1.ランニングとウォーキング
・ランニングとウォーキングを比べてみたいと思います
2.脚の動きの構造的な違い
・ランニングとウォーキングは、単に速い遅いの問題ではなく、進むメカニズムが根本的に違います。
・ランニングは、両足が地面から離れる瞬間が存在するため、飛びながら進むイメージになります。
・その際、膝は曲り、膝のばねで空中に浮き、進んでいくことになります。
・それに比べてウォーキングはどちらかの脚が地面についた状態で進んでいきます。
・ゆで卵を転がす感じの上下移動になります。
・着地している方の脚の膝は伸びていますので、膝のばねは全く使わず、体重移動のみで前に進みます。
・このことから、膝への負担は大きく違うわけです。
・ただし、ウォーキングでも膝が曲がったままの歩き方をしていると膝への負担がありますので、正しいフォームで歩けばという但し書きがつきます。
3.消費カロリー
・消費カロリーはランニングの方が原則大きくなります。
・消費カロリーを大きくして減量しようということであれば、ランニングの方が効率はいいことになります。
・ただ、「原則」と書いたのは速足ウォーキングをした場合です。
・時速7.2kmを超えると同じ速度であれば、ウォーキングの方が消費カロリーは多いという統計が出ています。
・私の経験でも7.2kmを超えると、浮いていいならどんなに楽かと思います。
・とはいえ、7.2kmを超えるといっても、競歩ではなくウォーキングであれば7.5kmが目いっぱいかと思います。
・時速8km9km10kmとなってくるとやはり、ランニングになります。
4.日常性
・正しいウォーキングを習得するメリットは日常性だと思っています。
・日常の中で走る機会がどれだけあるでしょうか。
・ランニングは特別に時間を使って行う「スポーツ」です。
・それに比べてウォーキングは、日常の動きそのものである「歩く」ことをより改善し、負担なく怪我のない動きを習慣化しましょうという要素が色濃くあります。
・目的とジャンルが違うわけです。
5.バラエティ
・ウォーキングは日常の動きの改善と書きましたが、ウォーキングにはバラエティがあります。
・時速6kmを超える速足ウォーキングになると意味合いはかなりランニングに近くなり、「スポーツ」「ダイエット目的」要素が強くなります。
・有酸素運動によるカロリー消費ということです。
・消費カロリーを少なくするできるだけ疲れないウォーキングと、カロリーを消費する速足ウォーキングがおなじフォーム、ノウハウの中に同居するということが、私はたまらなく魅力に感じます。
・さらにウォーキングには、いろんな発展形があります。山に登れば登山ですし、まったりゆっくり歩けば散歩になります
6.メジャー度
・ウォーキングも近年メジャーになりはしましたが、ランニングにはやはり及びません。
・究極の姿であるマラソンと競歩の注目度の違いは歴然としています。
・ランニングは大会がかなり多いですが、ウォーキング大会はまったり系も取り入れたいという主催者の意図から、ゆるーい感じになってしまうのは否めません。バラエティのもてるウォーキングのいいところです。
・ウォーキングはランニングへの練習過程で、脚力がついてきたらランニングという認識も確かに間違いではないでしょう
。
・ウォーキングのみを極めようという場合には、ちょっと考えさせられるところではあります。
7.結論
・いろいろ理屈を並べてきましたが、結局のところ本音では、ランニングできる人がうらやましいです。
・ウォーキングを極めるといっても、競歩の世界までは入っていないので、中途半端感は否めません。
・目的もそれぞれ、人もそれぞれ、健康であればそれでよしというのが結論でしょうか