[迷信]8 手が冷たい人は心があたたかい

手が冷たい人
「手が冷たい人は心があたたかい」という言い伝えがある。
かなり浸透している気がする
何度か聞いたことがある

一般的に考えれば、性格によって手のひらの温度が変わることなどないように思えるが、
科学的に考えると一定の根拠が見えてくる。

手のひらが冷たくなる原因のひとつに、汗をかくことが挙げられる。

人間が汗をかく原因は大きく分けると3つある。
1.暑いときなどにかく体温調整のための温熱性発汗、
2.辛いものなどを食べたときにかく味覚性発汗、
3.そしてストレスや緊張などが原因の精神性発汗

手のひらにかく汗は温熱性発汗と精神性発汗にあたるが、
暑くも寒くもないのに手に汗をかくならば、
それは精神性発汗の可能性が高い。

精神性発汗はエクリン腺、アポクリン腺両方から汗が出る

人間はストレスを感じると交感神経が刺激されて汗する。
すると皮膚表面の温度が下がるため、手のひらは冷たく感じる。

つまり、常に手のひらが冷たい人は、
ストレスや緊張を感じやすい人と言い換えることができる。

心があたたかいという表現より
感情の振幅が大きいという事だろうか

では逆に、手があたたかい人は心が冷たいんだろうか

ストレスや緊張状態にも耐性がある
汗をあまりかかないということになると
比較的冷静なタイプと言えるかも知れない

正直気にするほどの事ではないし
ほんとの大雑把な傾向としか言えないけれど

むしろ、手の温度を相手が感じるということは
それほど握手をしているということで
感激屋ということの方が大きいかも

今はなかなか難しいけど
私はすぐ握手したい方のタイプ

私の手はあたたかいんだろうか冷たいんだろうか

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[迷信]7 ちちんぷいぷい 痛みが治る

ちちんぷいぷい
子供がこけて、火がついたように大泣き

ここが痛いのね
ちちんぷいぷい いたいのいたいの飛んでいけーっ

ぐすっぐすっ
と泣き止んだ

良く見る光景
自分も昔あったかも

治る?
「そんなことで治るわけがない」と思いつつも、何となく痛みが引いていくような気がする。

実はかなり科学的根拠がある

2017年に群馬大学大学院医学系研究科が、
この言い伝えの裏づけとなるような研究表している。

それによると、神経細胞にある「TRPV2」というタンパク質の働きが、
痛みを受けた部分の再生に関係しているのだという。

このタンパク質は熱を感じるセンサーの役割をしていて、
痛みのある部分を手でさするような刺激を与えると、
その刺激を感知して集まってきて活性化する。

そして細胞に大量のカルシウムイオンを取り込ませ、
神経の突起が伸びて損傷した神経の再生をうながすことが実験でわかった。

TRPV2センサーの働きのイメージ

ちちんぷいぷいの神様は科学的な神様だったんですね。

今、この研究がさらに進んで
TRPV2という物質により、痛みの緩和や、細胞の再生への薬としての研究の段階に入っているとの事

ちちんぷいぷいとは
ちちんぷいぷい。不思議な語感で、いかにもおまじないっぽい

もとになっているものは、3代将軍徳川家光が幼少時に、
乳母であり教育係でもあった春日局(かすがのつぼね)からかけられた言葉だ。

まだ竹千代と呼ばれていた頃の家光は、病弱で泣き虫だった
春日局は彼に「知仁武勇(ちじんぶゆう)は御代の御宝(ごよのおんたから)」と言って聞かせた。

「知」は知性、「仁」 はやさしさ、「武」は武力、「勇」は勇ましさのことで、
これらを持ち合わせている竹千代は徳川家の宝なのだから、どうか泣かないでおくれとあやしていた。

それがいつのまにか庶民の間に音が詰まって広まり、「ちちんぷいぷい」になった。
そしてそこに、いつしか痛みを飛ばすための「さする」という行為が加えられた。

「ちちんぷいぷい」は、癒やしとやさしさがセットになった、本当に効くおまじないだったのだ。

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[迷信]6 柿の木から落ちると3年しか生きられない

柿の木から落ちると3年しか生きられない

かつて木登りは子供たちにとって、もっともスリリングな遊びのひとつだった
それを見ていた大人は「柿の木から落ちると3年しか生きられない」と戒めたものだ。

柿は日本人にとって身近でなじみ深い果物のひとつだ。
縄文時代や弥生時代の遺跡からも柿の種が発掘されているし、
平安時代には宮廷で栽培され、祭礼用の特別な菓子として使われていた。

近年は高齢者や女性でも柿の実を収穫しやすいように低木も育成されているが、
かつては背の高い柿の木が当たり前のようにあった。

その高さがおそらく、子供たちの「登りたい」という意欲を刺激したのだろう。

柿の木の枝
ところが柿の木は、強そうに見えて、じつは枝が折れやすい。

枝に弾力性があり、実がなると下に垂れてくるのが柿の木の特徴だが、
それがある程度の限界を超えると、強風や雪などでも簡単に折れるようになる。

さらに、柿の実がなると、その先の部分の枝が細くなるという性質がある。
だから、柿の実をとろうとして子供が枝先に移動したりすると、折れやすくなる。

また、日当たりが悪いと枝が枯れたり、勢いがなくなることもあり、
1本の木でも日光が当たりにくい下方の部分は枝が弱くなりがちだ。

じつは柿の木には、ねじれて成長するという特徴もある。
そのために、らせん状に割れが入りやすく、木材として使いにくいともいわれる。

柿の木は、見た目よりも脆弱なのである。
そういった柿の木の特徴を知らない子供が、枝の状態をよく見ないで登り、
折れやすい枝に体重をかけてしまって、折れた枝とともに落ちてしまうことも十分にあり得る。
おそらく、そういった事故が多かったのだろう。

良い?
柿の木に登っちゃダメよ

はーい

言葉ではハイって言っても、さあ守るかどうか
そこに柿が成っていますので。

子供を守るため
なんとか分からせたい

怖がって近寄らせないストーリーが出来るんなら
それだって良い

そんな親心が生んだ「迷信」なんだろう

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[迷信]3 地震のときは竹やぶに逃げろ

前回お話しした、地震となまずの話もそうですが
日本には地震に関わる教訓が多いです。
神戸の地震博物館でも見せてもらいましたが
世界地図で、過去の大型地震発生地をマークしたものを見ると
圧倒的に日本にギッシリですから

竹やぶに逃げろ
おもに山間部を中心に伝えられてきたのが「地震のときは竹やぶに逃げろ」というのがある

日本の山や山里に自生している竹は、繁殖力が非常に強い。
春から夏にかけての時期は、1日で1メートル成長することもあるほどで、
現在では建築工事の際に障害になったり、隣の竹やぶが民家の敷地に侵入して
床を持ち上げてしまったりということもある。

竹の根っこは地面の比較的浅いところを横に伸びていく。
多くの竹が密集して生えている竹やぶでは、隣り合った竹の根っこが絡まり合って、
張り巡らされた網目のようになる。

この地下茎とから伸びる竹はこの根っこでひとつにつながっている
ギッシリの根っこで、地面が補強されているので
地震による地割れ等に強い
実際に竹やぶに逃げ込んで助かった人も多い

この迷信は 〇 って事です

ただ、災害全てに強いかというとそうではない。
水を含んだ斜面だと、逆に危ない
根が這うのが地面の浅いところなので
竹やぶごと滑り落ちる、地滑りが起きやすい。

雨のあとの斜面の竹やぶには近づくな
です

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