2/19 雨水。七草粥と初午。

二十四節気シリーズです

あと、今日を含めて2回

雨水   うすい   雪から雨に変わる頃    02月19日
(旧暦、1月15日)

七草粥(ななくさがゆ)
今も七草粥の風習は残っていますね
正月の七日です。

せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ
一緒です。

ちょっと違うのが、七草粥の作り方。

七草をまな板に乗せてください。
次に道具を7種類用意します。
包丁、杓子、銅杓子、すりこぎ、菜箸、火箸、薪

包丁で7回叩きます。
次に杓子で7回叩く。
というのを繰り返していく。
叩く回数は7×7×7になります。

途中で飽きて来そうですね
大丈夫。
歌を歌いながら、叩きます。

七草なずな 唐土(とうど)の鳥が 日本の国に 渡らぬ先に

楽しそうです。
踊ってみても良いかも知れません。

初午(はつうま)
この前、Sさんの組んでくれたウォーキングイベントにメンバーとして参加してきました。
馬橋稲荷神社での初午の日です。

立春を越えて初めての午の日、これが初午です。
今は、年にだけ十二支が割り当てられているイメージですが
昔は、日に割り当てられていた十二支も意識していました。

各神社仏閣は、初縁日をずらすことで、集中を避けていました。
出店の人達もあちこち移動出来ますし
参拝者もあちこちいっぱい行ける。

大寒の年の市の時にもお話ししましたね
5日、水天宮
8日、薬師 12日かも
10日、金比羅(こんぴら)
13日、祖師
18日、観音
21日、大師
24日、地蔵
25日、天神
28日、不動

これらが、日にちでばらけるタイプ
さらに、先程言った十二支でばらけるタイプも加わります。

子の日、大黒
巳の日、弁天
酉の日、大鳥

そして、今お話しようとしている稲荷が午の日に初縁日をします。

「伊勢屋、稲荷に犬の糞」という川柳があります。
江戸に多いものを上げています。
稲荷は、数え方にもよるんですが
庭先にあるような小さいのも含めるとなると、全国で一番数が多い。
そうでなければ八幡社です。

ばくっとしたイメージですが、八幡社は国が主体になって広めていった感じ
それに対して、稲荷は庶民の中から自然発生的に沸き起こって来たイメージ
神社の格は、正一位から、色々それぞれについていくんですが
稲荷だけは、稲荷となるだけでなぜか正一位。
広める側も、稲荷にしてもらえれば正一位ですよ、いかがですか、と広めていった。
だから爆発的に多数になったんです。
裏を返せば、稲荷は元々格式があったわけではないので、そこに拘ったとも言える。
稲荷神は古事記日本書紀にある、なんちゃらのみことではありません。
(ウカノミタマノカミ(宇迦之御魂神)としているところはあります)
元々の拝めば治る的な、何でも来いの庶民に強い信仰

特に、江戸時代に爆発的に流行し、致死率の高かった痘瘡(とうそう=天然痘)に効くと信じられていた。
子供のうちにかかると死亡率が高く、たとえ治っても顔にあざが残ってしまう。
親としては、子供が生まれると稲荷に通う事になる

庶民の、と言いつつ武家にも浸透していて、武家屋敷の守り神でもある。
初午の日は、近所の子供たちに武家屋敷を一般公開。
日頃絶対入れない武家屋敷で遊んで良いので楽しみにしています。

入学という特別な日にも良く使われます。
6~7歳になってそろそろ学校(手習い、寺子屋)に行くかとなると
初午の日からというのが多いパターン。

義務教育でなく、有料なので
行く行かない、どこに行くか、いつから行くかは全て自由
6歳の6月6日からというのが流行った時代もあるらしいんだけど
江戸時代を通じて言うと、初午の日からというのが多いようです。

索引はこちら
[暦]シリーズはこちら(少し下げてね)


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