関西人、その不可思議なるもの(たこ焼き)

関西人といえばたこ焼きとお好み焼き。
まずはたこ焼きから
———-
たこ焼きが好き
東京に来て自分にビックリしたことがあります。

自分はこんなにまで、たこ焼きが好きだったのか。

禁断症状が出ます。
食べれないんだわ、たこ焼きが。

関西にいるときは、好きだという感覚は有るものの、あまりにも日常的すぎて、まあ好きやわなあ、くらい。

そうそう食べれない状況になると、

俺はたこ焼きがすっきゃあああ

と満月に向かって叫んでもまだ足りないくらい。

たこ焼き機
東京でよく聞かれるのが、関西人って全世帯にたこ焼き機があるって本当?
っていう質問。
そんなの当たり前。
住民票みたいなもん。
もし持ってない人がいたとしたら、よほどの事情があったに違いない。
例えば、独り暮らしをすると決まったら、とりあえずたこ焼きプレートを買いに行く。
そうしないと気持ちが悪いし、万が一新居をたこ焼き機の無い形で迎えてしまったら、縁起が悪い。

でも、どんなたこ焼き機かが色々ある。
まだそれほど収入が無い時期には、レンジの上に乗っけるだけの丸っこい7個くらいしか焼けないプレートだけ。
多少余裕が出てきたら、10個くらい焼ける長四角のやつに変わる。
これもまだプレートだけ。
もちろん、丸っこいのも捨てはしない。
バチが当たるから。
一度は愛した元カノみたいなもん。
時々取り出してさびさびになったのを眺めつつ、あの頃、金はなかったけど夢があったなぁ、などと郷愁に浸る。

友達の家にお呼ばれしたら、その家のたこ焼き機がとても気になる。
裕福さのバロメータだから。
下にガス台までくっついた立派なたこ焼き機だったりすると、明日からこいつの言うことは何でも聞こうと思う。
電気よりはガス。何ともプロっぽい。
ただ、卑屈にはならない。
何といっても、もったいない、つつましやか、を良しとする関西人。
子供ながらに、我が家で無理してこんなの買ったら、借金まみれになると思っている。
うちはプレートで良かったと変にホッとする。

明石焼き
もし世の中に芸術品というものがあるとしたら、その筆頭にあげられるのが明石焼きだと思う。
何とも、繊細で、上品で。
一つ一つを、
「ありがたや、ありがたや」
と拝みながら食べる食品ってそうそうない。
次女も同意見です。

何とこの明石焼きをはじめて食べたのが東京に出てきてから。
新宿の「たこぽん」が最初。
何やろ、明石焼きって。
明石は隣町だからよく行ったけど、関西にいるときそないなものは全く知らなかった

私が大好きなブログ、メタぽっちゃりシードリームで、明石焼きは穴子が入っているのもおいしいとの情報を読んだ。
そないな斬新な。
世の中の進歩は凄まじい。
どんなんやろ。おいしいんやろな。

あかん。
辛抱たまらん。
たこ焼きか明石焼き、食べとうなってきた。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です