詐欺的商売の話

6ヶ月近くやったでしょうか
どうしても成績が上がらなかった。

原因は分かっています。
ほんとの営業ってその時初めてだったから
基本がなってなかったと思います。

そして、向いていないという事が分かった。
どんな仕事でも与えられた以上、一所懸命やる

それは当たり前として、
一所懸命やったところで、成果が上がるかどうかは別物
向いてないというのがあるんだって、
まあ、当たり前なんだけど、
実感として、体でちゃんと分かったのが良かった点だと思う。

どう向いていないか
努力はかなりしましたよ
その看板のミニチュアを自分で作って持ち歩くようにしたり
応酬話法集(ああ言われればこう答える集)は、自分なりにかなりいっぱい作った。
でも、成績は上がらなかった。

しゃべりすぎる。
私は典型的にしゃべりすぎるタイプ
全く営業向きではない。

特にこういった商品はしゃべりすぎると絶対に売れない。

逆になぜ6ヶ月
じゃあ、なぜ逆に6ヶ月くらいやったのか
ヤバイ商売だって事くらい、すぐに分かったわけで
そういうことに手を染めずに、すぐに足を洗うべき。

正直、これは長くやってはいけないとはすぐに思いました。

でも、もうちょっともうちょっとって。

強烈な歩合制なので売れないと全然喰えない。
売れる人はほんとにすごいんですよ。
年収何千万円。
私はダメダメ。
いよいよ、もうダメってとこまでは頑張った。

いくつか理由があります

理由
【理由その1】
　勉強になる
　　朝礼で、そして現地に向かう車の中で、
　　来る日も来る日も応酬話法
　　お客様役を他の人がやってくれて
　　課責とかが、ボロのチョンにダメ出し
　　確かにそうだなあと思うことだらけ

　　たまたま、ヤバイ商売だけど
　　営業って、商売の基本中の基本で
　　どんな商売でも絶対役に立つはず
　　ここまで徹底的に教えてくれるって無いと思う
【理由その2】
　面白い
　　これは、かなり反感を買うと思いつつ言いますが
　　やっぱり営業は売れたときの嬉しさは他の職種と比べ物にならない
　　もうやめよう、と思う頃に私なんかでもポツッポツッと売れたりする

　　どことどこって覚えて無くて、売れたお店のところに行くことは不可能だけど
　　その場に立てば思い出す筈。
　　将来、どこかで、自分の売った看板と出会う事が夢
　　粗悪品ではないので、おそらくそのままあると思う。
　　嬉しいだろうなあ
【理由その3】
　人間関係
　　実はこれが一番大きい
　　数人、大好きな人がいた。

どんな人?
これが、中でやってみて一番驚いたこと

詐欺的商売している人って、根っから悪い奴で、
人を騙してやろうと常に思っている、卑劣な人間だと思っていた。

ほんとの詐欺商売ならそうなのかも知れませんね

でも、少なくともその会社の場合は違っていた。

まるっきり逆だった

売上が上がっている人であればあるほど
なんなの、なんでこの人こんないい人なの?って人ばかり
この人とはずっと付き合いたいと思える人

あなたも騙されてるのよ、って言われるかも知れませんが
私をわざわざ騙す必要なんて無いですからね

おそらくだけど
こういう商品っていかにも見え見えのストーリーなので
言葉で言いくるめようとすると
すぐに胡散臭さがばれてしまうんだと思う。

うまく装えるひと、ぐらいのレベルでは分かってしまうのかも知れない
ちゃんとほんとに良い人なら、
この人が人を騙す筈が無いだろうって思われるんだと思う
にじみ出るんだと思う。

なんか、話の内容は、胡散臭いけど
この人だったら、最悪、嘘だったとしても騙されても良いよ
って思ってるんじゃないかな

私自身の経験
私自身の経験をお話しします。
一番最初に買った家が10坪という、とてつもなく小さな一戸建ての新築住宅だったんです。
即決しましたからね。
最初の日にもう判子押しました。

ずっとあとで、不動産屋さんに話を聞く機会があって、いわゆる「手口」を聞きましたが
丸々一緒でしたね

でも
でもですよ
私は今だに、騙されたと思っていないんです。

ちょっと不安になって翌々日くらいに知り合いの建設業のコンサルタントに聞くと
ちょっと高めではあるね
でもべらぼうに相場とかけ離れている訳ではないから、
その判断悪くは無いと思うよ
と言われました。

その程度のレベルであれば、お客さんである私が騙されていないと言えば
騙されていない事になる
あの時、正直言うと、少なくともこれは演技だなと、分かったところはある
でも、それでも良いと思った。
騙されるとすれば、この人になら騙されても良いと思った

おそらくあの時判子押してないと、
その後最低でも10年以上、家は買えてなかったと思います
感謝しかない。

ごめんなさい
犯罪を助長するような発言で良くないですね。
最初に謝っておきます。
ごめんなさい。

この話を言うことで、もし意味があるとしたら
何だかおかしいと思うことがあったら
これは完全に騙されているとまず思った方がいいという事
即決はやっぱりおかしいです。

でも、そこで、
私は騙されているんだけど、それでもこの目の前の人物と
この商品に魅力を感じると思うのであれば
これは納得しているということになりませんかねえ

いかんいかん、また問題発言かな
いきかがり上、騙された時の対処の仕方は、いつかちゃんと書くので許してね。

「お」の付く6つの言葉の話です

おもてなし
おてんとさま
おかげさま
おめでとう
おつかれさま
おたがいさま

いよいよ、最後のおたがいさまです

おたがいさま
シチュエーションとしては、ちょっとしたトラブル
その場をおさめようという時でしょうね

私だって色々迷惑かけることがある。
まあ、よろしいじゃないですか

おかげさまの時も書いたけど
お、と、さまの両方を付けるって、尊敬とか謙譲とかにとらわれず
もっとばくっとやんわりと、ほんわかさせたいときに使うんでしょうね

勝ち負けなし
人生に勝ち負けなし
私はそう思っています。

じゃんけんでいうと、あいこ
この楽しいじゃんけん
もう一回できるのはあいこだけ
人生あいこで行きましょう

実は後付けの理由なんだけど
次女の名前はここから
分かっちゃった人は忘れてね

良いですよ、やりましょうか
次なるシチュエーションは、進んで相手のために何かをするときかな

悪いねえ
おたがいさまっ

人人具足(にんにんぐそく)
以前、座禅の会の後に聞いた法話
今も忘れないのが、人人具足、という仏教の用語
衝撃を受けた。
頭の上に金だらいが落ちてきた。

何か人に対して気にさわることがある
その人に対してこう考える

あいつもなあ
もちろん、良いとこもあるんだよ
だけどいただけない
こういうところは直してもらわなきゃ
このままじゃみんなに嫌われちゃうよ

そうでしょうか

人人具足
人それぞれ全ての人
産まれながらにして、具(そな)わっている、足りている
もう完成している
直すべきことなんて何もない

ありのまま
これでいいのだ
な～んも問題ない

自分は何様なのか
なんで心の中で説教しているのか
変えさせようとするから、変えさせられまいとして意固地になる
彼は彼でそのままで、100%足りている
認めよう。

もちろん、自分では出来てないから言ってます。
人の悪口、蜜の味

人に甘く自分に甘いという生き方
自分に甘い方は完璧なのに
すぐに人の批判が頭の中をグルグル回っちゃいます。

そんなとき、頭の中でこういうことにしています。
人人具足、なんんも問題ない
ん、に力を込めて、非難しようとする気持ちを断ち切ります

負けないぞ
勝ち負けで生きてきた。
あいつには負けないぞと踏ん張ってきた。
それこそが頑張る原動力だと思ってきた。

でも、その生き方
なんも良いことなかった
なんも残らなかった

いつか見返してやる覚えとれ

でも、その大嫌いだった数人の人達
顔も名前も思い出せないんですよ

どっかでもし出会ったとしても、見返しようがない
結局、そんなことでは何も残らないんだって分かった

そんなことより、
ずいぶん色んな事があった私の人生
何だかんだ言っていつも楽しかったから
ああ、楽しかった、ブルブルブルって

楽しかった思い出だけ、かいつまんで
十分人生になっとる

なんもかも引っくるめておたがいさま
目の前の全ての人が、人人具足、なんんも問題ない

私は楽しいてしゃあないんですけど
あら、おたくもそう?
それは良かった。

女性天皇シリーズ
推古天皇、皇極天皇と来ましたので、
順番的には持統天皇ですが、
持統天皇は詳しくやりましたので、飛ばします

という事で、次は元明天皇になります
元明天皇と元正天皇2人いっちゃいましょう

元明天皇とは
元明天皇は持統天皇の妹になります。
持統天皇の子供、草壁皇子は持統天皇より早く亡くなってしまうので
草壁皇子は天皇になれずじまいで、
その子供、すなわち持統天皇の孫、文武天皇が次の天皇になっていました。

元明天皇は草壁皇子の奥さん
草壁皇子は叔母さんと結婚したという事になります。
という事は、文武天皇からするとお母さんということになります。

文武天皇は病弱でわずか10年、25歳の若さで亡くなってしまいます。

元明天皇
女性天皇の即位は、前例を踏まえつつ、
常に異例な事を少しずつ付け加えていくものでした。
元明天皇での一番の異例は、皇后の経験が無かったこと

推古天皇、皇極天皇、持統天皇、全て皇后の経験がものを言いました。

元明天皇は、夫の草壁皇子が、天皇にならずじまいで亡くなっているので
皇后の経験が無い。

天皇の母親という経験しかない。

中継ぎ
即位宣命という、なぜ天皇になったかという、みんなに知らしめる文章があるんですが
そこに、「不改常典の法」という言葉が見える
これは、持統天皇が決めた皇位継承のルール
直系の嫡子に譲るというもの

変ですよね
自分はそうではない。
それにあたるのは、後の聖武天皇。
文武天皇の子供です。

要は最初から言い訳をしています。
不改常典の法を守りましょう。
聖武天皇に譲りましょう。

でも今は、7歳で若いから
私、中継ぎしておきますんで。

自分から中継ぎ宣言です。

何をしたか
何と言っても大きいのは、平城京への遷都です。
ここから、飛鳥時代ではなく、奈良時代になるわけです。

2人して
まず、整理しておきます。
元明天皇には3人の子供がいます。
一人は死んじゃった文武天皇ですね
あと二人娘がいるんです。

8年天皇をつとめました。
中継ぎとしては、あまり長く、つとめるのは良くないと思ったのかもしれません。
譲位します。
聖武天皇に譲れれば良かったんでしょうけど、
この時点で15歳。

もうひとつ中継ぎをはさもうという事になります。
2人の娘の一人、元正天皇です。
おそらく、最初から考えていたと思われます。

2人で繋ごうね。

元正天皇
元正天皇はさらに異例になります
結婚もしていない。

計画的に「結婚しない」ようにしたんでは、という説があります。
結婚して子供を産んでしまっては話がとてもややこしくなる。
最初から、二人して中継ぎしようと決めていて、
悪いけど、結婚もしないでね
という話になっている。

聖武天皇に繋ぐ事って、それほど重要な事だったのかも知れません。

15歳、文武天皇は15歳で即位しているので、やってやれないことはなかったんだろうけど
みんなには、短命に終わった文武天皇が、失敗例ととらえられていたんでしょうか

9年、天皇をつとめます。
聖武天皇24歳。
万全です。

聖武天皇は、途中政治を放棄して放浪の旅に出たりもしますが
最終的には、大仏も作ったり、名天皇になるのではないでしょうか

元正天皇の人生ってどうなんでしょうね
本人に聞いてみないと分からないですね

結婚も我慢させられた、犠牲になった人生なのか
いえいえ、本当は、天皇やりたかったし、やれてよかったと思っているのか

平民に産まれた私としては、想像するのも難しいです