植物のかしこい生き方、第一章「競わない」から
相手を変えるのではなく
自分を変えれば
どんな場所でも、生きていける
ヒガンバナ
彼岸花の別名は曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
忘れもしない、ウォーキングイベント
日高市の巾着田というところに、一面の曼珠沙華
どこまでも広がる真っ赤な絨毯
の筈だった。
その年は開花が早くて
行ったら見事に一本も咲いていなかった。
この前の大雨の中でのバーベキューもそうだけど
うまく行かなかった時の方が強烈に覚えてますね
とても楽しかった思い出
そんな彼岸花なんですが
とっても不思議な特色のある花です。
植物だから光合成をする
緑の葉っぱでね
ところが、彼岸花をよくみると
花はあっても葉っぱがない
確かにそう言われると。彼岸花は葉っぱがないから花が思いきり目立つんですね。
でも、どうするんでしょ、光合成。
葉っぱ
大丈夫。
葉っぱは出てきます
花が枯れたあとの、一番寒い時期にです。
2月ごろに、最も繁ります。
そして、せっかく暖かくなってきた3~5月頃には葉っぱは枯れちゃうんです。
花が咲く9月まではなーんもなし
花があるときゃ葉っぱなし
葉っぱあるときゃ花はなし
葉っぱは花を
花は葉っぱを見たことがないので
「葉見ず花見ず」という別名も持っています。
どんな葉っぱかなぁ
どんな花かなぁ
と思い合っているということで
「相思華」という呼び名もあります。
一体全体何で?
それが彼岸花の生き方だからです。
競争に打ち勝つ事に価値観を見出だしていないんです。
ライバルが最も減る一番寒い時期なら
非力でも、目一杯葉っぱを広げられる
そうしたら、冬の弱い光でも、十分に光合成を出来る
そうしてせっせと作り出した養分は
鱗茎(りんけい)と呼ばれる茎の根元に蓄えます。
球根と呼んでも悪くはありませんが
正確には根ではなく、茎の根元です。
玉ねぎが同じ考え方です。
どうやったら、他人に勝てるかを考える生き方もあれば
どうやったら、他人と競争しないで生きられるか、を考える生き方もある
逃げてる?
はい結構
それで、傷つく人を作らずにすむのなら
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