[出雲大社]現人神である国造

神社のシリーズで
八幡神社、稲荷、天神、伊勢神宮を書きました。
次はどうしようかな

出雲大社

伊勢神宮とツートップ
伊勢神宮は天照大御神(アマテラスオオミカミ)、出雲大社は大国主命(オオクニヌシノミコト)です。

平成25(2013)年、60年ぶりに、遷宮が行われました。
伊勢神宮のように丸々建て替えるんではなく、大規模修繕
屋根の吹き替えが主です。

修理の間、祭神は本殿から拝殿に移されていました。

その時、全く非公開だった本殿の中が一部見えて
見た人の話によると
本殿の中にまた社がある二重構造だったらしい

その中には神職である国造(くにのみやつこ)しか入れず
中に何があるかは全くわからない

国造
出雲大社に特徴的なのは出雲国造(いずものくにのみやつこ)という存在

国造は元々、各地域の郷族の長
政治と祭祀の両方を行っていたが
大和から派遣された国造に政治は取って変わられた
祭祀のみを行うことになる

それでも、出雲の国造は特別な存在
二重構造の中身には、ご神体があるのではなく
その中で、国造自身が、祭祀の対象になっていた可能性がある

出雲の国造は神を祀る、神職ではなく
祀られる側の神そのもの。
現人神(あらひとがみ)としての色彩が強い

世襲制で、千家という家が受け持つ
今は北島家という千家の分家筋の家も携わることがある

国造は在任期間中
ずっと、斎火殿(さいかでん)というところで神火を絶やすことなく灯し続ける
そして、その火で調理した物しか口にしない。
家族であっても、その料理を口にすることができない。

この火は、先代の国造が亡くなると、古代から伝わる火きり臼と火きり杵を持って
八束郡にある熊野大社に向かう

その火きり殿で神火をおこす。

神火を持って帰ると
先代の遺体は、赤い牛に乗せられ
出雲大社の東南にある菱根の池に水葬される

焼いたり埋めたりしないのは
神であるが故に、永遠に生き続けるから。

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[出雲大社]現人神である国造」への5件のフィードバック

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