[天皇]26 継体天皇。途切れたその後に

天皇シリーズです。

継体天皇
男大迹王(おおどのおおきみ) 507~531年

とうとう、天皇の血筋が途絶えてしまいました。

残念でした、はいお終い、という訳にはいきません。

大連(おおむらじ)の大伴金村は、ふさわしい天皇を探しにかけずりまわります。

朝鮮半島では、百済(くだら)が、武烈天皇がやる気もなければ人柄もダメだと分かるとなめてかかってきた。
日本の支部的な任那(みまな)を攻めて陥落
このままぐずぐずしていると、日本の本土にも攻め入って来ないとも限りません。

日本の将来を託すにふさわしく、百済とも渡り合える、力を持った人

各地の有力な豪族をリストアップし、検討していきます。

よしっ
丹波の倭彦王(やまとひこのおう)が良いぞ
朝鮮にも明るいらしい。

お乗せするための輿(こし)を準備して、丹波へ

一方の倭彦王、大和から人が大勢来たのを見て
まずいっ
さては私を討ちに来たな

大急ぎで山の中へ逃げ隠れてしまった。

違うのよー

残念。次を探そう。

越(こし)の国(今の福井県)に良さそうな人を発見
オオド(男大迹王)
58歳と年齢は高めだが、息子が評判良いらしい。
セットで考えれば2代は安泰。

天皇の印の旗と、輿(こし)を準備して、越の国へ

今度は逃げ隠れせず、堂々と会ってくれた。

丁寧に説明。

ただ、ことが大きすぎるので、即答は避けた。
色んな方面に話を聞くと、大伴金村はかなり熱心ならしい

分かりました。こんな老体でよろしければ。

即位
継体天皇となります。
良かった。思った通りの良い人でした。

農業や養蚕が大事と
自ら田を耕し、奥さんは蚕を飼う。

さあ、問題は外交
大伴金村は、百済の求めに従って、正式に任那を割譲
ところが、任那は百済は嫌だと、新羅(しらぎ)に近づく

おいおい、と任那に6万の兵を送った。

新羅は、手薄になった日本国内をひっかきまわそうと
筑紫国造の磐井に賄賂を送り、
国内で反乱を起こさせる。

継体天皇は、物部麁鹿火大連(もののべのあらかひのおおむらじ)を大将軍にして筑紫に派遣
平定します。
これが古代の「磐井の乱」と言われる争乱です。

[天皇]シリーズはこちら(少し下げてね)

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