昨日の話になります。
週末。カミさんは仕事で、私はお休み。
カミさんが仕事に行く前に
この井草の敷物を外して、干しといて
ホットカーペットに変えてね
良い？
ここにホットカーペットもホットカーペットカバーもあるからね
ホットカーペットはコンセントの位置に注意して敷いてね
分かった？
うん、大丈夫。
模様替え
ちょっと前まで、猛暑だって言っていたのにね
ホットカーペットだって
不思議なもんです。
毎年です。
毎年このイベントがやって来ます。
今年は、何だか忘れちゃっていて、井草の敷物のまま結局冬越しちゃったね、ということがありません。
カミさんはやっぱりすごいです。
毎年、この時期に、張り替えを思い付くんですね。
こういうのを「家庭」って言うんでしょうね。
独り暮らしの時は、そんなこと発想もしなかった。
さあ、やりましょう。
敷物がソファの下に入り込んでいるから
ソファを持ち上げて、その間に敷物を引き出す。
これを一人でやる。
よいしょっ
フンッ
頑張り屋さんでしょ。
今度は、ホットカーペット。
カミさんが念を押していた、押し入れの場所。
ぐいっと取り出して。
ハイハイ。これだこれだ。
去年も、敷いてた記憶があるから
この肌色の奴はリビング用だな。
でかいからちょっと大変。
今度はソファを持ち上げて、下に入れ込むので
一人でやるのは、結構大変。
片一方ずつ、
よいしょっ
それっ
うっすらと汗がにじみます。
次は、っと
あったあったホットカーペット。
電源の位置に注意、っと
さっきよりは小さいけど、やっぱりソファの下に入れ込む
よいしょっ
それっ
ちょっと疲れてきたぞ。
さあ、お次は
ホットカーペットカバー
この次のやつかな
開いてみてびっくり
電源がついている
ホットカーペットカバーちゃうやん
ホットカーペットやん
ホットカーペットの上にホットカーペット敷いちゃったら
ホットホットカーペットになっちゃいます。
おそらく、娘の部屋用
大丈夫。こんなところでパニックになってはいけません。
慌てず騒がず冷静に。
なぜなら、視界の先にもう一枚。
はい、ここで種明かし、ってやつに違いありません。
開いてみました。
ええっ
えええっ
これにも、電源が付いています。
家には、二人の娘がいて、娘の部屋が二つ。
ホットカーペットが二つあっても不思議ではありません。
ここは、冷静になる必要があります。
確認しましょう。
触ってみましょう。
うーん。
やっぱり電源が付いています。
今まで、カミさんが言うことに、間違いはほぼありませんでした。
特に、ホットカーペットの管理はカミさんの得意分野
とはいえ、カミさんも人の子
加齢も進んでおります。
責めるのはやめましょう。
カミさんが帰ってきたら
一言だけ言うことにしましょう。
ホットカーペットカバーあらへんかったで。
夜
夜になりました。
カミさんから電話
会社まで車で迎えに来て。
迎えに行きました。
ホットカーペット敷いてくれた？
敷いたよ
でもな
ホットカーペットカバーがないねん。
そんなことないて
今朝確認したもん。
あんな
次のも、次のも、ホットカーペットやってん。
カバーとちゃうかった。
そんな筈ないけどなあ。
帰って、私は駐車場に車を置きに行って
カミさんは、先に部屋に
車を置いてから
ただいまー。
良い？
間違い探しです。
いつもと違う事があります。
さあ何でしょう。
言うてる意味が分からんわ。
あんたねえ、何してんのん
ホットカーペットカバーを
ホットカーペットの下に敷いてどないすんのん
えっ
？？？
！！！
そういうと
この肌色に見覚えあるからリビング用だな、と
最初に敷いた奴
去年の冬中、ずっと目撃していたからこの肌色
すなわち、これぞ、ホットカーペットカバー
恐るべき逆転現象。
あんた、なんで下にいるの
いくら探してもない筈です。
教訓
ホットカーペットカバーは
ホットカーペットの上に敷きましょう
考えられる事は二つ
加齢のなせる技
あるいは
もともとあほやった
悲しいかな、後者のような気がします。
自分でも、笑いが止まりません。
敷き直しは簡単でした。
二人いますからね
よいしょっ
シュッ
そうそうこの色
あったかそうやわあ
