銀座であえて細道探索、銀座のはらわた

東京散歩学という本を読みました。

郵便ポストについて書いてあった、あの本です。

今日は、隙あらばお出掛け
本の中にあってずっと気になっていた企画
「東京の狭隘路地を探索する」

細い道ばっかりあえて行きましょうという
なんともマニアックなもの

行って見ようじゃないの

地図

銀座一丁目から
ワクワクドキドキ
ホントにそんなの辿っていけるんだろうか

地図はこんな感じね

銀座一丁目、3番出口を地上に上がり、
高知と沖縄のアンテナショップの間を入り・・・

あったー
いきなり感激
幸先良いぞ

そんなに細くないですね
まだまだ、これからですよ

説明の通り辿って行けてます。
途中のビルの谷間に幸稲荷

今日はこんなのがいっぱい出てきます。

柳通りで銀座の柳由来碑

こんな道とかも通りつつ

出たっ
あのティファニーの左横、英国屋との間

こんな道通ったことありますか。
ある訳ないですね。
よほどのひねくれもん。
天晴れ東京散歩学
立派な学問になっとります。

同じような道を通っては広い道に出て、また狭い道

松屋
途中松屋の店内を裏から入って通ります。
本に松屋一階の天井に
帝釈天及び四天王(持国天、増長天、広目天、多聞天)を表す梵字が張り付けてあると。
おおっ
七福神ファンとしては確認せざるを得ません。

とはいえ、どこに何があるのか

こういうときはお姉さんです。
デパートではとても綺麗なお姉さんが
お願いですから質問してくださいと
待ち構えておられます。
すぐ横に店内案内図があって、見りゃすぐ分かるときも
そんなことはいたしません。
マナー違反ですから。
私のような若輩者が、お仕事のやりがいに一役買えるのであれば喜んで。

本を見せて
すいません。
天井にこのようなものが・・

はい

おおっ。
間髪を入れずに返ってきた。
さすがは綺麗なお姉さん。

予め用意されたパネルを見せてくれて
とても分かりやすいご説明
すぐ分かったのですが
再確認しませんと。
ということは、こういうことですね。




全部撮りましたがあとは省略。

プランタン
ええっとそのつぎは、プランタンの手前を左に入って
元東京電力のビルを越えたら左に入る細い路地

ところが地図にあるその場所にあるのは
違うデパートと工事中の場所。
確かプランタンはおじさん読みするとプリンテンプスだったと思うんだけど。

これを怖れておりました。
何と言っても銀座は日本一入れ替わりの激しい町
困った。
おそらく、この工事中の敷地内に細道があったのではないか。

分からなければ素直に聞かなければ。
おっと、あそこに綺麗なお姉さんがいるではないか。

すみません。
ここは、プランタンでしょうか

はい
以前はプランタンと申しておりました。
お客様、どちらに向かわれているんでしょう。

どちらと言われると、さあどちらなのか。
この赤い点線を辿って行っているんですけど。

赤い点線でございますね。
この元東京電力ビルが工事中の場所なのかお調べいたしましょうか

いえいえ、そこまでしていただいては申し訳ありません
ここがプランタンなら分かりますから大丈夫です。

工事中の箇所を飛ばして
細道の出口の場所に行って除き込んでみた。

おおっあった。
ほっそー
あれ、ひょっとして逆側に出れるのか

逆に辿っていって、よし出たっ。

このコーヒー屋の黄色いところの横を奥に入っていけて
こんな道を通れます。

途中、下に置かれた看板が道を塞ぎますが
どっこいしょとまたぎます。

神社
途中また、細道の中に突然現れる宝童稲荷

あっ、ビックリした。
背中に羽の生えた、下半身もあらわな子供が覗いてた。

次々細道を通り
あるビルに稲荷神社(朝日稲荷)がはめこまれていた。

本尊はビルの屋上で行けるらしい。
行ってみよう。

最上階まで行ってさらに階段

写真で分かりにくいよね
ビルの屋上にある神社

朝日稲荷から見下ろした銀座の風景

楽しい
いやあ、楽しい。
こんな銀座、知らんやろ的な、何とも言えない優越感。
はなやかでお洒落なカフェやレストラン
裏路地は全く別の顔を見せる。

本にはビル街のはらわたのような
と表現されている。

行き交う人はみんなお洒落している
その人たちを向かえ打つ
そこにあるのは「産業」なんだろう。

まだまだ続きます。
続きは明日

どこ行こう、そうだ!おでかけマップ

[明治]陸蒸気には、女性専用車両もあった。

明治の文明開花。

文明開花の象徴と言えば陸蒸気(おかじょうき)
今日は、陸蒸気のもろもろ話です。
前回、陸蒸気の話をしたのはこちら
文明開化の大本命は陸蒸気だっ

鉄道約束
陸蒸気が走り始めたとき
定められた鉄道約束というものがある

鉄道利用に関する様々な規則が書かれたもの

そもそも、切符という決済手段さえ知らなかった訳ですから。

その中に罰則規定も書かれてます。

例えば無銭乗車をすると罰金は最大で25円

これには一番安い運賃しか支払わずにより高級な車両に乗り込むとか
乗り越し運賃が不払いだった時も含まれる

現在のJR各社をはじめとする鉄道会社は
無銭乗車を発生した場合は規定料金の3倍を徴収するという罰則を設けていることが多い

明治はどうだったか。

これがまた、きついきつい。
25円って

一番安い車両の金額と比べたら
なんと50倍にもなる

もっというと
そもそもが当時超ハイテクな訳だから
そもそも割高な料金。

それと比べて50倍ってことはどんな?

米の価格と比べると、なんと4年分のお米代
ドンダケー

女性専用車両
その鉄道約束を読むと、色んな事が分かってくる

婦人のための車両に男性が立ち入ることを禁ずる

てことは、当時
女性専用車両があったということになる
すごい、先見の明。
やっぱり、ピンクの字で女性専用って書いてあったのかなぁ

もちろん、女性に優しい訳だけど
混浴に対する外国人の拒否反応が背景にあるようです。

江戸の庶民は銭湯が大好きなんだけど
基本は混浴です。
いわゆる三大改革の度に、混浴が禁止され
それが終わるとすぐにもとに戻っちゃう。

でも外国人には衝撃だった。
ペリーしかり、ハリスしかり。
二人とも総じて、日本の事を絶賛しているんだけど
混浴に関してだけはボロクソに批判している。

新日本政府としても色々言われてピリピリしてたんでしょうね

禁煙
さらにすごいのが、全面禁煙
最先端!

まあ、紙巻き煙草があったわけじゃないから
確かに危ないかもね。

それ以外にも車窓から放尿すること禁止
そら、あかんやろ

酔っぱらった人は強制下車の上、20円の罰金。

規則にはないけど
おならをしただけで5円罰金取られた例もあるらしい。

外国人の手前、かなり神経質になってたんでしょうね

マナー
罰金の話ばかりでせちがらいので
微笑ましいマナーの話も。

日本人たるもの
どこかにお邪魔したら
当然靴は脱ぎます。

靴を脱いで列車に乗り込む人続出。
そして、そのまま発車して
靴さん、さようならー

[仏像の見分け方]普賢菩薩は女性が大好き

仏像の見分け方シリーズ
今日は、普賢菩薩(ふげんぼさつ)です。

普賢菩薩
文殊菩薩はの智慧の象徴でしたね
普賢菩薩は、慈悲を象徴します。

普賢とは「仏法の普遍の教え」の意味で、
仏の理を示し、慈悲をつかさどる重要な菩薩です。

あらゆる世界に現れて人々を教化し救済することから、
「行の菩薩」ともよばれます。

どこでも行くよ
行動力はピカイチ。

長寿っていうご利益もあります。

文殊菩薩と同様に、普賢菩薩も多くの経典に説かれます

『華厳経』では、十種の広大な誓願が説かれ、
この菩薩が讚嘆されています。
『法華経』では、六牙の白象に乗って現れ、
行者を守護すると説かれ、
騎象する普賢菩薩の由来となりました

女人往生
その、法華経
最初は文殊菩薩、真ん中辺は弥勒菩薩、
最後の辺は普賢菩薩が主役になっています。

そこで、重要な事が書かれている。
普賢菩薩が、女人往生の証人になったと。

昔は、女性はそもそもけがれていて
5つのものにはなれない。
その5つの中に、仏が入っている

女性はけがれている論は、おそらく、インド中国に限らず
日本を含めた全世界のあちこちでありました。

とても不思議ですね。
けがれている訳ありません。
崇高です。
全人類は女性から産まれてます。
私は男性から産まれたんです、という人に
いまだに会ったことがない。

でも、昔はそう言われていた。
そうなると大乗仏教の
万人が仏になれるという根本的な考え方と矛盾が生じる

さあ困った。
変成男子(へんじょうなんし)という
成仏するときには、男に変わってから仏になるとか
色々苦労して辻褄合わせようとします。

普賢菩薩が、法華経の中で
大丈夫。
女性も成仏できるし
成仏した女性を知っています。

はい、解決。

以来、普賢菩薩は、女性に大人気となります。

実際、歴史的に仏教の歴史の中で女性は大活躍しています
仏像には性別はないんですが
観音さんを代表として
女性的に作られている仏像もいっぱいあります。
もちろん普賢菩薩も。

一方の神道は、もともと大ボスはアマテラスオオミカミ=女性なので
女性の方が優位にたってるんですけどね。

ここまで人生を長くやって来て
実感として思うのは
たいがい女性の方が優れてますね。
認めます。

そもそも女性にたてつこうもんなら
小遣い減らされます。

見分け方
簡単です。

文殊菩薩は獅子に乗っていました。
普賢菩薩は象に乗っています。
6本の牙がある、すごい象。

さらに何匹もの象に乗っている豪華版もあります。

文殊菩薩とともに釈迦如来の脇侍となる釈迦3尊の方が多いですね。
その時は、向かって左。
レッツゴー三匹でいうと、じゅんの方です。

手は2本だったり、20本だったり。
合掌して結跏趺坐(けっかふざ)する姿が多いです。
例の難しめのあぐらですね。

江戸の娯楽と言えば、祭でしょ(山王祭)

江戸の娯楽をいくつか紹介してきました。

ちょっとちょっと祭はいつ出てくるの?
はい、おっしゃる通りです


江戸に限らず、祭は庶民の娯楽の筆頭ですね。

「全国の祭り番付」というのが江戸後期に発行され、
日本の東西各地170もの祭りを格付けしています。
国の名と当時の開催日も記入され、
まさに全国お祭りガイドといえます。

伊勢を境に、諸国の祭りを東と西に分け、
伊勢神宮の神嘗祭(かんなめさい)など、真ん中の欄には別格の祭り

西の大関の位置には八坂神社の祇園(ぎおん)祭、関脇には大坂の天満(てんま)祭

ところで、以前、関西の三大祭は、神戸祭が入るよね、と言ったら
大ブーイングを受けました。
我々兵庫県民としては、神戸祭は超有名。
地元の小学生の鼓笛隊みたいなのがパレードして
ほのぼのしてる
神戸新聞じゃ、神戸祭は一面トップよ

とはいえ、行ったことはないんですけどね
(ないんかいっ!)

江戸の天下祭
東の大関、関脇はというと、山王(さんのう)祭(大関)と神田祭(関脇)がランクイン。

この二つは、江戸の都で数ある祭りの中でも「天下祭」と呼ばれています。
江戸を代表する祭りとして将軍がご覧になる、
幕府公認の祭り。

ふだんは町人が入れない江戸城内に祭りの列ごと入れ、
費用も幕府が負担しました。

では、なぜ山王祭と神田祭が天下祭に選ばれたんでしょう。

山王祭
今日はまず、山王祭から

山王祭の舞台は、鎌倉時代に創建された、いまの千代田区永田町にある日枝神社。
ウォーキングで行きましたよ。
どでかい鳥居。
さすがは天下祭って感じ

都となる前の江戸を治めていた武将·太田道灌が、
大きな城を築くにあたり,山王権現(ごんげん)をまつったこの神社を建てたことで、
神事としての祭りもはじまりました。
当初は細々としたものだったはずですが、
豊臣秀吉の命を受け、江戸を領地とした徳川家康が、
関ケ原の戦いで天下を取ると、状況は一変します。

江戸を新たな都とするための大規模な町づくり

こんな大事業。
象徴が欲しいなあ

家康は日枝神社を徳川家の城の守護神と定め、
江戸繁栄のための象徴にした

ちなみに権現って何かというと
仏と神の合体版ということね
お寺と神社の融合
山王とは、比叡山の山の神信仰から来てます。
比叡山だから日枝(ひえ)神社ね

権現シリーズは、根津権現もそうだけど
明治政権の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)政策で、
仏の方を潰され
神社にさせられちゃいます。

話を戻して、山王祭

山王権現に感謝する祭りも、
幕府が費用·人材などの面でバックアップ。
江戸が都として大きくなるに従い、
参加する各町も競い合うようになり、
山王祭は2年に1度の大行事に。
日本中から見物客が大勢集まるようになります

平安時代の王朝絵巻などを題材にした大きな山車が
何十基も繰り出すようになり、
その行列は特別に、田安門から江戸城内へ
入ることが許されます。

最初に山王祭を見て楽しんだのは
3代家光だそうです。
以後、将軍の上覧は江戸時代を通じて恒例となり、
神輿の城内渡御は106回を数える

天下祭としての地位を不動のものとします。

どんな祭?
そんな山王祭の特徴は、しずしずと掛け声なく進むこと。
現代でも、担ぎ手は,はっぴやはちまき姿ではありません

2年に1度、初夏の訪れを感じる6月、
古式ゆかしい伝統衣装で日枝神社-坂下門-銀座-新橋と回って日枝神社へと戻るルートを、
総勢500人、300メートルにもおよぶ大行列で歩きます

東京のど真ん中、東京駅周辺を練り歩くなんて壮観ですが、
江戸の昔はもっとすごい規模だったらしい

たとえば山車。
一番手の山車に載っかっているのは諫鼓鶏(かんこどり)と言って
中国に伝わる天下泰平のシンボル
いまのものは高さ約3.5メートルほど。
しかし、当時の山車は高さ10メートルを超えていたんですって。

さあ、ここでクイズです。
なんでちっちゃくなっちゃったんでしょう。





















◆◆◆答◆◆◆
電線

江戸時代には電線なんかなかったけど
明治になったら、電線なるものがあちこちに
大きいと引っ掛かっちゃうのよね

シリーズの次回は神田祭行きます。