宅配寿司、やめてみて初めて分かったこと

いよいよ宅配寿司は完璧にクローズです。
今日で、宅配寿司のシリーズも最後です。

なぜダメだったのか
今思えば大きく2つ原因がある

1つは立地です。
立地がダメだとどうしようもない。

全国に1千店舗作らなければならなかったから
日本で一番集積度(人口密度)の高い場所で1店舗目はやろうと思った。
調べると練馬区は光が丘の大団地群

みんな考えることは一緒だった。
スタートするとき、少しでもテリトリーがダブっている宅配寿司が5店舗だった。
5年半頑張って、クローズするときは、何と20店舗を越えた。

宅配寿司だけですよ。
普通の寿司屋も回転寿司も入っていない。

メニューの後ろにスタンプ押して、20個たまったら、2000円割引
結構どこでもやってるんだけど
お客様に
メニュー持ってきていただいてよろしいでしょうか、と言うと
ドサッと束になったメニューを持ってきて
お宅どれ?

こらあかんと思った。

ライバルが5店舗から6店舗に増えると、きれいに5分の1-6分の1の分の売上が減る
見事に数字がぴったり。

それだけ?
でも、それだけだろうか
ライバルのうちで、うまくいっているところがあるんじゃなんだろうか
閉めるのは仕方ないとして、
ここまで頑張ったんだから
ダメだった理由くらい知りたいと思った。

こんちはーっ
鮨○○ですけど

やめて初めて出来ること。
やってる間は絶対に出来ない

ライバルの近いとこ、10店舗以上、くまなく回った

最初は怪訝な顔をされる
何しに来た

実は、やめたんです。
とたんに、顔がパッと明るくなる。

そうかやめたんか
そうか
まあ、お入り

お宅どうですか

いやあ、うちも似たようなもんさ
いつやめようかってことばかり考えてる
ってとこもあれば

そう悪くも無いかなってところも
半分とは言わないまでも
驚くべき事に、悪くないグループがそこそこある

色々教えていただきました
自分でも思うけど、同地域のライバル店と話す機会なんて絶対無いから
ハイテンションで饒舌にしゃべっていただけた

何と、その中で共通していることがあった。
悪いグループと悪くないグループで
こんなにきれいに分かれるかと思ったこと

シャリ玉です。
悪いグループはロボットで握っていて、
悪くないグループは人が握っている

びっくりした
あれだけ日曜日の夕食時に集中して、ものすごい数作らないといけないのに
どうやって人が握れるんだろう
はなから無理だと思っていて想像がつかないけど
それが現実だった

もうひとつ感心したのが日本人の舌
シャリ玉ロボットって本当に良くできてるんですよ
絶妙な握り加減
裏をひっくり返せば、どっちで握ってるか分かるのは分かるんですけど
味に差が有るのかなと、
それは私の感覚
日本人の舌は、ちゃんと答えを出していた。

悩みました
この一連の宅配寿司の話をすべきかずいぶん迷いました。
ご存じの通り
学生時代の恋愛の話とか
そういった自分の昔の話から始めました。
学生時代だったらいいけど
仕事の話に入って行くべきだろうか
ここにくる事が分かっていたからです。

決して明るい話ではない。
良いときなんて結局なかった
でも、それも引っくるめて私の人生
良いときは無かったけど
ずっと楽しかった。
やっぱり私の人生の中で「ここっ」なんです

もちろん、パチンコ屋の時も「ここっ」だし
ノンプログラミングだって「ここっ」だし
もっというと今こそが「ここっ」なんだけど

宅配寿司は特別な「ここっ」なんです
ごめんなさい、うまく言えない

もし、この話をして意味が有るとしたら
前に言っちゃったけど
人生は長いってこと

事業に失敗してもなんちゅうことはない
そうです
このあとの人生です。
相変わらず楽しいよー

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