荻窪を歩く。その2

荻窪を歩く
の続きです

大田黒公園
知らなかったんですが、大田黒元雄さんという音楽家(音楽評論家)がいて
ラジオのクイズ番組「話の泉」の解答者としても人気

その方の、邸宅が公園になっています

この庭園の美しいことと言ったら、なんとも
まず、入口を入って仰天
なななーんと


そして




芝生をうまく活かした明治以降の日本庭園
八芳園の庭園に近いものではあるけれど
この真ん中に芝生というレイアウトはありそうでない

そして上からの水の流れが実に見事で下に池



高低差をうまく活かしている山の手型の庭園なんだけど
滝を作るほどの高低差ではないので、滝をあきらめた事で
流れとしてとても味わいのある庭園に仕上がっている

庭園って自分の感性に合っているか、になるけど
私の好みでいうと、かなり多く見てきた庭園の中で、5本の指に入ると思う

角川庭園
音楽の庭園の次は文学の庭園
角川というくらいですから、角川文庫を作ったひと
角川源義

俳人です





おおっ水琴窟(すいきんくつ)

水琴窟ファンとしては思いっきりテンション上がります

幻戯山房~すぎなみ詩歌館となっています

俳句を愛する人たちの集いの場所として利用されています。

訪れた時も、お姉さまがた(またの名をおばさんたち)が俳句の会をしていて
大爆笑していました。

源義の句

墓洗ふ汝のとなりは父の座ぞ 『冬の虹』 

十九歳の次女の真里を亡くした源義
墓参りの時、墓を洗いながら呼びかける
「隣に入るのはお父さんだよ。待っていておくれ。」

善福寺川

田端神社

木の鳥居

着色されていない木の明神鳥居がそのまま残っているのは珍しいけど
なんとここの鳥居は江戸時代のものらしい

中道寺

屋根の上の火焔宝珠がかっこいい

ここですごいのが山門
鐘楼門(しょうろうもん)。門の中に鐘があります。
鐘楼門を見たのは二回目


鐘楼の中の蟇股(かえるまた)はちゃんと着色されています

山門って日光東照宮等のごく一部の門にしかちゃくしょくされていないイメージだけど
どうも、作られた時は着色されている方が多いようです。
単に色がはげただけ

荻外荘(てきがいそう)
このウォーキングコース
一番の大物は荻外荘(てきがいそう)
近衛文麿の邸宅です

近衛文麿については4回に渡ってブログに書きました
[首相]23 近衛文麿。信じがたい事ですが。
[首相]23-2 近衛文麿。ヒトラーに扮する
[首相]23-3 近衛文麿。一旦引いて証拠づくり
[首相]23-4 近衛文麿。全ては闇の中

荻外荘復元大プロジェクトが進行しております
令和6年12月にオープンするまで、現在は工事中
待ち遠しい

日本が太平洋戦争に突き進んでいった会議が行われた場所

近衛文麿が自決したとされる部屋も復元予定

何らかの片鱗が覗ければと思ったのですが
全く見えず

唯一の収穫はマンホールでございました

[お出掛け]シリーズはこちら(少し下げてね)

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