振り袖火事と八百屋お七、ああ哀しき16歳

火事と喧嘩は江戸の華

何度も江戸は大火事に見舞われます。

その中でも偶然でしょうか

16歳の恋する乙女が関わる事件が・・

涙なくしては語れませぬ

振り袖火事
数ある火事の中でも、最も大規模なのが明歴の大火、1657年1月18日
振り袖火事とも言われます。

主人公は「梅の」ちゃん16歳
とても可愛い女の子。
おそらく、若き日の原田知世みたいな感じかな。

お寺で美少年を見かけて一目惚れ
来る日も来る日もあのお方にもう一度お会いしたい。

あまりに塞ぎ込んでいるので見るに見かねた家族は必死で探すのだが
どうしても見つからない。
お会いできないのならせめてもと
その時来ていた着物の柄にそっくりの振り袖を作ってもらって毎夜眺めては泣き暮らす
いよいよ何も喉を通らなくなり・・

これ分かるわぁ
私、今でこそ単なる汚い叔父さんですが
中学の時は、好きな女の子の事を思って息ができなかった事が有りますので。

露のごとく、儚い命が消えていったのが翌年正月18日。
菩提寺の本郷、本妙寺に棺が運び込まれ、振り袖も本妙寺に納めた
(今は本妙寺は巣鴨に移転しています)

振り袖は本妙寺から古着屋へ

ところが不思議なことが起きる
翌年、偶然にも正月は16日
棺とともに振り袖が本妙寺に舞い戻ってくる

聞けば、何と16歳の少女「おきの」
薄気味悪い。

よせばいいのに、振り袖はまた古着屋へ

そして、翌年また正月
棺とともに振り袖が本妙寺に舞い戻ってくる

聞けば、16歳の少女「おいく」

この辺の日にちや名前や年齢は読んだ資料によってちょっとずつ違っていますが
いずれにしてもほぼ同じ状況が3回も重なった。

ここまで来るともう偶然では済ませられない。
振り袖の祟りをおさめねば。

関係者を集め、境内で大施餓鬼(せがき)を行った後、
住職が物騒な振り袖を篝火で焼き払うという段取りになる

振り袖に火が移ったとたん北西の空から一陣の竜巻が舞い降り、
火のついた振り袖を本堂の屋根に持ち去った
茅葺き屋根の本堂は仕掛花火のように火の粉を放ち、
強風に煽られ江戸の空に流れ散った。

1月18日午後2時に本妙寺で出火、湯島天神、神田明神、駿河台を一舐めにし、日本橋、八丁堀へ
吉原、浅草でも甚大なる被害。
鎮火は翌日午前4時
ところが翌日19日午前11時、小石川伝通院下の与力番屋から再出火
くすぶっていた火種が風で飛んだか。

いよいよ猛火は江戸城へ
大天守閣火薬庫はどかんどかんと破裂した

そして、3度目は翌20日午後4時麹町の町屋から再出火

焼失面積は江戸の55%。特に中心地が壊滅状態。

真犯人
火事の犯人は最も重い火炙りの刑
梅のちゃんか、住職か

ただ、どうもこの振り袖逸話は作り話。
話がよく出来すぎている。
強風の火に、そんなことするとは考えがたい

一説には、当時の老中阿部忠秋。
阿部邸は本妙寺の隣。
阿部邸内の女中が誤って出火したのではないか。
カモフラージュのために話を作り上げた。
責任を押し付けられたはずの本妙寺は何故かおとがめなしで
逆に法華宗七派の触頭職(ふれがしらしょく)に昇格
確かに怪しい。

真相は闇の中だが、
いずれにしても悲惨すぎた。
庶民としても悲恋物語を信じ、
仕方ないと納得する材料が必要だったのかもしれない。

八百屋お七
それから20数年の時が流れて1683年
八百屋お七16歳の悲しき恋物語
超美人だったらしい
さしずめ、若き日の岡田奈々か

長くなりました。

八百屋お七は次回といたしましょう。

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