光合成をどうにかしたい

光合成がらみのテクノロジーがあります。

光合成は、ご存知の通り、植物に備わった特殊能力ですよね。

動物だって光合成
ウミウシの仲間、エリシア・クロロティカは
動物のくせして、光合成が出来る。

ソーラーパワーウミウシとの異名をもつ、このウミウシ。
もともと、葉緑素を持っているわけではない。

藻類を食べることによって光合成が出来る体になる。
最大1年もの間、光合成で得たエネルギーで生き続けられるという。

ただ、残念ながら、いくら頑張ってほうれん草を食べたところで
ポパイが光合成でパワーを得たとは聞いたことがない。

まずは、消化。
ソーラーパワーウミウシは葉緑素だけを消化せずに残し体内に取り込む能力がある。

でもそれだけでは、葉緑素を持っているというだけ。
葉緑素に光合成をさせるには、その設計図、DNAが必要。
なんと、藻類のDNAを取り込んで、自分のものにしてしまうという
スペシャルハイテクニックを持っている。
となれば、体の一部がまさしく藻類そのものとなって、光合成できることになる
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サンショウウオが光合成
それ以外にも、いくつか同じような例があります。
でも全て、無脊椎動物。

ところが脊椎動物であるサンショウウオで光合成がなされていることが分かった。

厳密に言うと、サンショウウオ自体が光合成しているわけではなく、
藻類との共生。

藻類がサンショウウオの細胞の中に住み着いて持ちつ持たれつ。
酸素あげるから窒素頂戴、みたいに。

この方法を人間で応用すべく、研究が進んでいるらしい。

共生自体は、人間でも馴染みがある。
以前説明した腸内細菌。
人間のためにけなげに働いてくれる。

問題は免疫系です。
免疫系のスタートは自分と自分以外をどう区別するかというところから始まる。
自分の体を構成する要素だとOKなんだけど、
そうじゃないってことになると、異物ってことになって攻撃してやっつける。
だから、病気にならない。

腸内細菌は、友達として予めリストアップされているから、攻撃されない。

光合成してくれる藻類が体に入ったとき、同じように味方だから大丈夫ってどう認識させるか。

腸内は真っ暗だから、皮膚でどうするかですね。

皮膚は緑になっちゃうと思うけど、
見返りは大きい。
なんせ何も食べなくても生きていける。
水の中だって息が出来る。

シュレックみたいな感じかな。
慣れたら、それはそれで癒されるかもね。

あのべっぴんさん、良い緑してるわ~。

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