全身をゆるめる

全身をゆるめる
・体に何か問題があるとき、筋肉を強化することで解決しようという考え方がある。
・「ゆる」の考え方は逆のイメージになる。強くするのではなくゆるめる。
・強くするというと硬くするイメージになるが、「ゆる」は柔らかくするイメージ。
・筋トレは「力をいれる」が「ゆる」は脱力する。

なぜゆるめるのか
・柔道の「柔よく剛を制す」に似ている。
・強風に柳が一番強いのにも似ている
・力を抜く→疲れない。
・力を抜く→コリが出ない。
・力を抜く→気持ちいい
・筋肉がゆるゆるになると骨が自由自在にいろんな方向にくねくね動く。

ゆるめる方法
・各部分別にはあるが全体をとおして共通しては以下の方法
・だらーっと脱力する。
・脱力したうえで、プラーンプラーンとゆらす。
・重さを感じる
・ゆるめたい場所を意識する。
・その場所をさするともっといい。
・脱力したうえで小刻みにゆらす。

ゆる

「ゆる」理論
ゆるという考え方に衝撃を受けた
今までの私の考え方は間違っていなかったと思うが、実施とのずれがあった。
いわゆる「言ってる事とやってる事が違う」状態
力を抜くための体系的な方法があったとは驚いた。

・今まで私が考えていたのは、歩くことは生きていく上で絶対に必要なこと。
・であれば、できるだけ効率よく動いて「無理なく怪我なく負担なく」しようとするものだった。
・即ち、歩くことは体に対してダメージつまりマイナス面を与えるということがどこかにあった。
・代わりに得られる、より大きなプラス面があるのだから積極的に行おうというものだった。
・高岡理論はここが根本的に違う。
・歩くという動きで積極的に体をほぐしてしまおうという。
・最初からマイナス面がない。まさに革命である。
・なぜそんなことが可能かという、キーワードが自動詞と他動詞である。

自動詞と他動詞
・歩き革命の著者、高岡さんによると「揺れる」(自動詞)と「揺らす」(他動詞)は大きく違うという。
・力を抜くために腕をぶらんぶらん揺らしてくださいと言うと、逆に力を入れてしまうらしい。
・「ゆる」の考え方は自動詞をよしとする。
・ここで使われるのが、自分の「重み」である。
・最終的には何らかの動きが起きるので、きっかけとしては自分の意志で「動かす」(他動詞)から始まる。
・たとえば腕をふることを例にとると、きっかけの腕を振る行為は確かに他動詞として必要である。
・ただ、そのあとは自分(ここでは腕)の重みで「揺れちゃう」(自動詞)のだ。
・ここは、自分の重みしか利用していないので無理がない。
・この動いちゃっている動きで体をほぐしてしまいましょうということ。
・「肩こりを治すために肩をもむ」というようなほぐすための動きを、自分の重みで動いちゃうその動きを利用しようというのだから、何とも経済的じゃないでしょうか。
・さらに絶対に無理がない。自分の重みしか利用しないので、限度が限られる。
・一見すると、歩き革命の本にはいろんな体操が乗っているので、結局ストレッチと一緒じゃないって思ってしまう。
・ただ、ストレッチはその名の通り伸ばす(他動詞)わけだ。体のどこかの部分に外から力をかけて数秒間無理やり伸ばす。
・本から引用すると頑張っている人に「もっと頑張れ」というより「力を抜いて」「リラックスして」という方がその人の力を引き出しやすいのと似ているという。

ゆるという言葉
・高岡氏が命名したこの「ゆる」という言葉。「ゆする」「ゆれる」「ゆるむ」のいずれにも「ゆ」と「る」がついているからという。
・ありがちな英語の頭文字を3つ合わせた語呂合わせでないのがとっても好感が持てる。ダサい感じがとてもいい。
・健康の中で「コリ」に着目し、加齢イコール老化ではなく加齢によってコリやすくなったからだを放っておくから老化するとまで言い切る。
・体をゆるめる「ゆる」こそが「コリ」を退治し、健康にもっともいいとする。
・今の私には、全く実感を持って受け入れられる理論だ。
・どうも、高岡さんはいっぱい本を出しているようで、「ゆる体操」がらみが多いそうだが、Amazonの本の批評なんかを見てみても、「歩き革命」が集大成感を感じられる。
・やっぱり体操の本って良いのかもしれないけど、自分としてはいくら一日5分だけといわれても続いたためしがない。
・歩きながらほぐしちゃおうなんて、そんなすごいところに行きついた高岡さんは本当にえらいと思う。