[ことば日本史]おごれるものは久しからず

「平氏にあらざれば人にあらず」といわれたほどの栄華を誇った平家一門も、ついには滅びる。

清盛は、源氏との合戦半ばにして熱病で苦しみながら逝き、
清盛の孫である安徳天皇も、平家一門の者たちとともに壇ノ浦に沈んでいった。

世の無常を感じずにはいられない。

そのことを「平家物語」は、このように語る。

奢れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
猛き者も遂には滅びぬ、風の前の塵に同じ。

これは「平家物語」を貫く思想であり、
言い換えれば 「平家物語」は仏教の無常観を文学化した物語だった。

単に歴史の物語というのではなく
日本人の生き方に強く影響を与えたと思う

自分についても数々の思い当たることがある
ちょっとうまく行くとすぐに天狗になる
知らず知らずのうちに周りの人をばかにしている

しっぺ返し
その繰り返し

ああ、ああしてりゃ良かった、こうしてりゃ良かった。

でもね
この歳になると吹っ切れた

天狗になったって良いじゃないか
自分の事は大好きだから
立派な人になんてならなくて良い
反省ばかりしていると、辛くなる

あの人すごいなあ
でも、私だってすごいのさ

知らず知らずのうちにかけた迷惑があるのなら
どうぞ、言ってください。
誠心誠意謝りますから
それまでは好きなようにやらせてください

そんな生き方

[日本語]シリーズはこちら(少し下げてね)

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