昭和ヒット曲全147曲の真実シリーズ
出ましたっ
ルビーの指環
寺尾聰
作詞・松本隆、作曲・寺尾聰
1981年
♪くもり硝子の向こうは風の街
問わず語りの心が切ないね
枯葉ひとつの重さもない命
あなたを失ってから
背中を丸めながら
指のリング抜き取ったね
俺に返すつもりならば 捨ててくれ
寺尾聰
記録ずくめでしたよね
初めて聞いた時の衝撃たるや
えっ、何々?この人、この声
結構良く見る俳優さんじゃない
寺尾聰
そうそう、そういう名前
宇野重吉の息子。そうそう
どうやったらこんな声出るの?
加工せずに生の声なのかなあ
口の前にオブラートがあるみたい
こんな独特の世界観を出せる超一流の歌手が
なんで俳優やってた訳?
歌手、歌手
今後歌手で行きなさいよ
世界観ってことでここまで衝撃を受けたのは
久保田早紀の異邦人とルビーの指環だけ。
一気にはまったこの世界
これは私だけじゃなくて、日本全体でした
♪チャンチャラララーン、ダダン
今週の一位もまたまた寺尾聰さん、ルビーの指環!
相乗効果で、今まで出していた曲も、大ヒット
ベストテンに3曲同時にランクイン、っていうのがずいぶん長く続きましたよね
そんなのゴダイゴとこの人くらい。
あんなに長く続いて飽きちゃったはずなのに
ルビーの指環嫌いって人に会ったことない。
ニッポンの歌ですね
スタンダードです。
日本レコード大賞と、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞の両方を取っているのは
寺尾聰ただひとりです。
ルビーの指環
指輪じゃなく指「環」らしいですよ
いきなりお洒落ですね
問わず語りの心が切ないね
問わず語りですって。
聞かれてもいないのに話し出す。
このような言葉を生まれてこのかた、使ったことがございません。
さすが、松本隆さん
さらに、
枯葉ひとつの重さもない命
失恋して悲しい、って事を
「枯葉ひとつの重さもない」
こんな表現考えられません。
これは売れる筈です。
石原プロの寺尾聰が、会社にルビーの指環を提案したとき
こんなお経みたいな歌売れるわけないと反対された。
ところが、唯一、社長の石原裕次郎が、
良い歌じゃない
はい、発売決定!