みさきまぐろきっぷで、親子旅行

今日は歴史的な一日

次女と、三崎港まで旅行

おそらくこんなことは、二度とないでしょう。

みさきまぐろきっぷでゴー
ウォーキング同好会でのイベント
私の主催ではなく、Zさんがイベントアップしてくれました。

他の人のイベントに参加するのは、どれだけぶりかなあ

Zさんから、でーこんさんも参加しません?
とのお誘い

よろしければ、娘さんも。

まぐろが食べられない長女は諦めるとして
まぐろが大好物の、次女にどうやったら伝えましょうか

機嫌の良さそうなときに

今度、まぐろ食べに行かない?

良いねえ
お金は?

お父さん、出すよ

じゃあ行くけど、どこに?

切り出し方がうまいでしょ

大好きな、ウォーキング同好会のメンバーにうちの娘を紹介できる訳です。
夢のような、まさしく奇跡です。

自分が成人した頃を考えて
親と一対一で行動するなんて
えっ、そんなの絶対嫌、でしたもんね

案の定、当日ギリギリまですったもんだありましたが
何とか出発

よっしゃあ

三崎
やってまいりました。
三崎口駅

虹色さかな号に乗りましょう

のはずが、残念!
本日欠航

まあ、大丈夫。
先にメインイベント
まぐろ丼を食べましょう。

うん
美味しかったね
次女はこのために参りました。

そのあと
うらりマルシェ、さかな館
お魚を色々売っています。

とろまん

それ以外にも、まぐろ串かつや、まぐろコロッケを食べてお腹いっぱい

すごいです。
ここのUFOキャッチャー、まぐろがつれます

みさきまぐろきっぷを持っていれば、色んなところへ行けるんですが
虹色さかな号の分の、C券なるものが余っています。

Zさんが、油壺マリンパークとかも行けますがどうしましょうか

賛成ーっ

油壺マリンパーク
水族館です。

イルカのショーもやっています。

不思議なことに
ここのあしか君は足し算引き算ができます。

答が1から9までのどれかになる計算問題を、その場でお客さんに出してもらい
答の札をくわえて持ってきます。

大拍手

かわうその餌付けとか、かわうそと握手できたり
とても楽しい時間でした。

イカのダンスも綺麗かった。

娘と色んな話も出来ました。
おそらくこの日の事はずっと後々まで覚えている事でしょう。

どこ行こう、そうだ!おでかけマップ


オキザリス・トライアングリラス

花カレンダー始めました

[百人一首]93 世の中は。源実朝、その続き

世の中は 常にもがもな 渚こぐ
あまの小舟の 綱手かなしも

世の中は常に変わらないでいてほしいものだなあ
渚を漕いでいる舟を綱で引いている様子を見ると
とても趣深く心引かれるものだ

の続き、行きますね。

悲劇
右大臣になったところまででしたね
鶴岡八幡宮で、お祝いのパーティーをしましょう

当日、鎌倉にしては珍しい大雪になりました。
大銀杏の後ろに、隠れていたのは公暁(くぎょう)
実朝のお兄さん、頼家の息子です。

親の仇はかく討つぞ

ぎょえーっ

実朝、即死

公暁も追手に切られて、当日死んでしまいます。

仇ではないと思いますけどね
実朝は、頼家の謎の死には一切関与していない。

実朝、弱冠28歳の短すぎる人生でした。

次の将軍は、藤原氏が就き、
源氏の将軍はたった三代でおしまい
実権は北条氏が握ります。

実朝の死から2年後、また大事件が起きるのですが
それは、第99首のときにお話しすることとしましょう

鑑賞
長くなってごめんなさいね

これらを踏まえて、この歌を見ていきましょう。

まずは直接的な歌の理解から

「世の中は 常にもがもな」
「もが」は願望。そのあとの、「も」も「な」も感嘆。
常に、を願望しているのだから
世の中は変わらないでいて欲しいなあ、となる

「渚こぐ」
渚は浜。舟は浜から離れようとしているんじゃなく、戻ってこようともしていない
「あまの小舟の」
あまは海女さんじゃなく、漁師
「綱手(つなで)かなしも」
綱手で、舟は綱で引っ張られている事が分かる
いわゆる曳舟(ひきふね)
要は、舟は漕いではいるものの、浜づたいに綱で引っ張られて横に移動
かなしもは悲しい、に限らず、とても大きく感慨深いということ。

さあ、これ何が言いたいんでしょう。

なんでまた、世の中が変わらないでいて欲しいんでしょう。
少なくともお父さんは、平家を滅ぼした頼朝
世の中を変えた人
諸行無常の平家物語の張本人です。

あんたがそっちを言うんだ、とグッと惹き付ける。

そう感じたのが、ちょっと不思議なこの光景を見たことで。
舟のくせして沖へ出ていかず
せっかく広い海なのに、綱で引っ張られている

まあ、そういう状況もなくはないんでしょうが、
この風景をみて、一般人は、
世の中が変わらないでいてほしいなんて感じるでしょうか

舟というキーワードは、宋へ行く筈だった浜で朽ち果てた舟を思い起こさせるし
綱というキーワードは、傀儡(かいらい)である現状も象徴しているかも知れない

正直分からない

分からないって事は、根本的にこの歌の捉え方が違うんじゃないかという気がする

私は、ミロやピカソなんかの抽象画が好きなんですけど
それに似た感覚をこの歌に感じる

考えるんじゃなく、感じる世界

もう良いじゃないか。世の中はこのままでも良いじゃないか
目の前に、曳舟
ただ、それだけ

今までの和歌のあらゆる手法を否定。
掛詞だの、縁語だの、歌枕だの
全て廃止
美しい情景ですらない。
恋だって関係無い。

藤原定家が百人一首を選ぶ時には、
もう、弟子の実朝は悲しい最期を遂げていた

どれを入れる?

これじゃない
これでもない
弟子へのはなむけは
この歌しか残らなかったんじゃないだろうか。

索引はこちら
[百人一首]シリーズはこちら(少し下げてね)


コルチカム(イヌサフラン)

花カレンダー始めました

[百人一首]93 世の中は。将軍実朝、その前に。

世の中は 常にもがもな 渚こぐ
あまの小舟の 綱手かなしも

世の中は常に変わらないでいてほしいものだなあ
渚を漕いでいる舟を綱で引いている様子を見ると
とても趣深く心引かれるものだ

鎌倉右大臣
出ましたよ、超大物
鎌倉右大臣とは、源実朝(さねとも)の事です。
源頼朝(よりとも)と北条政子の次男であり、兄は第二代将軍の源頼家(よりいえ)、鎌倉幕府の第三代将軍です。

この歌、源実朝という人物を知らずに読むと
ただただ訳の分からない歌。
長くなりますが、源実朝の人生を見ていくことにしましょう。

政争に次ぐ政争
鎌倉幕府がまだきっちり固まっておらず
政争に次ぐ政争

北条家は、主導権を握るべく、まだ11歳だった実朝を担ぎ上げ
頼家を引きずり下ろします
その後、頼家は謎の死を遂げます。

当の実朝は和歌が三度の飯より好きだという文化系。
だから担がれたとも言えます。

生まれたときから鎌倉で、生涯一度も京都に行ったことがありません。
だから逆にかも知れません。京都に強い憧れ。

でも全く政治に興味がないわけではなく
成人してくるとそれなりにお飾りであることに抵抗する
でも、その度に挫折を味わう。

ますます、和歌への気持ちが強くなっていきます。

新古今和歌集が編纂され、お父さんの歌が採用されたと聞くや
一刻も早く読みたいと、超特急便で京都から送るよう指示したり
ある罪人に、良い和歌を詠んだら許してやると言って
本当に許しちゃったり
出世を望んで来た人に、和歌を詠んだらね、と言って
これもまた、位を与えちゃったり。

そして、百人一首の選者、藤原定家に弟子入り。

将軍なのに臆面もなく弟子になっちゃうんだから、大したもんです。
藤原定家は京都にいるので、手紙でのやり取りだけなんですけど。

最初は模倣の歌ばかりだったけど、先生が藤原定家なので
どんどん力をつけていきます。
次第に定家も唸るような、オリジナリティのある独自の歌風を身に付けていく。

京都にいる歌人には、とても歌えないようなもの

「もののふの 矢並つくろふ 籠手の上に 霰たばしる 那須の篠原」
「箱根路を わが越えくれば 伊豆の海や 沖の小島に 波の寄る見ゆ」
「大海の 磯もとどろに 寄する波 われてくだけて 裂けて散るかも」

何だか素人の私にも、スケールの大きさというか、今までと違う何かが感じられます。

そうこうしている内にも、権謀数術はうごめき
昨日の友は今日の敵
いくつかの事件が起きては消え、消えては起きる。

ある日、中国の宋から、陳和卿(ちんなけい)という僧が訪ねてきます。

お久しぶりです。

はい?

実朝様は、前世において宋の医王山の長老でした。
その時は私も医王山で修行の身であり、長老様の弟子だったのです。
ああ、お懐かしや

しばらく首をかしげて
膝をポンとひとつ

ですよねぇ
まるまるそういう夢を見たことがある
あれは、そういうことだったのか
その当時の事をもう少し詳しく聞かせてくれ。

実朝は、その後、宋に行きたいと思うようになります。

宋に行ける大きな舟を作れ

あなた様は将軍ですぞ
日本を離れてどうするんですか

いや、行くと言ったら行く。

出来上がったでっかい舟
さあ、海に浮かべて、というとき
押せども引けどもびくともしない
結局少しも海に浮かぶことなく
その場で朽ち果てて行くことになります。

おそらく家来たちの策略でしょうね
動かない筈ありませんから
良く言えば、優しい配慮。

この話、ここだけ聞くと、紛れもないバカ殿ですね

でも私は、ちょっと違うような気がしているんです。
このあと待ち構えている悲劇を予感していたんじゃないか
身の危険を感じることなんて、一度や二度じゃなかった筈です。
あるいは、日本に嫌気がさした。

騙された振りをして、
外国へ行くという僅かな可能性にかけたんじゃないか
新しい人生を自分の手で一から作りたかったんじゃないか

舟が手に入らないとして
次に手に入れようとしたのは、官位でした。

官位って朝廷にいただくものだから、
せっかくお父さんの頼朝が、朝廷に依存しない社会を、革命で勝ち取ったのに
何を逆行してるの?って話なんです。

京都好きって言ってしまえばそれまでなんだけど
なぜ?って問われて

源氏の血統は私で途絶えてしまうかも知れないから
そうだとしたら、その前に源氏の身分を高めておきたいのです

歴史を後から追える我々からすると
まさしくその通り
源氏の将軍は、実朝で終わりますから。

源氏で初めて、右大臣にまで、およそ一年くらいでとととんと。

長くなりました。

一旦区切って
このあとやって来る悲劇と
肝心の、このあまの小舟の歌については、明日に致します。

[百人一首]シリーズはこちら(少し下げてね)


セイタカアワダチソウ

花カレンダー始めました

福原愛ちゃん、史上最高の引退会見

福原愛ちゃんの引退会見、素晴らしかったですねえ。

引退会見なるものが世の中で始まって以来、
最高の会見だったんじゃないかと思うんですがいかがでしょう。

愛ちゃん
泣き虫愛ちゃん、可愛かったですねえ

あまりに可愛かったもので、その絵が撮りたくて
そういう番組も企画したりして

間違いなく、愛ちゃんのおかげですね
今のこの卓球界の盛り上がり

石川佳純ちゃん、大好き

次第に、むちゃくちゃ可愛かった愛ちゃんも眉間にシワがよることもあったりして
見ているこっちにも力が入っちゃって

オリンピックで、嬉し涙でくしゃくしゃになったときは
見ているこっちも、大泣きしちゃった。

娘と名前が一緒なので
やっぱり特別の存在なんですよね

引退会見の愛ちゃん
ものすごく可愛い、愛ちゃんに戻っていた。

色んな話も
だよね、だよね、って
愛ちゃん側に完全に感情移入

一通り会見が終わって
ああ、良い会見だったなあ、と思ったとき
そう
愛ちゃんから、違った角度で話が始まりました。

集まってくれた報道陣への語りかけ

私、小さい頃は、
カメラさんって肩からカメラが生えているんだと思っていました
という、最上級のボケで始まって

あんなことや、こんなことや
いっぱいいっぱい、報道の皆さんから教えてもらいました。

一つ私からお願いがあるのですが、
今日、ここにいらっしゃる皆さんと写真を撮ってもいいですか。記念に。
カメラ、用意してあるので、もし良かったら…

異例なんてもんじゃないですね
報道陣と一緒に記念写真?

泣き虫愛ちゃんの絵を撮りたくて
愛ちゃんを追い回したりしたんだろうけど
報道する側もおそらくおじさんが多いから
泣き虫愛ちゃんを撮っちゃってごめんね、って絶対思っていて
裏返しで、いっぱい色んなお世話をしたんだろうなと思う。
やっぱり他人事じゃないですよ。

愛ちゃんとしても、いつも声をかけてくれる楽しいおじさんたち、だったんでしょう。

かなり早い段階から決めていたんじゃないかな
自分が引退会見するときは、記念写真撮りたいって。

一緒に写ったみんな、嬉しかったろうなあ
良い笑顔してます。

自分はいつも写す側
一緒に記念写真なんて、万に一つも考えていなかったでしょう。
仕事でつらい事もあったりするでしょうけど
この記念写真で全てが報われるんじゃないかな。

自分は、報道陣でも何でもないけど
世の中に名前が出るわけではない
華やかさのかけらもない仕事をやっているものとして
自分の仕事すら報われた気がして

愛ちゃんに感謝の気持ちでいっぱいです。

索引はこちら


ダイアンサス(なでしこ)

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