[出雲大社] 大国主命。どういう神様なんだろう

[出雲大社]現人神である国造
の続きです。

大国主命
出雲大社の祭神は大国主命(おおくにぬしのみこと)

偉大なる国の王の意味で、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の高天原(たかまがはら)
に対して
地上を意味する葦原中津国(あしわらのなかつくに)の支配者

大国主命には色んな異名がある
ざっと20ほどもあるんだけど
私が耳にしたことがあるのは、以下の3つ
大己貴命(おおなむちのみこと)
大国魂神(おおくにたまのかみ)
大物主神(おおものぬしのかみ)

神田明神の、祭神の一人は大己貴命の名前だし
府中の大国魂神社の祭神は大国魂神

問題は大物主神

国造りと国譲り
ここで、国造りがどんな風だったかを見てみましょう。

世界の始まりは、天地開闢(てんちかいびゃく)と言います。
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
高御産巣日神(たかみむすひのかみ)
神産巣日神(かみむすひのかみ)
性別のない、造化三神という三柱の神が生まれます。
(神様は何人という数え方をせず単位は柱です。)
そのあと色々あって、イザナキ・イザナミが生まれます。

造化三神の神産巣日神(かみむすひのかみ)の子供の
少名毘古那神(すくなびこな)が大国主命に

協力するから、一緒に葦原中津国を造りましょう。

嬉しいっ。助かるぅ

ところが、途中で常世の国に行ってしまいます

そんなぁ

で、次に現れたのが、大物主神(おおものぬしのかみ)
海の彼方から、光りながらやって来ます。

私は、あなたの幸魂(さきみたま)・奇魂(くしみたま)です。
私を祀ってくれるなら、協力しましょう。

祀りますとも。

幸魂奇魂って要するに魂。
それ以降、大国主命は自分の魂と一緒に国造りをしたわけです。

そして、それを祀った場所が大和(奈良県)の三輪山
日本最古の神社、奈良の大神神社(おおみわ)は本殿がなく三輪山が本殿であり
大物主神が祭神です

折角作った国ですが、高天原を治めていた天照大御神が葦原中津国も欲しくなり
孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を送り
葦原中津国も天照大御神のものになります。

その時、大国主命が条件に出したのが
出雲大社に自分を祀ってくれること。

意図
俄然分からなくなってきました。

古代において、大和族と、出雲族がいた
出雲族も大和族と勝るとも劣らない強大な勢力
でも結局は大和族が勝利をおさめた。

先ほどの神話は大和族が作成した、古事記と日本書紀に書いてあるもの

国譲りは、大和族と出雲族の抗争をイメージしたものと考えると分かりやすい。

でも、国造りはどうだ。
大国主命と大物主神がイコールだとすれば
なぜ、大和と出雲の両方に祀るように配置したのか

神話を作るのは、いくらかの事実を元にして、意図をもって作られた筈

大神神社は、特別の神社
ある意味、伊勢神宮よりもっと特別。

なぜ天照大御神じゃないのだろう。

大国主命とは、どういう意味を持っている神様なのだろう

[神社]シリーズはこちら(少し下げてね)

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