胸かな、腹かな。(呼吸法、まず胸の話)

ウォーキングでの呼吸法を、9対3の呼吸法、鼻呼吸と話を進めてきました。
今日は、胸式呼吸・腹式呼吸に関してです。

全体呼吸
胸式呼吸と腹式呼吸では腹式呼吸の方が良い呼吸法であるというイメージがあるようです。
どちらが良い悪いという問題ではありません。
腹式呼吸がいいとする理由を見ていくと、呼吸の深さを理由にしているものが多いように思われます。
胸式呼吸だけより腹式呼吸も組み合わせた方が呼吸が深くなります。
胸式呼吸、腹式呼吸どちらかってことではなく「両方」なんです。
「全体呼吸」と言います。

全体呼吸の話に入る前に、一旦、胸式単独と腹式単独をまず見比べましょう。

2つの方法の違い
対に言うと胸式=胸(肋骨[ろっこつ])、腹式=内蔵(胃腸等)です。

胸式呼吸
肋骨にはそれぞれ筋肉がついており、肋骨を広げたり狭めたりは自分の意識でできます。
肋骨が広がれば肺が広がり、狭まれば、肺も狭まる。
従って、意識して呼吸しようとすると、深呼吸などでも、特に考えなければ胸式呼吸になります。

腹式呼吸
それに比べて、腹式呼吸は考えて呼吸する必要があります
なぜなら、横隔膜は基本的には不随意筋(=自分の意思では動かせない筋肉)だからです。
随意筋であるお腹の筋肉でお腹を引っ込め、結果として横隔膜を押し上げて肺を狭め、逆にお腹を膨らませて、肺を広げる。
ええい、ややこしい。
間接的なので、慣れるまでは、ちょっと考える必要があります。
でも、分かって慣れてしまえば、どうっちゅう事はない。
お腹を出したり、引っ込めたり。
腹芸をイメージしてみてください。楽しいですね。

胸式呼吸で肋骨の強化
胸式呼吸だと呼吸が浅いので、腹式呼吸を…
となりがちだが、通常は胸式呼吸はまともにできていない。
まずはそこからなんです。
意識しない呼吸では、肋骨を広める狭めるといったことも、ほんとに最低限しか行われていない
まずは、胸式で深呼吸を出来るようにし、肋骨回りの筋肉の強化を図る。
そうしないと、いわゆる「ねこ背」になり、病気の原因になります。
人体力学という本を読むと、病気には直接的な症状ではなく、その原因となる遠因が存在すると書いてあります。
その原因のなかで、もっとも多く指摘されているのが、この肋骨の弱体化。
ええっ、こんな病気まで?と驚くほど、実に多くの病気の遠因となる。
9対3の呼吸法では、「吸うとき」がポイント。
胸を張る感じにして、大きく息を吸い込む。
この繰り返しで、肋骨を動かす筋肉が強化されます。

長くなったので、腹式呼吸、全体呼吸に関しては、また改めて

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