世間はクリスマスイブのようですが
全く関係無い話題です。
「なぜ、地形と地理がわかると江戸時代がこんなに面白くなるのか」という本を読みました。
全ての話題に地図がついていて分かりやすい本でした。
横浜開港
横浜は、今は日本第二の都市です
関西人の私としては、大阪より横浜の方がでかいというのはかなりショック
そんな横浜も、天保元(1830)年には、家の数が87戸
住民は半農半漁の暮らしをしていました。
嘉永6(1853)年、ペリー来航の年には、92戸には増えていますが
昼なお狐の出る閑村
色々あってアメリカ総領事官ハリスとの交渉で、
安政5(1858)年、日米修好通商条約が結ばれ
神奈川・長崎・新潟・兵庫の4つの港を開港する旨が記載されます。
神奈川とは、現在の横浜市神奈川区
東海道の3番目の宿場です。
当時横浜とは比べ物にならないほど繁華な町
アメリカとしては、想定していたのはこの神奈川
でも幕府は考えた。
そんなところに外人さんがわんさかやって来たら
ただでさえ攘夷だなんだと騒がしいのに、大トラブルになるのは目に見えている
よし
横浜を神奈川だということにして
外国人をこの陸の孤島に閉じ込めちゃえ
突貫工事で、横浜に港を作り
約束の7/4に間に合わせた。
あのですね
この横浜も神奈川なんですわ
思惑がバレバレです
アホも休み休み言え
スピーク アホ スローリー
ハリスはカンカン
仕方なく、神奈川に領事館を置くことを認めた。
ところが不思議なことがおきます。
政治と経済って別物なんでしょう
日本にやって来た貿易商人に、横浜がすこぶる評判が良い
命の危険をおかしてまで混みいった場所に行きたくない
安全がなにより
横浜は水深が深かったので大型船も泊められる
何より一番欲しかった生糸の生産地は、横浜からアクセスしやすく
八王子からの絹の道(日本版シルクロード)が引かれた。
ほどなく、領事館も横浜に移転します。
そうなってくると、日本人は不思議なもんです。
向こうが喜んでくれるなら、こっちも頑張っておもてなししたくなります。
横浜の外国人居留地に言われたように日本で初めてのホテルを作り
遊廓まで作っちゃいます。
連夜の大サービス
築地にも外国人居留地はできるんですが、横浜ラブで閑古鳥
日本で二番目のツキジホテルは数年で潰れちゃいます。