読み手に沿った文章を書く

中谷彰宏さんの「好かれる人が無意識にしている文章の書き方」シリーズです。

読み手
例えばお礼状だとします
Aさんは「これからも頑張ります」
Bさんは「先生を見習います」

Bさんの方が好かれる文章です。
読み手に関係があるから

読んでいて、浮かぶ情景が、自分と相手どっちに近いか

私は、自分大好き人間だから、どうしても自分側に寄っちゃう。

読み返すときに、どっちに近いかの視点が重要

お礼状の相手がレストランだとします。
おいしかったです。ごちそうさまでした。
より
おいしかったです。また来ます。

浮かぶ情景がレストランです

お墓参りの時、ホタルが自分の帯のところに、とどまっていたとしましょう

ホタルが帯から動かなかった
ホタルが帯から離れなかった

どっちも同じ事を言っているんだけど

動かなかった、は自分の頭の中にイメージがある
単なる観察

離れなかった、は、ホタルの意思なので、ホタル側にある

読み手はホタルに感情移入する

お墓参りというシチュエーションから
ホタルはお墓に眠る人の生まれ変わりで
ふたりは強く想い合っていた、と
勝手に膨らませていってくれる。

文章の末尾に
「今後の発展をお祈りします」

これはガッカリなんですと。

こんな丁寧なの何がいけないの、と思うけど
確かに言われてみると、大きく自分寄り
突き放したような冷たい感じがする
さらに言うと上から目線

なるほどね
決まり文句って案外怖いです。

推敲
結局、どれだけ読み返すかに尽きる。

毎日、これだけ文章書いていると読み返す時間がなかなかないんだけど
できるだけ読み返すようにしています。

読み返して、修正なしにそのままアップすることはほぼありません
多少なりとも読み手側には回れるので
この辺やらしいなあ、とか、しつこいなあ、みたいに感じて、バサッと行くこともある

私のブログの場合は、基本、軽い文章なので
一番気にしているのはリズムです。

さあっと読んで行けちゃうように、
リズムを一定にする

そのなかで、ここっ、ていう場所で
逆にリズムを崩す。
読みにくくして、引っ掛かる感じにする。

急に会話文が入るのはそのため

えっ、何これ
誰が喋ってんの?

である調とですます調を、敢えて混在させるのもそのため。

娘に教えてもらったのは
スマホで読む前提での
形の組み方

一行の文字数を短くして、すぐ折り返し
固まりで一行ずつ空けていく。

行の最後に「、」を打つか
文の最後に「。」を打つかも
リズムを産み出すためにずいぶんこまめに変えてます。

誰が喋っているか、会話文で、説明を入れずに分かってもらうための工夫が
一番苦労しているところ。

推敲で一番変えるのは、文の最後につく「ね」
考えずに書いていると、どんどん「ね」が付いちゃう。
推敲は、ねを削っていく作業です。
「ね」は強力なので、ここぞと言うところに取っておく。

ねの多い文章は、いやらしい文章だと思う。
同意を求める意味合いも持つので押し付けがましい。

読み手からすると
知るかいそんなもん

とても適当な文章な割には
結構考えてるでしょ

索引はこちら
[日本語]シリーズはこちら(少し下げてね)

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