東栄町。あんたが言うただもんで、打出の小槌買っただよ

カミさんから新しいちっちゃなネタを仕入れたので
久々に東栄町ネタでございます。

おじさん
カミさんの子供の頃の話です。
夏の暑い日、毎年一回、かごをしょったおじさんがやって来ます。

東栄町のおばあちゃんの言葉で言うと

毎年毎年、おじさんが、しょいたご、しょって来るだに

おじさん、汗だくになって来るに
可哀想だもんで
冷たいお茶を出してやるに

おじさん喜んで、お茶飲みながら色んな話をするだら

ほしたら、あんた(カミさんが小さい頃の事です)が
可哀想だから、買ってやりん、買ってやりん言うもんで

しょいたごにはいろんなもん入ってるんで
この、打出の小槌買っただよ

すごいっ
最近ふとした事でこの話をカミさんから聞いて、大爆笑してしまいました。

おばあちゃんは、その打出の小槌を見るたびにその話をするそうです。

夏になると来たでしょう、とカミさんは言うんだけど
それ、いつの時代のことを言うとるのか
少なくとも私の小さい頃、兵庫県の西宮や加古川で
行商のおじさんがかごしょってやって来ることはありませんでした。

しかし、打出の小槌が入っとるというのは
どういう品揃えやねん
何屋さんそれ

そいでもって
そこから打出の小槌をチョイスしたのは
そりゃまた、どういうセンスをしてんねん

カミさんは言います

いや、かごは丸じゃないよ
四角い柳ごうり見たいなちゃんとしたやつ

それ、丸か四角かはどっちでもいいけど

毎年おじさん来て
買うたげたのは、打出の小槌ひとつかいっ

それいくらぐらい?

300円くらいかなあ
そんなに大きくない

どうやって生計立ててんねん

飯田線
聞くと、おじさんは飯田線に乗って山超えてやって来るらしい。

ひと駅ごとに降りては売って回り
飯田線に乗って次の駅に行く

飯田線は2時間に1本しか電車が無いから
最低2時間はそこで頑張らないといけない

暗くなって帰れるとは思えないんだけど
湯谷温泉とかに泊まるのかなあ

カミさんが言うには
子供の頃は、飯田線の電車のドアの近くには
いっぱいしょいたごが置いてあったらしい
だんだんその数が減って行って
しょいたご減ってきたなあと
おばあちゃんと言い合っていたらしい

ほんとに昭和40年以降の話なんだろうか

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