カミさんの田舎はすごいとこ(おじいちゃんとおばあちゃん)

おじいちゃん
カミさんのお父さん、すなわちおじいちゃんは、穏やかでニコニコしてて、とってもいい人。
一人で何でもできちゃう。
お風呂が古くなったので、新しく作り直そうということで、タイルペタペタはって浴室ごと作っちゃった。
言われなきゃ、素人が作ったって全然分からない。

孫が出来て遊びに来るとなれば、家の天井から紐を垂らし、ささっとブランコを作っちゃう。
部屋の中に立派なブランコがあるので、子供は大喜び。
うちの子も結構遊んだ。

僕たちの結婚まで
そんなおじいちゃんだけど、僕たちが結婚するまで結構長くかかった。

会ってもらえない。
特に何で忙しいって訳でもない。
理由はないんだけど会ってもらえない。

おそらくとても穏やかな性格だから、会ってしまうと許さざるを得ない。
どこの馬の骨だかわからん奴にうちの娘はやれん。
とっとと帰れっ。

とはやっぱり言えない。
会わない、という選択肢しかない。

そういう事なんだろうと思うから、あまりせかすことができない。
そろそろかなと思う頃に
来月くらいどうか、聞いてみてくれない?

会わない理由もないって辛いですよね。
会っていただけることに。

すんなり。

お嬢さんとの結婚を許していただきたいと思っています。
はい、よろしくお願いします。

おばあちゃん
おばあちゃんは、働き者で、ちょっとおちゃめ。

おじいちゃんとの結婚
昔、特に田舎の方は、結婚って恋愛が前提でなかったりしますね。
家どうしが決めちゃったりして。
おじいちゃんとおばあちゃんもそうでした。
結婚式まで会ったことも無かったらしい。

それでも、おばあちゃんは、おじいちゃんとの結婚に大の乗り気。
嬉しくて仕方なかったらしい。

理由は、
駅に近い。

東栄町と一言で言ってもやたらにひろい。
山手線内の2倍の広さ。

おじいちゃんの家は駅から数分
東栄町の中では憧れの的の地域

進路
カミさんの行ったのは、地域で2番目にいい高校。仮にB校
一番良いとこは、東大に行く人も出るくらい。仮にA校

カミさんに何度も聞かされた話。

社会に出て何年もたったとき、カミさんがおばあちゃんから電話で、
あんた、そのときは言わんかっただけど、中学の先生に、A校も行けるって言われてただに。
行きたかった?

そんなん今言われても。
行きたいに決まっとるに。
何でゆうてくれんかったん

あんた、B校行きたいゆうてたし。

A校行けるて、おもてんもんで。

要は、A校は遠い。
通えないから下宿する必要がある。
行きたいと言われても困る。
秘密にしとくに限る。

ずいぶんたってから、ばらしちゃうのがちょっと可愛い。

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