漢字存続の危機、今度はGHQ

明治維新の頃の漢字存続の危機
なんとか乗り越えました

次なる危機がやって来ました

敗戦
GHQですね
当たり前です
戦争に負けた訳ですから

そもそもが漢字の危機どころではなく
日本語の危機

マッカーサーは一番最初は
公用語を英語にさせようと考えていた
普通に考えるとそうでしょうね

それがだんだん軟化してきて
ローマ字にしよう
うーん、それも無理があるか、で
行き着いたのが、漢字は要らないんじゃない?
仮名だけでいい。

なんで、タイプライターで打てないんですか?

そうきたか

そこも、みんなが頑張って頑張って

分かったよ
急ぐのはやめよう
当分の間だけは、漢字も多少は認めよう
でも、少なくするからね

もう一回言うよ
あくまでも当面だからね
将来的には徐々になくしていくんだからね

ということで制限されてまずは第一段階として決められたのが
当用漢字
当面の当
なくすための第一歩
1850字に制限されちゃう

普通は、発表されてから
これじゃなきゃダメよという実施日まで結構期間をとるはずだけど
1946年(昭和21年)11月5日に漢字表を公表後、わずか11日後の16日に内閣告示

有無を言わさない

1850字で書けない言葉は
言葉を変えるか、仮名表記にしなさい

ちなみに、日本国憲法で使われている漢字は全て1850字の範囲内
まあ、不自然ではない
第一段としては、それなりに良心的な選び方をしてくれたのかも

第二段
第二段の縮小はいつやって来たのか

ご存じの通り、やってこなかったのです。
逆に増えた
ああ、ホッとした

1981年、常用漢字表が出てくる
これ、記憶あります。
1945字になります

考え方としても
将来なくす前提とした当の字は消え
常用。
常に用いる
それ以外は使っちゃダメではなく、
あくまでも目安
教育現場とかでは使われるわけですが

増えた95字は以下の漢字
猿 凹 渦 靴 稼 拐 涯 垣 殻 潟 喝 褐 缶 頑 挟 矯 襟 隅 渓 蛍 嫌 洪 溝 昆 崎 皿 桟 傘 肢 遮 蛇 酌 汁 塾 尚 宵 縄 壌 唇 甚 据 杉 斉 逝 仙 栓 挿 曹 槽 藻 駄 濯 棚 挑 眺 釣 塚 漬 亭 偵 泥 搭 棟 洞 凸 屯 把 覇 漠 肌 鉢 披 扉 猫 頻 瓶 雰 塀 泡 俸 褒 朴 僕 堀 磨 抹 岬 妄 厄 癒 悠 羅 竜 戻 枠

へえ、これが入っていなかったんだ

さらに2010年には再度改定
2136字にまで増える

増えたねえ


今は完全に様相が変わりましたね
難しい漢字がバンバン出回っている印象

なんでタイプライターで打てないんですか?
が解消されちゃいました。

確かに色々大変ではあるけれど
手書きしか出来なかった頃に比べると
文書を書ける量は格段に増えましたよね

そう、ワープロ、パソコンの一般化です。
日本語ワードプロセッサなる専用機があった頃が懐かしい

変換、って押したら漢字が出てくるという、この画期的な技術で
解決しちゃった訳ですね

考えていること
私が常に心がけているのは
変換されちゃった漢字を、
これ、読みにくいから仮名に戻そうとバックスペース押すこと

漢字は少な目に少な目に

好き嫌いの問題だろうけど
特に意識せずに、変換されるがままにしちゃうと
漢字がわんさか入っちゃう

こんな難しい文章書けるんですよ、っていう感じは
私の文章のスタイルには合わない

特に毎回迷うのが振りがな
今書いているようなブログには、漢字の上にちっちゃく入れる振りがなは入れられない
漢字(かんじ)
という方法しかない
これ、つらいね

常に意識しているのはリズムなので
うっ、これ、読み方なんだっけ、あっそうそう
みたいな、コンマ何秒かのつまづきは、
私の文章のスタイルにはとてもきつい

わざとリズムを崩しているところが
一番言いたいことなので
意図している結果が得られない

どうしても、念のために入れるふりがなが増えちゃう
読めるよこれ、バカにしないでね
って思われているんじゃないかって常に気になっている

最初に仮名で書いておいて
次の行に同じ言葉が出てきたところから
漢字を使い出す、みたいな小技も使っとります

常にあほみたいな文章の私でも気を使ってるんですよ

まあ、変換、の技術がある以上
今後は、漢字の危機は訪れないでしょう
良かった良かった

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