また、文明開化を歩く

良い方法を発見しました。

東京の散歩関連の本は山ほど読んでいて
その都度、あっここ行きたいなあ、と思ったところは
以前から、グーグルマップにマーク付けていたんです。

すでに行ったところは、青緑で、
まだ行っていないけど、行ってみたいのは、「行ってみたい」の緑色

ただ、お玉が池種痘所跡とか、誰々の旧居跡みたいに名前からすぐ分かるのは良いんだけど
〇〇寺みたいなのは
えーっと、これおそらく誰かのゆかりの地なんだろうけど忘れちゃったなあ
と、マークはしたものの、訳が分からなくなっているものが増えてきていた。

あら。メモを追加する、って機能があるのか
早く言ってよ

「行ってみたい」と「既に行った方の自分で作ったリスト」の両方にチェック入れるのがポイントね
全体の地図からは緑に見えるけど、実際に行った段階で、「行ってみたい」の方を外すだけで青緑になってメモも残る
うーん、賢い(自画自賛)

グーグルマップを見て、緑の多い場所を歩けば良い訳です。

「江戸東京の幕末・維新・開化を歩く」という本でかなり「行ってみたい」とそのメモを記入
一番集中していたのは築地だけど
次に固まっているのは?

飯田橋から歩けば良さそうだな

今回は、全て千代田区なので、千代田区の私が作った地図を参考まで
こちらをクリックすると、マークされたグーグルマップが立ち上がります。
地図も写真も私の書いたメモも、過去に誰かがコメントした文も、それが施設なら電話番号やホームページも全部見れるからとても便利ですよ。

今回歩いたので多いのは、学問の発展というテーマが多いです。
明治の偉人もいっぱい出てきます。

皇典講究所跡
まずは、神主さんとかの神職を養成する学校。

国学院大学や日本大学もここから発生するんです。

日本赤十字発祥の地

そうか
日本赤十字は佐野常民らが作ったのか
佐野常民と言えば、東芝の創業者、からくり儀右衛門(ぎえもん)と呼ばれた田中久重(たなかひさしげ)の時に出てきた。
佐賀藩に田中久重を招いて、とってもお世話したのよね
こちら
高松凌雲の時にも出てきた
こうやって色んな人が繋がっていくのはとても面白い

神道無念流、練兵館
先週、桃井道場、鏡新明智流の士学館に行きました。
三大道場のひとつ、さああとの二つも行かなきゃ。
練兵館(神道無念流)と玄武館(北辰一刀流)

練兵館は木戸孝允(桂小五郎)が塾頭になったこともあります。
練兵館が次の緑色、楽しみだなあ

えーっとどこかというと、靖国神社の中
あらま、そんな大物の。

お参りの前に、大村益次郎に会いに行かなきゃ

いつ見ても、なんてどでかいんだこの銅像は
浜離宮恩賜庭園で聞いた話だと、日本で三番目に出来た銅像

大村益次郎は戊辰戦争の時の、新政府側の軍事総責任者
幕府側を叩きのめす訳ですが
殺した敵の犠牲者たちの霊を弔おうとするんです。
それで出来たのが靖国神社
それ以降のあらゆる戦争での犠牲者全てを引き受ける事になるわけですが
元はと言えば
戊辰戦争の時の敵を弔おうとする大村益次郎の発想が出発点なんです。

さあ、お参り
手水舎でびっくり
ひしゃくが無い

こんなところまで。
神様もびっくり

確かに、ここの神様は、日本でダントツで人数が多い
ソーシャルディスタンスは難しいのかも

お参りしたあと、本来の目的、練兵館跡を探すんだけど
どうにも分からない

済みません。神道無念流の練兵館跡はどこなんでしょうか

そこを出て、南門のちょっと手前なんですけど
残念ながら、今その近くへは入れないんです。

ああ、それっぽいものがある

この時期、完全は無理
それっぽいものを見たので、良しとしましょう

木戸孝允の気持ちになって
エイヤァーーッ

和学講談所跡
このあと、蕃書調所や講武所や、色んな大学の発祥の地といった
学問のルーツの場所を見て回る訳ですが
学問のルーツと言えば、この人を忘れてはいけません
塙保己一です。

国学者の最高峰、賀茂真淵(かものまぶち)に入門し
あとはお前にまかしたぞ、と言って賀茂真淵はこの世を去った

その時点で、塙保己一は国学者の最高峰に立ち
弟子もいっぱい
あぐらをかいてりゃ良いわけですが
自分がとてもお世話になった本たちに恩返しをしたい

活字とかの無い時代ですから
あらゆるジャンルの本を集め、
腐って無くならないよう
木版を作り、複数刷れるし、紙が腐ってもまた刷れるようにする

弟子たち総出で作った、本の百科事典
もし、これがなければ、我々は
源氏物語だの徒然草だの古典にふれることは出来なかったでしょう。

そして、幕府が動いた
当時の最高権力者、松平定信

せっかく本の百科事典が出来た。
これを読む人を作らねば。
教育こそが、国を作る。

この地に出来たのが和学講談所なのです。

こんなすごい人、塙保己一
実は元々全く目が見えない盲人でした。

詳しくは修飾詞の付かない、塙保己一、その2

まだまだ続きます。
続きは明日ね

[お出かけ]シリーズはこちら(少し下げてね)

また、文明開化を歩く」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: また、文明開化を歩く。その2 | でーこんのあちこちコラム

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