カンニングペーパーの作り方

最初に謝ります

人の道を踏み外し、申し訳ございませんでした。
時効ですので、何とか堪えてください。

英語のテスト
大学のとき、司法試験を受けて、弁護士になろうと目指していたものですから
朝から晩まで、365日、ずっと法律の勉強をしていました。

大学の単位は、法律の科目ばかりという訳ではなく、必修単位として「英語」があったりします。
全く勉強していません

英語と日本語が併記されているテキスト
もし、テストの時にそのテキストを持ち込めれば答えは分かるのですが
それではテストにならないので当然持ち込み不可ですね

カンニングペーパーの作成
カンニングペーパーを作ろうというよろしくない発想に至ります。

テキストを小さくすれば目立たないので持ち込めます。

簡単ですね
縮小コピーを取ればいい

ところがです。
コピー機は普通にあったから問題ないのですが
縮小コピーが出たての頃でほとんど見当たらない
ましてや大学の図書館のコピー機にはそのような最先端の機能は付いていません。

さあ、ここで問題です。
私はどうやってカンニングペーパーを作ったでしょうか

ヒント
縮小機能のない、普通のコピー機を使いました
手書きはしていません

答え
まず、普通にコピーを取ります。

出来上がった紙を1cm弱の間隔で、縦方向に、端から、
まず山に折り、次に谷に折り、次に山におり、次に谷に折りと、最後まで繰り返します
じゃばらに折られた紙が出来上がります
アコーディオンカーテンみたいな感じ

お手元にあるどんな紙でも構いません
何か字が書いてある紙が良いですね
じゃばらに折ってみてください
横幅が短くなっていますよね
書いてある字は、横がくしゃんとなって幅が少なくなっているのが分かると思います
ただ、全然読めるレベル

この字が書いてある面を下にして、もう一度コピーを取るのです
そうすると横が縮小された紙が出来上がる
それを今度、横方向にじゃばらに折る
そしてまたコピー

次に縦方向にじゃばら
横方向、縦方向
数回繰り返せば、見事に縮小コピーの出来上がりです

大学の図書館で
大学のコピー機でこれをやります
数人並んでたりするのですが
コピーをしては席に戻り、ハサミで小さく切って、じゃばらに折ってまた後ろに並ぶ

コピー機には紙をペタンと押さえる蓋がありますよね
あれをかぶせられない
せっかくのじゃばらが伸びちゃいますから
手のひらや顔をコピーしたことある人は分かると思いますが
ピカーっと光が出て暑い暑い
大汗かきながらがんばります

販売
元々、人の道を踏み外しておりますが
ここで、さらに人の道を踏み外します

クラスのみんなに声をかけます

こんなんあんねんけど、100円で買わへん?
えーっ、何それ。買う買う、100円ね

実にクラスのほとんどの人にお買い上げいただきました

すばらしい教授
大学のテストって、カンニングって普通に横行してたりします
高校の時って、大学受験というのが先にあるから、カンニングで点数とったって意味ないため、テストではカンニングしようとしない
でも、大学って卒業すれば良いってのがあるから、カンニングしちゃうんでしょうね

いかんいかん
自分の悪行を正当化してはいけませんね

実は教授もその辺のところは分かってたりします

その時、誰かがカンニングペーパーがぽろっと落としました

見回りしていた教授が、紙屑が落ちたのに気づきました

万事休す

これは何だ
100円で買っただと?
それは誰からじゃ

みたいなイメージが頭に浮かびます

教授が紙屑を拾い上げようとしたその時
教授がその手を引っ込めたのです

おそらく、それがカンニングペーパーだと分かったのでしょう
拾ってしまうと動かぬ証拠
追求せざるを得なくなる
一瞬のうちに「拾わない」という選択肢を選んでいただいた

次のテストで
結構の売上になり、これは行けるぞと
次のテストの時もせっせとカンニングペーパーづくりにせいを出します。

とんでもない野郎ですね

ところが

ライバル出現

何とそのライバルは当時珍しかった縮小コピーが藤沢にあると聞き付け
わざわざ藤沢まで出向いて、縮小コピーをしてきたのです。

当然綺麗で見やすいそっちのペーパーを100円でお買い上げ
私のは全て売れ残ることに

藤沢まで行ったら交通費だけでも、利益無いと思うけど
天晴れっ

悪行は長く続かないというお話でした

そもそも真面目にやれって?
さらに言うと、今、縮小コピーのノウハウに何の意味もないよー

索引はこちら
[昔の思い出]シリーズはこちら(少し下げてね)

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