[昭和歌謡]87 およげ!たいやきくん

昭和ヒット曲全147曲の真実シリーズです。

およげ!たいやきくん
子門真人
作詞・高田ひろお、作曲・佐瀬寿一
1975年

♪まいにち まいにち ぼくらはてっぱんの
うえで やかれて いやになっちゃうよ
あるあさ ぼくは みせのおじさんと
けんかして うみに にげこんだのさ

はじめて およいだ うみのそこ
とっても きもちが いいもんだ
おなかの あんこが おもいけど
うみは ひろいぜ こころがはずむ

ももいろ サンゴが てをふって
ぼくの およぎを ながめていたよ

人生を変えるということ
当時から、童謡ではあっても、サラリーマンの歌だと言われていました。

マンネリして刺激のない毎日
脱サラして、新しい事を始めるけど、
結局は失敗して、会社にいるべきだったと悟る

こういう認識でもう一度歌を歌ってみると
最初の「まいにち まいにち」がなんとも哀愁漂う。

私はサラリーマンという表現や
脱サラという表現が好きでないので
若干の抵抗感があるのだけれど
客観的にみると、たいやきくんと同じ人生を辿ったわけです。

その上で「まいにち まいにち」感覚は
会社にいる時より、自営業だった時の方が大きかったと思う
まいにち まいにち 寿司を作って、配達する
そればっかりだった。
飽きて飽きて。

でも、100%何でも自分が決められて
誰かにお伺いを立てる必要がないというのが、こんなに幸せなのかとも思った。

結局は、釣り上げられた、たいやきくんになっちゃった訳だけど
後悔は一切ない、
でも、あの頃に戻りたいとは思わない。

どう生きるか、って結局は自分しか決められない。
流されて生きていく、というのも自分が決めたのなら悪くない
敢えて一発勝負に出る必要もない。

どんな経緯であれ、最終的に自分が決めたという自覚さえあれば
平凡な人生でも、エキサイティングな人生でも
はた目で見て不運に思える人生でも
その中で目一杯楽しむ方法はある

結局は、自分として居心地の良い方向を選んでいった、積み重ねが今の人生

もし、人生やり直せるとしたら
子供の頃から今までの、波瀾万丈のこの人生は
ぴったり同じで選択すると思う。

人生の中で、いつが一番良かったですか
と問われたら
はい、今です。
と常に答えてきた。
本当にそう思っていたから。

毎日毎日楽しくて仕方ない。

子門真人(しもんまさと)
子門真人は前人未踏の大記録を打ち立て、未だに破られていない。
さぞや、大金持ちかと思いきや
レコーディングが、そもそも代役だったこともあり
一枚いくらじゃなく、買い取りで5万円という契約を選んじゃった。

その後、歌手を引退して、広告代理店に勤めたらしい。
あれだけの歌唱力を持ちながらもったいないなあとは思うけど
どれだけ充実した人生を送っているかって
本人の考え方しかないから
結局は良かったなあと思っている、とありがたい

きっと2番を歌っていると思います。

♪まいにち まいにち たのしいことばかり

[昭和歌謡]シリーズはこちら(少し下げてね)

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