[江戸城] 崖にお堀なんて作れますか?

江戸城シリーズ、石垣は一旦終了にして今度はお堀にいきましょう

お堀
お堀は、お城に簡単に入れないようぐるっと取り囲むものですね

ということは、ドーナツ状に繋がって、全て水で満たされている
普通、そうイメージします。
私もそう思っていました。

ところが江戸城では違うと言うんです。

そんな馬鹿な

江戸城の高低差
江戸って、西半分と東半分で、全く地形がちがいます
西半分は山の手で高度が高い
東半分は下町で、高度が低い

その境目は、なだらかな坂になっている訳じゃなく、崖
すーっと来て、ズドン

江戸城は、その境目のちょうど崖のところに建っています。

えっ、天守閣は傾いちゃいませんか?

大丈夫。
天守閣とか、本丸とかはちょうど崖の上のところに建っています。

崖の下側に、二の丸庭園とか、大手門とか

問題はお堀
ぐるっと取り囲んで繋がっているだけだと
崖の上側のお堀の水は、滝のように流れ落ちて
上側はすっからかんになっちゃうし
下側は溢れちゃいます。

ということなので、実は江戸城のお堀は
上側と、下側でそれぞれ独立しています。

水戸違いと言うのですが
下の図の青いところでは、左右で水面の高さが違います。
高い方のお堀に川からとか雨水とかが流れ込んで水面が高くなってくると
門を開けて下側に水を流します。

赤いラインが崖です

とはいえ、出来るだけ水面の高低差を作りたくないので
高い方のお堀の石垣は、とてもとても高くなります。

外堀まで考えると、最も標高が高いのは真田濠、飯田濠との差は、20mにも及びます。

[江戸の文化]シリーズはこちら(少し下げてね)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です