[処暑] 8/23 江戸時代のお盆は?

二十四節気シリーズ

処暑   しょしょ  暑さが落ち着き始める頃  08月23日

お盆
お盆って不思議な言葉ですね
食事を乗せるお盆と、ご先祖様は関係があるとも思えません。

だいたいそういう時はサンスクリット語です

お盆の正式名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」
サンスクリット語で「逆さ吊り」という意味に漢字を当て字
逆さ吊りというのも変な感じしますが
昔、お釈迦様の弟子、目連尊者(もくれんそんじゃ)が神通力によって亡き母が地獄に落ち、
逆さ吊りにされて苦しんでいると知った。
お釈迦様に相談したら
「夏の修行が終わった7月15日に僧侶を招き、多くの供物をささげて供養すれば母を救うことができるであろう」
その通りしたらお母さんも極楽浄土に行けた

江戸時代以前、お盆は武家や貴族のための行事

一般庶民にも広がったのは江戸時代です。

最初は高級品だったろうそくも
次第に値段が下がってきたというのも、関係しているようです。

お盆はご先祖様の霊が現世に一時帰国
地獄もすっからかん
閻魔様や鬼たちもやることがないので
その日はお休みになります。

ということで、
閻魔様が休んでいるくらいだから
一般庶民も休まないと
閻魔様に
付き合い悪いなぁと思われます

藪入り
旧暦の1月15日と7月15日は小正月やお盆といった大切な行事なので
あくる日は、お疲れさまでしたとお休み。
奉公人とか嫁入りしているものも
実家に帰ることができる
藪入り(やぶいり)と言います。

盆踊り
お盆と言えば盆踊りですね
私はすれた子供だったので、大衆のやるような事はやれるかい、と
盆踊りの経験が一度もありません。

このまま死ぬわけにはいきませんので
なんとかどこかの盆踊りに参加したいと思っています。

姪っこで、盆踊りファンがいて、各地の盆踊りに出掛けていっては踊っています。
素晴らしい性格ですね。

仏教と踊りって元々相性が良く
空也とか、一遍とかの踊り念仏

ご先祖様が来ていらっしゃる訳ですから
踊って歓迎しませんとね。

だんだん流行っていって
江戸時代には大フィーバー

未経験者が言うのもなんですが
みんなが同じフリを連続して行うわけですから
一体感が生まれ、気分が高揚してしまいますね。

で、ここからは感覚的に分かりづらいのですが
踊りのあと、男女入り乱れて同じ場所に雑魚寝し
乱交パーティーへ発展することもあったようです。

江戸を調べていると、人々にとって特別な事が起きると
そういった発展の仕方があったりします。
おかげまいりだったり、60年に一度の富士山の女人禁制解除の年だったり

明治になって、風紀が乱れるという理由で
盆踊りが禁止になっていた時期があるというのは驚きです。

吉原
吉原は、お盆休みは、かき入れ時ですから、少しお休みをずらします。
十三日が「髪洗い日」として一斉休業

十二日は草市と言って、吉原内で、園芸の草花が売られたりします。
十五日以降は、月末まで、玉菊灯篭といって遊女玉菊にちなんだ灯篭が華やかに町を彩ります。
この期間中は、女性でも許可証があれば入れます。

さあ、十五日、十六日ですが
お馴染みさん限定の日になります。

この時、粋な人は、馴染みの遊女を予約し
お金は払うんだけど、自分は行かない。
一日の休みをあげるんですね。
なかなかやりますな
覚えておきましょう。

索引はこちら
[暦]シリーズはこちら


ボタンクサギ

花カレンダー始めました

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です