[ことば日本史]ゴタゴタ

ことば日本史、鎌倉時代の禅に関わることばから

ごたごた、ってゴンゴン、バンバンのようないわゆるオノマトペかと思いきや
背景になる歴史があったんですね

ゴタゴタ
文応元年(一二六〇)に南宋から招いた臨済宗の僧、兀庵普寧(ごったんふねい)は、
北条時頼の要請により建長寺の二世となったが、
その説教はややこしくて、わかりにくかった。

それで入り組んでごちゃごちゃしてることを、兀庵みたいだというので、
「ゴッタゴッタしてる」、さら「ごたごたしている」というようになったという。

時頼の死後は理解者もなく、門徒間の争いに嫌気がさして、
文永2(1265)年に帰国。

ゴタゴタの兀庵がゴタゴタに嫌気がさした、なんともはやな結果

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