10代家治と言えば、将棋とラブラブ

10代家治が良かったのは人材登用

田沼意次(たぬまおきつぐ)を重用したことです。

という事なので、この時代と言えば、
正直、家治と言うよりは
田沼意次なのかなあ

家治へ
家治に移るのは、家重の死去による訳ではありません
譲位です。

なぜかというと、大岡忠光が死んだから
家重は言語障害だったので
言っていることが、大岡忠光しか聞き取れなかった
その大岡忠光が死んじゃえば、
もう何を伝えるにも術がなくなってしまうわけですから

人となり
人となりとしては大変温厚で、慈悲がある
そして、とても頭が良い。

吉宗も、早くからそれが分かっていて、
家重のことはとっくに諦めて、
家治に英才教育を施す。

ただ、残念ながら一つだけ欠点がありました。

やる気がない。

才能も考え方も申し分ないんですがね。

任せる
譲られたのが24歳の時

性格が良いけどやる気のない家治は状況をじっくり考えます。
尊敬してやまない吉宗が誰を信用しているのか

老中、松平武元(たけちか)でした。
よしっ、これで行こう

すぐに松平武元を呼び
まだ私は若い
あなたは経験も豊富なので
何事でも全て言ってください
私は全てその言葉を聞きましょう

実際には、すべて任せちゃう

でも考え方をちゃんとみんなに指導している

あるとき、江戸で家事が起きた
見てくるように指示したら
若い側近たちが喜び勇んで我先にと出ようとした。
そこを諌めて

家事は民の憂いの大きいものだ
民の憂いは私の憂い
興のあることだと思ってはならぬ
何かできることはないものか
そういう気持ちで見てまいれ

給仕係が間違えた時も、その上司を通じて注意するのが通例だが
直接手招きして呼び寄せて、周りに聞こえないように教えたという

こういうところがちゃんとしている人は
あとは全部任せちゃうっていうのが
一番良い政治のやり方かも
4代、家綱がそうでしたよね
あの時もいい側近がいっぱいいた。

なんだかんだでかなり長くやるので
前半と後半に別れます

前半は松平武元
後半は松平武元が死んじゃいますので
いよいよ、田沼意次って事になります。

これにしても偉いと思います。

田沼意次は元々かなり身分が低い
極めて優秀なのでどんどん出世するんですが
そうなると周りのヤッカミがすごいことになります。

かなりの嫌われ者

結局、賄賂政治家というレッテルを貼られ
失脚するんですが
そのことも仕組まれた感がかなり強い。

そんな田沼意次を信頼し、後ろ盾になって
自由にやらせる訳ですから

田沼意次に関しては別にコラムしようと思います。

将棋
全部任して何をしていたか
将棋です。
かなり強くて七段です。

棋譜が残っており、確かに強かったようです。
新しい将棋用語を考案し、例えば右上から「いろはにほへとちりぬるを」などと呼んだ。
詰将棋を作成することも得意で、なんと図式集『将棋攻格』百番も書いてます。
もともと頭が良かった訳ですからね。

ラブラブ
家治も例にもれず宮家から正室をもらいます。
五十宮倫子(いそのみやともこ)

今までの例だと形ばかりで夫婦仲はよろしくないのですが
家治は良かったようです。
長女千代姫が誕生します。
残念ながら1歳で亡くなるのですが
その後次女萬寿姫(ますひめ)が誕生
13歳まで生きます。

嫡子家基(いえもと)が産まれたのは、側室お知保(ちほ)の方です。
ここで、かなり異例のことが起きます。

家基を正室倫子に育てさせる
これは初めてです。

でも、結局は、原因不明の突然死
怖いですね
今までも将軍家でいっぱいありましたね
真実は闇の中です。

という事でまたもや途絶えることになります。

どうなったかはまた次回

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