[勝海舟] 海舟は千両箱なり

[勝海舟] 不良父ちゃんだったけど
[勝海舟] 船の上で死ぬなら本望
[勝海舟] 西郷隆盛や坂本龍馬との出会い
の続きです

終焉
幕末、薩摩が幕府を怒らせようと挑発
薩摩から送られた、益満休之助(ますみつきゅうのすけ)が動く
まんまと罠にはまった幕府の面々は薩摩江戸藩邸焼き打ち事件を起こす

全面対決の大義名分が整った

この時、益満休之助は捕まった
本来死刑だが、勝海舟が止めた

全面対決の鳥羽伏見の戦いが始まる
15代将軍、徳川慶喜が戦いに挑まず、江戸へ逃げ帰ったことにより
幕末の流れはほぼ決まる

ただ、幕府の中では小栗上野介を中心として、まだ徹底交戦派が大勢を占めていた

慶應4年1月22日、朝廷から内旨が幕府に届く
和宮の保護と京都帰還を促すもの

その翌日、幕府内で大人事刷新が行われる
大久保一翁が会計総裁、勝海舟が陸軍総裁
主戦派はことごとく退けられた、戦後処理体制とも言えるもの

何者も敵と考えない、勝海舟の性格が
結局、幕府の代表にまで押し上げさせる

実は朝廷からの内旨に、大久保一翁と勝海舟を交渉相手とすべしとの指名があった
大いに影響があったと思われる

まだ迷いの残る慶喜に徹底恭順を決意させたのは
最も慶喜の近くで世話をしていた高橋泥舟

さあ、誰が交渉役として新政府が陣を構える、駿府(静岡)に向かうか

慶喜は、ご指名のあった勝海舟に向かうようとの命を大久保一翁に伝える
大久保一翁は命を伝えるべく、海舟に会おうとしたが
うまく会えなかった

すると、慶喜が気変わり
やっぱり海舟は困る、撤回という命を出す

海舟は、千両箱なり
もし海舟本人が向かって、帰ってこないような事があれば
幕府は最後のカードを失うことになる

高橋泥舟が進言した
良い人物がございます

山岡鉄舟
義理の弟になります

分かった

ここで、三舟揃い踏みになります

海舟も
山岡鉄舟ならば申し分ございません
であらばもうひとり、働いてもらいたい人物がございます

休之助よ、ひと働きしてもらえんか

死んだはずの命、救っていただいたあなたに命をお預けしましょう

3月9日、薩摩藩の益満休之助が案内役となり
山岡鉄舟が単身駿府で待つ新政府の元へ単身乗り込むことになります

十分な下打ち合わせを済ませ、無事帰還

そしていよいよ3月13日と14日、江戸で西郷隆盛と勝海舟の会談が行われることになります

この続きはシリーズの次回

[歴史]シリーズはこちら(少し下げてね)

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