街角商品。値段当てクイズ

この前、汎用のマンホール蓋の話で
値段の話をしました。

ネットでこちゃこちゃ検索しているうちに
モノタロウというショッピングサイトで
これらの街角商品を売っていることが分かったのでね

他にどんなの売っているんだろう
ええっ こんなのも

ひょっとして
これ、クイズにしたら楽しいかも

値段当てクイズ

今から説明する7つの街角商品
高いもの順に並べて見てください。

全てモノタロウで表示されている値段とします。
もちろん、モノタロウを見ちゃうと、答出てて、面白くもなんともないので
見ないで考えてね

【い】
マンホールの蓋
大きさが2タイプあるのですが、一般的な直径60cmのものとしましょう

【ろ】
パイロン
ランク的には中くらいかな
色はどれでも値段は一緒です。一つのお値段

【は】
カーブミラー
鏡が直径60cm、支柱の高さが3m60cmの一式のお値段。

【に】
A型バリケード
良く見るごく一般的なもの
1台のお値段

【ほ】
交通標識
支柱とかは別売りです。
標識のみの、1枚のお値段です。

【へ】
単管バリケード
可愛いケロちゃん。
鉄パイプは別売りです。
ケロちゃん一枚のお値段

【と】
ガイドポスト
グニャッと曲がるタフな奴。

答は?
どうでしょう
難しいかな

値段なんて考えたことないですもんね

これらのものがすぐ手に入るということは
悪の組織が入手してしまうとえらいことになりますね

狭い道で両側から一方通行。

あるいは、動物園のぞうさんのオリの柵を、
ガイドポストに変えちゃったら
ぞうさん逃げちゃいます。

答ですが、今までのクイズ形式とちょっと変えてみたいと思います。

一旦答を書かず、明日、答だけアップします。

もし良ければ
それまでに答をコメントでもらえると嬉しいな

全問正解者には
愛情たっぷりの投げキッスを、1ヶ月分差し上げます。

[街角]幸せの伝道師と夢のような出会い

送水口博物館の話をしました。
夢の送水口博物館に行ってきた。

その時、社長さんに私のブログの話もした。
すると有難いことにその後の上記記事も読んでいただいて
有難いコメントをいただけた。

さらに、送水口博物館の協力者の方
例えば送水口倶楽部の管理人さんにも連絡していただいたようで
その方(あやさん)からも、コメントをいただけました。

そこで、私でーこんは、無神経でむちゃくちゃなメールを出します。

もしよろしければ、ですが
今度、送水口やマンホール等の、
路上観察を目的としたウォーキングイベントを
企画するとすれば
ご協力いただけないでしょうか。

とりあえず、下見をしましょうということになりました。

いやあ嬉しい
こういうのを一期一会と言うんでしょうか。

わざわざ時間を取っていただける。

ということで、今日はその下見。
本当は昨日の17(日)だったんですが
なんと台風直撃。
祝日の今日にシフトさせていただきました。

待ち合わせ
待ち合わせは13:00に大門
朝から出て、昨日お話しした浜離宮恩賜庭園に行ってきました。

送水口
よろしくお願いします。

ご主人(ジョージさん)と一緒にお二人で来ていただけました。

資料も用意してくれていて
有難い限りです。

ところで送水口ってどういうものかについては、こっちを見てね
[街角]送水口で商人の心を見た

さあ参りましょう。


これは素材は銅合金です。

来ました来ました。
この前、送水口博物館の村上社長に聞きました。

ちゅうことは磨けば金ぴかになるんでしょうか

うーん、10円玉ぐらいが限度でしょうか

なるほど


これは、あの村上製作所のものです。

えええっ
あの送水口博物館の?
すごい。なんで分かるんですか?
ここにポッチが付いていましてね。

これ、すごい!綺麗

これ何なの、どうしたの?

こ、これ可愛い

でしょう
そうなんですよ。

これ、一休さんですね
一休さんと名付けましょう。

消防の仕組みはね。消防士さんがここにこう繋げて、そのあとこっち行って
検査証が二つ貼ってあるけどどう違うかというとね
日本とアメリカは途中の管に水を入れておくかどうかが違っていてね

次から次から
ほおぅ そりゃまたすごい。

ちゅうことは、こういうことですか?

あたりー

送水口はいかに大切で
いかに可愛いか

とても楽しく話されます。

こっちもどんどん楽しくなっていく。

そして

何これー

あやさんもジョージさんも見たことない
奇っ怪なものに出会った。

あやさんは
ちょっとちょっと、今までここ何度か通っているのに、初めて気づいた。
これがもし送水口なら
ショックで今日寝れないんですけど。

ジョージさんも
ここの管の径がこの辺で細くなってるよね
怪しいなあ
そもそも検査証もなければ送水口とも書いていない
正式なものでないことは確かなんだけど
一体何をするもんなんだろう

ああでもないこうでもないと推理を働かせる。

ちょっと押してみた。

あれっ
動くぞ

ひょっとして、置いてあるだけだったりして

持ち上げてみる?

うわあっ
持ち上がったぁ
置いてあるだけぇ
いかんいかん砂利を綺麗にして元の通りに戻さなきゃ。

それにしても、これは何で
何のためにここに置いてあるんだろう
オブジェ?

ああ、面白かった
三人で持ち上げて大慌てで元に戻して

そのあと、マンホールについても色々教えてもらいました

すみません。
もっともっと送水口もマンホールも面白いのがあったんですけど
ガツッと省略しちゃいます。

幸せの伝道師
楽しそうに話す人としゃべってると
なんでこんなに楽しいんだろう。

あやさんの言った
だからといって、どうって言うことではないんですけどね
というのは、確かに本質をついている。

消防士さんたちに取ってみれば商売道具で
そんなところに、可愛いもへったくれもないんでしょう。
村上製作所のような、送水口メーカーにしたって
注文通りに作ったのかもしれないし
このデザインが一番使いよいと言うことなのかもしれない。

でも、あやさんやジョージさんのように同じ送水口とか
マンホールとかいうジャンルをいっぱいいっぱい見ている人には
分かっている。

メーカーの人たちは
ただ売れれば良いとか、注文通りとかを超えて
「作品」を残そうとしている。

そこに、可愛いねとか、綺麗だねとか言ってあげることは必要なんだ。

だって、村上製作所の社長は
ほら綺麗でしょう、かっこいいでしょう、って目をキラキラさせていた。

私は、ここ2年ほどで、興味の幅がどーんと広がって楽しくて仕方ない。

まずは自分、自分が楽しく幸せに生きていくこと。

でも、今日、再認識した。
「楽しい」って伝播するんだ
どんどん楽しくなってきた。

はたから見ると、送水口見て何が面白いの?
なんでしょう。
でも、今日のお二人と話してみると分かる
送水口に興味が持てるかって、重要じゃないとすら思う。
楽しいよ、って話し方は、幸せを振り撒いている。

ミュージシャンや、アーチストと一緒なんだ
三百六十五歩のマーチを歌った水前寺清子と同じだ

今日私は、幸せの伝道師と出会えた。

それにしても、夫婦で同じ趣味って良いなあ

[街角]単管バリケード。夢ある街の人気者

単管バリケードとは、こういうやつです。

ハイハイ、良く見かけますね。

パイロン(三角コーン)にコーンバーを渡しただけよりもちょっと頑丈
ここ、入っちゃダメ、という役割だけど、ガイドポストのように常設ではなくて仮設だから
交通系ではなく、工事現場が多い。


ところがです。

2006年が最初と言うから結構最近、かわいい単管バリケードがお目見え。

例えばこんなの

びっくりしましたね。
最初にこんなかわいい単管バリケードが工事現場にあったときの衝撃
みなさんどうでした?

革命としか言いようがない。

街角商品(路上観察)の世界に足を突っ込んで
もう少し早く、単管バリケードはやりたかったんですが
これはやっぱり、自分で撮った写真がある程度揃わなきゃなと
今までずれ込んじゃいました。

まず第一に、街角商品界に対する革命
最初にお話ししましたが
街角商品って基本的に地味
購入相手が不特定多数の一般消費者の場合は
購入してもらうため、手に取ってもらう為にデザインが多様性を極める。

でも、街角商品は相手が工事や建設や自治体などの、いわゆる「関係者」。
デザインに凝る必要がないよね
が、ベースにある
でも例えばあのぐにゃっと曲がるガイドポストなんかもそうだけど
同じ機能の商品を複数のメーカーで製造するので
他社と同じという訳にはいかんでしょうという理由で、消極的バリエーション

路上観察マニアは逆にその地味さがたまらん、なんでしょうけど
単管バリケードは見事にぶち破って見せた

革命
革命が起きたのは2006年、旭川で最初に現れます。

旭山動物園に向かう途中の工事現場

当時、旭山動物園までに動物園をイメージさせるものがなくて寂しいなと思ったのが
仙台銘板の人
おさるさんの単管バリケードを作っちゃう
(引用、工事現場のかわいくて頼りになる”アニマルガード”って知ってる?
このサイトすごいですよ。単管バリケードが好きすぎて大阪から仙台まで本社訪問しちゃう)

話題を呼んで、全国に広まる

さらに、あるとき、群馬のゆるキャラ「ぐんまちゃん」を使って大人気に

仙台銘板さんは「アニマルガード」と呼んでいるんだけど
動物に限らず色んなキャラクターで楽しませてくれる。

以来、他社、八木熊とか、アシストとかがこぞって色んな楽しい商品を出してくれている。

あれこれ
以下、歩いている最中に、私が撮った写真です。

ワクワク
ワクワクする

一気に起きた革命は次に何をもたらしてくれるだろう。

もちろん、単管バリケードはもっと色んなバラエティで楽しませてくれるだろう

風を受けてクルクル回る風車のようなものがつくかもしれない
光を受けてキラキラ七色に光るかも知れない

同じものばかりが並ぶんじゃなく、少しずつ色が変わっていって、
グラデーションのようなのはどうだろう

あるいは、続き物ってどうだろう
私の好きな七福神とか、干支だとか、東海道五十三次
仏像シリーズや十二ヶ月の花

さらにさらに
単管バリケードがもたらしたこの革命は
カラフルマンホールと相まって
全ての街角商品に影響を及ぼすだろう

今、東京23区内のポストは郵便差出箱13号に統一されて、全然面白くない。
同じものを作る効率の良さって
面白くないんだよって
単管バリケードのキャラクター達が叫んでいる

一目で見て、郵便ポストだって分かることが大事だって
お偉いさんは言うんだろう

私は信号機だって色んなデザインと思うけど、反対するでしょうね
観音様の上に信号機が付いていると
誰も信号無視しなくなると思うんだけど。

アート
今新宿の街が新宿クリエーターズフェスタというので盛り上がっている
今仕事で通っているビルの一階ホールに突然こんなのが出来た。

かっこいいっ
こんな格好の郵便ポストはどうだろう。


こっちの方が良い?


こんな単管バリケードも渋い。


これは送水口


これは信号機かな

夢の送水口博物館に行ってきた。

今日はお盆休み。
今日は健康診断。

今年はお盆休みを取らなかったから
健康診断の日も、会社抜け出しても出席扱いなんだけど
いいやめんどくさい。
お休みにしちゃえ。

健康診断
健康診断は13:30から大崎で。
ならば朝から出掛けて大崎周辺で観光だ。

ところが大崎って見事に観光出来そうなところ無いですね。
おまけにカミさんがせっかく平日家にいるんだったら
10:30から11:00くらいに生協さんが食材届けにくるから家にいて直接受け取ってね
分かった? 午前中出掛けちゃダメよ。

いらんこと言います。

11:00まで待ったんだけど、生協さん来ません。

ええい時間切れ。出掛けるからね。
こんなことじゃ、朝から出掛けて置けば良かった。

健康診断終わって14:30
これからどこかに行くのは厳しいなあ
せいぜい一ヵ所。
しかも暑い。

頭をよぎったのが、この前送水口の話の中でお話した、送水口博物館。

送水口博物館
新橋にあります。

ホームページで見ると、どうも毎日開いている訳ではない。
なんと偶然に、今日は数少ない開館日。

この時点でちょっと怪しいなぁと。

住所を頼りに、グーグルマップで調べながら探す。
近い筈なんだけど送水口博物館という看板がどこにも見当たらない。

住所はあった。ここの筈。
ふと横を見ると村上製作所の看板。
そう。村上製作所という会社がやっている。

ということはこの建物の中。

あったあ。
送水口博物館の看板

そして奥のポストに

うおおっ。これは逆の意味でワクワクしてきた。

5階っちゅうてもエレベーターがあるわけではありません。
歩いて昇るんですね。良いでしょう。

3階にこんな絵が飾ってありました。
おおっ、ほんまや。ここに送水口が書かれている
そして、横に「五合目」

4階にはこんな紙細工「あと少し」

よっしゃ5階
あれ? 屋上やん。

確かに送水口がある

振り返れば
おおっ、そこには輝ける送水口博物館

ガチャッ
ん?

誰もいない
おそらく5~6人入ればいっぱいの部屋に送水口が展示してある。

えーっと、勝手に見て良いんでしょうかぁ

素晴らしい展示物がいっぱいありました。
レトロなのにピッカピカ
収集には苦労したんだろうなぁ

とりあえず主なものだけ。
全部撮ってきましたので、あとは動画でね。

送水口の説明も色々充実しています。

送水口の歴史のところで分かりました。
さっきの写真で「サイアミーズコネクション」と書いてあったのは送水口の意味なんだけど
今は法律で「送水口」と書くことが義務付けられているのでよほど古くないとあり得ない。
要するに、送水口界の骨董品。
それをよくここまで磨いたなぁ。
うるうるしちゃいます。

あれっ、こんなところに屋内なのに手作りの定礎がある
可愛い

そうこうしているうちに、
きたきたっ

さっきの健康診断で
バリウムを体外に出すために下剤を飲んだ

急に来るのよね。

おトイレなさそう。

あった
でも男子小用のみ
これは今は使えないのよね

仕方ない
ここは引き上げて、どっかのコンビニで。

階段降りていく途中の4階に、おトイレがあった。
村上製作所の人達が使うんだろうなぁ
でも、緊急事態だし。
お借りしちゃおう。

実は、この行動が幸運を呼びます。

あっ
おトイレから出ると会社の事務所の方から人が。

お互いに「あっ」

私的には勝手に使ったのを見つかっちゃった。
向こうからはあとで聞くと私の顔がお友達にそっくりだったらしい。

すみません。
勝手におトイレお借りしました。

大丈夫ですよ。
ひょっとして、送水口博物館ですか?

はい。今見てきたところです。

すみません。お構いもしませんで。
もう一回行きません?

もう一回ですか

コースターとか、絵はがきとかくれた。

最近、送水口の事が気になっていましてね。

ウォーキングの事、銀座の矢場とんのピカピカ送水口が大好きで
ウォーキングイベントで紹介して、みたいなことをいっぱいしゃべった。

このブログの事も話した。

えっ
どうするんですか

その場で相手のスマホで
私のブログを呼び出して
ほらほら、これがこの前書いた送水口の記事でしてね。

街角図鑑という本を買いましてね。

あっ、それですね。

さっき気づかなかったけど
街角図鑑の本がおいてあった。

実は、街角図鑑の送水口やマンホールの記事を書いている人はお仲間。
この人とこの人がって
さっきの定礎のところに協力者として名前が書いてあった人たち

失礼ですが、あなた様は?
おそらくそうだろうと思いつつ聞いてみた。

ここの館長で、村上製作所の社長の村上です。

いっぱいいっぱい教えてくれた。
それぞれの送水口の事
素材別の特色
現在の状況。

カタカナで「サイアミーズコネクション」と書いてあるのがいかに貴重なのか。

村上製作所では、送水口を作っておられるんですか?

以前は作っていたというのが正解です。
今は別のところで作ってもらって
村上製作所の名前で販売している。
いわゆるOEM

これとこれとは作っていた頃の製品です。
このマークは村上製作所のマークなんです。

一段と言葉に熱を帯びてくる。

仕事柄、送水口がやっぱり気になって
ビルが解体して送水口が要らなくなったとき
もらってきた。
それがコレクションの始まり。

いくつか集まって、悦にいって
床に転がった送水口を人に自慢していた。

この送水口です。
ブリジストンのビル。
この送水口が外されるとなって会いに行った
捨てるんならいただけませんかと言ったら
そのビルのオーナーさんも送水口ではないけど、いろんなものの収集家

それをもらってどうする気だい?

床に転がして、とは言えなかった。
とっさに口から出たのが
博物館を作ります。

言っちゃったんですね
言っちゃった手前、作らざるをえなかったという事ですね。

それ以来
ビルが解体されるという噂を聞いては
もらいに行く
これなんかは新潟。

業者に頼むと大きな機械で、ぐるんってやっちゃうから傷ついちゃう。
それはどうしても嫌だから
2時間かかろうが、3時間かかろうが、自分で外す。

そのビルのオーナーさんがこの博物館に見に来てくれたときに
当時を思い出してほしいから
出来るだけその感じに近くして展示する。
後ろが青い石材だったら
その色に近い色を探してきてね
ほら、青いでしょう。

良かった
良かった
あの時トイレに行って。

あのまま帰っちゃったら
この社長さんには会えなかった。

別れ際
3階にあったあれは趣味でしてね

あっ
ご自分で書かれたんですか

そう言われると、
普通の街の風景画に送水口が書かれているのはいかにも不自然。
ほんとだ
村上善一って書いてある。

最高
こんな博物館があるだろうか

毎日開いてなくっても良いじゃないか
看板がちっちゃくても良いじゃないか
エレベーターがなくっても良いじゃないか
ちっちゃなスペースだって良いじゃないか

私が大好きな、どでかい江戸東京博物館を遥かにしのぐ
最高の博物館を見つけた。

村上社長
協力者の人達
ビルオーナーの思いがひとつになった

送水口博物館

どこ行こう、そうだ!おでかけマップ

[街角]シリーズはこちら(少し下げてね)