粋と野暮は、生きていく価値基準

「粋な日本語はカネに勝る」という本を読みました。

落語家の立川談四楼が書いた本です。

粋か野暮か
かつて粋か野暮かという価値基準があり
金持ちかどうかとは関係無かったという

金持ちでも垢抜けないことをすれば、陰で「野暮だねえ」と言われ
逆に金持ちでなくても、洒落た言動には「粋なもんだ」と称賛される

作者はこの基準を残したいと、本を書いたようです。

関西人
関西人としては、分かったような分からないような、の部分があります。

勿論、関西人も金持ちかどうかなんて、全く価値基準の中にはありません。
じゃあ、何でしょう

おもろいかどうか、ですね。
笑ってもらえるかどうか。

もし、若干違うとすれば
かっこいいか、かっこ悪いか

粋でかっこいいのは、関西人としては、こそばゆくて苦手

無理してる感じがする。

かっこ悪いの大好き。

でも、この本の言っている粋は、野暮と対比させられてて
関西人が江戸っ子に対して持っている感情
無理した感じの粋って
本当はそれは野暮なんじゃないって

うーむ
先入観取っ払って、勉強してみようじゃありませんか
その、粋、とやらを。

実はね

大きな声では言えませんが
関西人とて
江戸っ子の粋な感じは
憧れてるんでございます。

てやんでえ、べらぼうめ

粋な話
本に粋な話が色々書かれています。

このあと、色々紹介しようと思っています。

まず、今日はその中で一つね

スープに髪の毛
テレビの企画で、デート中、スープに髪の毛が入っていたら
どう反応するか、というもの

ほとんどの人が、居丈高に文句を言うか
逆にバカに下でに出つつ変えてもらうかだったんだけど
その中の一人の対応が、粋、ってもの

ボーイさんをさり気なく呼び止め
ニッコリとこう言った

当たりクジが入っています。

うーむ、そう来るのか

関西人では絶対無理だわ
関西人では、笑ってもらえないといけないから
特に面白い訳じゃない、その言葉は逆に絶対出てこない。

そう言うと思い出したんだけど
昔読んだ雑誌にこんなのがあった

とある食堂
食事をしてたら、床をゴキブリが横切った
店員さん店員さん、ほらあそこ、ゴキブリ!

ああ、あれね
鈴虫です。

こういうんだったらグッド

でも笑かす必要ないわけね
どう、店の人も傷つけず、彼女や周りの人に嫌な思いをさせないか

こういうのが、粋か

勉強になります

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