ブータンという幸せの国、間違いない!

ブータンの本を2冊読みました

GNH(Gross National Happiness)「国民総幸福」という指標を掲げた幸せの国
テレビでも何度か取り上げられ
民族衣装を着ることを義務づけられている
ということくらいの予備知識

読むとかなり印象が変わりました。

ブータンを表すキーワードとしては
国王、仏教、水力発電、森林面積、民族衣装、鎖国、女系大家族、時間、ブータン暦、・・

ブータンは本当に幸せの国だと思う
一冊目の本はブータンを全般的に分かりやすく説明してある

テレビとかで幸せの国だと言われているし、面白い国だなあとの印象

でも、2冊目を読んで、これは通りいっぺんで書くべきではないのでは、と思うほど衝撃を受けた。

「ブータンに魅せられて」を書いた今枝由郎さんは、実際にブータンに住み、国立図書館に顧問として10年間勤務した
外から見た評論と、重みが違う

開発のスピードを敢えてゆっくりにしているとはいえ、開発は進んでいるわけです
1冊目を読んでいる間は、古き良き時代を懐かしみ、ノスタルジーで語られる事も、現実にはどうなのかと、斜めに見る部分はありました。

本当に幸せの国だ。
言い切って良い。

そう思った。

今枝さんの色んなエピソードを紹介しながら、ブータンの事をお伝えしていきたいと思います。

まずはごくごく簡単に概略だけ
20世紀に入ってから、初代国王が選出された新しい国
現在は5代目
中国のチベット自治区とインドに挟まれたヒマラヤ山脈の南斜面の国
人口は70万人、面積は九州よりちょっと大きい
人口に関しては面白い話があります

人口に関して
ブータンの人口は資料によってまちまちです。
けっこう多いのが130万人というもの

1971年に国連に加盟したんですが、その申請の時、書類に人口を書く欄がありました。

さあ困った。
そんなの調べたことがない。

あんまり少ないと通らないかも知れないし。
100万かな。

その次の年も困った。
今年はどうしよう。
世界の人口増加の平均ってどれくらい?
じゃあうちもそれくらい増えたということで。

毎年、増加率を掛け算して申請していったら、130万人になっちゃった

2005年にちゃんと調べたら60万人だった。
2008年に調べたら70万人。

万事こんな感じの、ゆったりした国です。

鎖国と開国
国ができてから、かなり長く鎖国状態でした
ただ、1959年、中国がチベットに侵攻、ダライラマ14世がインドに亡命というチベット動乱が起きた。
挟まれたブータンは、インドに助けを求めたことから、仕方なく開国します。

観光事業開始
1971年に国連に加盟したあと、1974年に第4代国王の戴冠式というのがありました。
外国からの来賓も招きましょうということになります。

えらいこっちゃ

ブータン初の自動車道路も作りました。
迎賓館も作りました。
十数台のロールスロイスも買いました。

戴冠式はとどこうりなく終わりました

良かった良かった

ところで

迎賓館作っちゃったけどどうする?
ロールスロイスも買っちゃったよね

そのあと、使う予定もあてもない
じゃあ、勿体ないから、その範囲で外国人に来てもらって観光事業を始めるか

これが、ブータンの観光事業です。

ブータンは古くからの仏教国
立派な寺院がいっぱいあります。

観光としてはこのうえない材料ですが、
発想はあくまでも迎賓館の活用。

だから、観光客というより来賓。
個人の旅行はダメで、少人数のグループに限り、一人一日100ドル(約3万円)
世界最貧国への世界で最も高い観光旅行とも揶揄されます。

この観光に関してはまた面白い話がありますので、次回以降で
観光以外でも、色んなエピソードを紹介していきながら、
なぜブータンは幸せの国なのかについて、一緒に考えて行ければなと思っています。

そして、国ってどうあるべきなんだろう
幸せって何なんだろう、って考えるひとつの材料になれば良いのかも知れません。

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