神楽坂で粋に浸る

東京さんぽ図鑑、という本を読みました。

建物を中心にしながらの、東京町歩きガイド

一般的な町歩きのガイド本とはちょっと視点が違うので楽しい。
全く行ったことの無いコースってほとんど無いんだけど
建物の視点を加えると、こんな見所が加わるのね。

そんな中で、全く行ったことの無いコースがひとつだけ。
そうでした。
神楽坂
神楽坂は一般的な町歩きガイドにもほぼ載っている定番の地ながら
一度も行っていない。

特に理由がある訳ではなく、
なぜか、行っていない。

逆に言うと
一般的な町歩きガイドのコースはそれ以外全部歩きました。

さあ、行きましょう。

神楽坂
飯田橋駅からスタート。

いきなり、和のテイストのお洒落な店があります。
さすがは、神楽坂

風呂敷も売っていて、良いじゃないですか。

おっと、本に載っていたペコちゃん焼き
全国でここにしかありません。

ええっとどれにしようかな

オニオンカレー味も今焼きあがりました。

そうなんですか
じゃあそれください。

最初の目的地は、若宮八幡神社

ちょうど今本を読んで勉強している八幡神です。
何でも聞いてください。

若宮というのは、八幡神の中で、やんちゃな性格の部分を特に取り出した神様。
うまくいけば効果絶大だけど、下手すれば祟りがあります。
ハイリスクハイリターンの神様。

3つのメインの八幡宮(宇佐八幡宮[大分]、石清水八幡宮[京都]、鶴岡八幡宮[鎌倉])のうち、
ここは、鎌倉からの勧請のようです。
なので、源頼朝がらみで、奥州平定の時に途中で休んだところ。

応神天皇を祭神としているのは、分かりますが
仁徳天皇も祭神だそうです。
ちょっと不思議。

面白かったのは、横の現代風の住宅。
敷地が同じなのでおそらく神主さんが住んでおられるのでしょう。
表札を見ると「若宮」
えっ、若宮って名字なんだ。

坂と横丁
神楽坂は花街、
ちんとんしゃん、の街。

今なお、風情を残してくれています。
坂が多くて、細い道が多い。
細い路地には料亭。
粋です。

熱海湯坂
熱海湯坂に参りましょう。

熱海湯というお風呂屋さんがあるから、熱海湯坂

今は残念ながらありませんが
昔は、営業中、と準備中、を示す看板が粋でした。

ではクイズです。
板にひらがなで、「ぬ」と一文字書いてある看板。
裏には「わ」の一文字
ひっくり返す訳ですが
どちらが営業中で、どちらが準備中でしょう。
その理由も一緒にお答えください。

答えは最後に書くので考えておいてね。

細い路地を抜けます。
えっ、ここ入っていって良いの?
ってのが神楽坂の醍醐味
で、その細い道も坂です。



目隠し的な道にわざわざしてあります。
花街の特徴です。

見番横丁
見番横丁に出ました。
火伏稲荷があって

そのとなりに、見番
今は、東京神楽坂組合の稽古場になっています。

じゃあ、なんとか奴さん、どこどこの料亭に行っとくれ

って元締めですね。
平成21年8月の記事だと
神楽坂地区の料亭5軒と芸妓25名が所属しているようです。

料亭は、かくれんぼ横丁のうを徳、千月、兵庫横丁の牧、幸本、見番横丁の白宮。
あとで出てきます。

よく、ここから、三味線の稽古をしている音が聞こえてくるらしいですよ

毘沙門天(善国寺)
芸妓さんたちが、深く信仰していたのが毘沙門天

良いことがありますように。

写真NGでしたが、なかなか立派な毘沙門天でした。

すごかったのが、狛犬の代わりの虎です。

七福神って割り当てが決まっていて
大黒さんは、子(ね)、恵比寿さんは酉(とり)、弁天さんは巳(み)
七福神じゃないですが、お稲荷さんは午(うま)
狐は十二支にありませんので。

毘沙門天は寅の年の寅の日に生まれたから、寅です。

寅の日の縁日は大にぎわい。
いつからか、5のつく日に変わったかも

神楽坂観光マップが置いてありました。
ラッキー

ミウラ折りというのがしてあって
パッと開き、またパッと閉じれます。
素晴らしいです。
日本の文化を大切にしています。

光照寺

増上寺の末寺だったものがここに移転してきたそうです。
家康の叔父さんが作ったというから、なかなかの大物です。

おっとすごいものが。
松山藩藩主、酒井家の代々の墓です。

譜代大名、庄内藩酒井忠勝の分家なので、立派なものです。

庄内藩は、三方領地替えを言い渡されたとき、領民たちが
嫌だ、ここが良い、ここの殿様が良いと
直訴した。
本来なら、直訴しただけで死罪。
その心意気天晴れと、幕府が撤回した、後に例の無い事件。

神楽坂通り
神楽坂通りに戻ってきました。
新しい店も多いのですが
神楽坂の街の雰囲気を壊さないようお洒落で粋な店ばかり
商店街会長さんが立派な人だと思われます。

そんな中で、まだ残っている店もあります。

助六は履き物屋さん
創業明治43年
芸妓さんたちがここの下駄を履いてカランコロン
残念。今日はお休みのようです。

陶器屋さんも創業は明治25年

このあと、芸者新道、かくれんぼ横丁、兵庫横丁と続いていきますが
長くなりましたので、続きは明日

◆◆◆答え◆◆◆
「わ」→営業中。湯が沸いた(板に、わ)
「ぬ」→準備中。湯を抜いた(板に、ぬ)

どこ行こう、そうだ!おでかけマップ

神楽坂で粋に浸る」への3件のフィードバック

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