「入るカロリー」-「出るカロリー」論が教えてくれないもの

「入るカロリー」-「出るカロリー」
ダイエットでの大原則は
「入るカロリー」-「出るカロリー」=脂肪蓄積
この理論に、真っ向から異を唱えた理論に最近出会いました。
結論的には、私自身納得のいくものでなく、とても残念だったのですが、
なぜ、その理論に大きく魅力を感じたかと言うと、
「入るカロリー」-「出るカロリー」理論に、前々から違和感を感じていたからです。

ダイエットの特に運動の方で、効率よくいっぱいカロリー(エネルギー)を消費できるかということを話題にします。
なんか違和感あると思っていました。

なんで、せっかく食べたものをそんなに必死で消費しなくちゃいけないの。
そしたら、半分だけ食べて、半分だけ動けばいいじゃない。
基礎代謝があるというなら、「基礎代謝+ほんとの最低限」だけ動いて、それに相応するだけ食べればいいじゃない。

もし、とかく食べ過ぎちゃうから、的なことを言うんだとすると、とても違和感がある。
人間の体はとても精巧にできているのに、必要以上を「空腹」で要求するだろうか。
お腹いっぱいの段階で、必要な量なんじゃないか。
よくいう満腹中枢の時間差論も、この答えとしてはどうかなと思う。
こんだけ長い間の歴史のある人間のからだ。
それぐらいのこと、計算に入れていてもおかしくはない。
本当のところの、食べる適正量って、どうなんだう。

お腹いっぱいは適正なんじゃないか
10-10は0。
7-7も0。
「入るカロリー」-「出るカロリー」論は、この両方を同じく扱うことに問題があると思う。
10-10は必要なんじゃないか。

いっぱい体に関する本を読んでいく中で、免疫、特に睡眠に答えがあるような気がする。

単純に言うと、動かなきゃダメ。

10-10が、9-9になり、7-7になり、5-5になって、0-0になったのが「死」なんじゃないか。
この数字が「若さ」かもしれない。

山高くして谷深し
これが、いっぱい免疫や睡眠の本を読んだ結論。

昼間、いっぱい動いて、交感神経を優位にする。
寝る時間に向かって、ゆったりし、副交感神経を優位に持っていく。
体が疲れていると、ぐっすり眠れるから、深い睡眠を得られる。
結果として、副交感神経はちゃんとバランスする。
そして、体を再生するために必要な、成長ホルモンや抗酸化作用のメラトニンが多量に出て、体を健康にしていく。

山低くして谷浅しではこれができない。

体を構成する60兆個の細胞は、常に死滅し、生成されて入れ替わっている。
睡眠中の成長ホルモンが出ないとそれが出来ない。
常に健康に体を保つためには10が必要なんじゃないだろうか。
ここでいう10は入るカロリーでいうと「腹いっぱい」
百歩譲って、満腹中枢時間差論があるとすれば、その時間差分を考慮に入れて腹9分くらい。
腹8分より多く食べて、多めに運動して、医者いらず。

違和感の原因
「入るカロリー」-「出るカロリー」を言う時って大体、「両方必要です」、から始まる。
「入るカロリー」を押さえて、は、必要ない。
「入るカロリー」は一定で、から始まっていい。
見合う運動をしましょう。

もう百歩譲って
とは言え、もう百歩譲っちゃいましょう。
体が要求する「腹いっぱい」は正しい量だとしても、ほんとにそれだけを、それだけだけ食べているんだろうかという疑問。
言いたいのは、間食です。
自分の実感として、ダイエット前は「腹いっぱい」をちゃんと意識せずに食べていた気がする。
間食でだらだらだらだら。
三度の食事は、お腹が空いていないうちにやってきて、お腹いっぱいなんだかどうなんだか。
間食まで含めれば、一日トータルでは取りすぎていたかもしれない。
これは、長い間に形成された人間の体の仕組みにはなかった食べ方なんでしょう。

さらに、私特有かもしれないけど、砂糖入りの飲料(ジュース)
喉が渇いたから、あるいは落ち着かないためすっきりしたくて飲む飲料に含まれているカロリー。
これも、長い間に形成された人間の体の仕組みから、想定外かも。

かくして、この二つを取り除けば、「腹いっぱい」でも適正量。
実際に18kg痩せた時の実感とも、ぴったり一致します。

病気を自分で治すということ

健康を考えるとき、やはり一番大事なのは、「病気を治す」こと。

セルフケア
まず、第一の視点は、病気を治すのは、自分の体か医者や薬かという視点です。
もちろん答えは両方なのですが、最初は自分の体です。
自分の体に、病気を治す力があるのだということを認め、信じ、うまい使い方を理解してやってみる
それでもダメな場合とか、急性である場合、痛みが大きく耐えられない時に補助的に使う場合にだけ、薬やお医者さんが有効だということです。

不快な現象は必要だから
発熱、痛み、腫れ等の不快な現象は実は必要だから体が行っています。
例えば、熱に弱いウィルスをやっつけようと体が発熱して頑張っているのに、解熱剤を飲んでしまっては、体にしてみれば「何いらんことしてくれてんねん」という話です。
いったん熱が下がると治ったと思ってしまいます。
高血圧だのコレステロールだのも必要だから体ががんばっている証拠なのです。
もう一つ先に本当の原因があるのです。
それを改めずして、現象だけを押さえてしまうのが「薬の弊害」なのです。

ではどうして治すのか
頑張っている体の治癒力を後押ししてやることです。
1.交感神経と副交感神経のどちらにも偏りすぎないようにバランスをとること
現代人は交感神経に偏りすぎているので、副交感神経を優位にすることが必要だという言い方をしがちですが、どうもそうではないようです。
 ストレスが多いという意味では、交感神経優位というのは現代社会の特色であることは事実です。
 ただ、一方で、豊かになりすぎた現代社会では、体を動かすことをしないでも車とかで移動できてしまう。
 いろんなことが便利になり「自動的」にいろんなことができる。即ち甘やかされている社会だというのです。
 ぼーっとした生活、何となく一日が過ぎていく生活もできてしまう。
 そういう生活をしていると、副交感神経が優位になります。
 実は副交感神経が優位になりすぎても、免疫力が低下するのです。
 まずは、自分がどちらに偏りがちなのかを理解しておくことです。
 大きく白血球が関係してくるのですが、長くなりますので、別ページで紹介します。

2.メリハリをつけること
 一日の内で、交感神経の優位になるのは昼で、副交感神経が優位になるのは夜。
 山高ければ谷深し。
 昼間に交感神経をきっちりと優位にしてやらないと、その反動の副交感神経が「頑張んなきゃ」と思わず、夜の副交感神経がそこそこにしかならない。
睡眠再生工場が頑張って病気を退治するためには、睡眠中は目一杯副交感神経に頑張ってもらわないといけません。
ストレスとかで精神的に疲れるのではなく、体がちゃんと疲れてこそ、ぐっすり眠れるというのは実感していると思います。

3.呼吸法と瞑想
 副交感神経を夜に優位に立たせるためには、やっぱり呼吸法です。

4.瞑想
そして極め付けが瞑想です。

5.温める
免疫に関する第一人者、私が大好きな安保先生が強調するのが体温です。
 免疫力が発揮されるためには体温が高い必要がある。

6.強化
 今までは、「免疫」からの視点です。
 病気の予防まで含めると、筋肉強化や、心肺機能の強化というのはやっぱり必要です。