えば、こんな設問があります。
 以下の歴史上の出来事を時代の若い順に並べたのはどれか
 A. A条約締結 B戦争 C事件 D条約締結 E事件
 B. A条約締結 C事件 D条約締結 B戦争 E事件
 C. A条約締結 B戦争 D条約締結 C事件 E事件
 D. B戦争 C事件 D条約締結 A条約締結 E事件
 E. B戦争 C事件 E事件 A条約締結 D条約締結
設問のそれぞれの出来事はちんぷんかんぷんですが、答えはわかります。
Bが正解ですね。
簡単です。この手の問題は9割方正解できます。
一番左を縦に見ます。
これだけでもうAかBかCに絞られました。
出題者は受験生を迷わせたいのです。
最初がB戦争の訳がありません。3対2でA条約締結の勝ちです。
次左から2番目を見ます。
当然C事件の勝ちですね。
はい、もうこの時点でBが正解です。
念のため、最後まで見ますと3つめと5つめでもBは勝っています。
これは、間違いなくBが正解です。

全体の中で、この手の法則で答えを導き出せるものを積み上げ、12~3点は取れます。(100点満点で)
ただ、12~3点では卒業はできません。
さらに上乗せが必要です

テストの前の休み時間
捨てている科目は授業中を含め、1分たりともその科目の勉強に時間を費やさないと決め、それはそれは徹底しておりました。
唯一の例外としていたのがテストの前の10分の休み時間です。
さらに、12~3点を上乗せするために、この時間を使います。
25点取れば、赤点は免れるからです。

この時間に、クラスで一番賢い、日ごろ全く口をきかない秀才君のところに駆け寄り、質問します。
「ねえ、○○君。今回の試験範囲で何とか条約といえば、何条約?」と聞きます。
「まあ、そうだなあ。A条約は一番重要かな」
「じゃあさあ、何とか戦争となると何戦争?」
「まあ、いろいろあるけど、B戦争は何らかの形で絶対出るよね」
という風に、テーマごとに絶対出るものを聞き出します。

ここからのポイントはプライドを捨てることです。
答案用紙が配られると、上から下まで答えが条約を書くべきところはすべて「A条約」「A条約」「A条約」…
戦争を書くべきところはすべて「B戦争」「B戦争」「B戦争」…
プライドのあるうちは絶対にできない作戦です。
なにせ「A条約」「B戦争」で埋め尽くされるわけですから。

1個ずつは絶対に合います。2個は絶対に合いません。
12~3点だけを取りに行く作戦です。逆にそれ以上は不可能です。
実にこの2つの作戦で、一度も赤点を取らず、見事に卒業できました。
びっくりしたのは、この作戦に切り替えてからの方が、その前に落ちこぼれながらも一生懸命覚えようとしていた時の点数を上回ったことです。

それまではいったい何だったんでしょう。
「恐ろしくも楽しい」といった意味がお判りでしょう。
回答しながら大笑いできます。「全部同じ戦争はないだろう」

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