最後は花形、たとえツッコミ

最強のコミュニケーション ツッコミ術シリーズ

ツッコミの分類最後は、指摘ツッコミの最終進化形「たとえツッコミ」です。

たとえツッコミ
その名の通り、たとえ=比喩でツッコミます。

■ダウンタウンの松本さん
背の高い芸人に
でかっ!業務用冷蔵庫と同じ大きさしてる

声が小さい芸人に
声が小さいねん!上でおじいちゃん寝てんの?

■くりぃむしちゅーの上田さん
中身のない会話をしている芸人に
会話が薄っぺらすぎるよ!ふぐ刺しか!

全然違うことを言った芸人に
全然違うよ!加藤あいと阿藤快くらい違うよ

気になる言い回しをした芸人に
気になるわ!靴の中に入った小石くらい気になるよ!

■フットボールアワーの後藤さん
一発ギャグがすべった芸人に
お前、ようそんなギャグ出せたな!陶芸家やったら割ってる奴やで

すばらしい演技をした役者に
すばらしい!鳥肌立ちすぎてショウガすれるわ

イメージと違う二枚目な発言をした芸人に
全然イメージと違う!イメージの高低差ありすぎて耳キーンなるわ

すばらしいですね
惚れ惚れする
ツッコミ界の大天才だけの事はあります。

松本さんはもう別格なので良いとして
上田さん、後藤さんはすごい人出てきたなあと思いました。

上田さんは司会者としては歴代でも最高だと思っています。
巨泉を上回っている。
あのマチャアキが横にいて影薄いですもんね。

そして後藤さん。
伝説の耳キーン。
この耳キーンは、完全にお笑い界を変えた気がする。

今までは、ギャグがうけるかどうかで
古くは三枝のオヨヨとか
ちょっと前で言うと
そんなの関係ねえ、とか、グー、とか、残念!とか
流行語大賞にノミネートされるようなの。

ボケかピンが脚光を浴びる。

耳キーンで、お笑い界に衝撃が走った。
憧れのターゲットが変わったと言って良い。
歴史的瞬間。
歴史的ワード。

あのザキヤマはよほど耳キーンが気に入ったらしく
後藤さんと共演すると何とかして、耳キーンを言わそうとする
あのふたりのやり取りが面白い。

今や、バラエティで司会者として引っ張りだこなのは
間違いなくツッコミの方。
あらかじめ決めてある、ボケを披露していくら面白くても
何が起きるか分からないバラエティでは使えない。

たとえツッコミをどれだけ使える能力を持っているか
この能力にニーズは集中していっている。

使える
これ、かなり日常的にも使えると思います。
例えば、鳥肌立ちすぎてショウガすれる

ほめる時にこれ付け加えたら、ポイント10倍ですね。

いやあ、先程素晴らしかったですね。
私、鳥肌たっちゃいました。
またまた、そんなことないでしょう。
いえいえ、鳥肌立ちすぎてショウガすれます。

相手も、急に話のレベルが変わっちゃうので
再度謙遜で戻そうとしているのに笑うしか無くなっちゃう。
お決まりの謙遜フレーズのやり取りだけで終わっちゃうより
その後、一気に距離感が縮まるでしょう。

実は私も、これを読んでからかなり意識的に
例え話をブログに入れていっています。
ひょっとしてお気づきでしょうか。
会話じゃなく、書き物でも有益な気がしています。
もちろん、私のような、
肩のこらないゆるゆるの文章の場合限定ですけどね。

必要なこと
共感ですね。
耳キーンは誰しも経験あるから頭でイメージできる。

言葉の選び方として、使い古されたものなら
笑いには繋がらない。
こう帰って来るだろうという予想を裏切らないと笑いを取れません。
誰しも耳キーンや、鳥肌でショウガすったり、靴の中に小石が入った話が
戻ってくると思っていない。

でも、マニアックではない、万人が分かる話
ああ、小石が入って気になるぅ。

こういうと難しそうですけど
大丈夫。
本の著者、村瀬健さんは
ちゃんと、たとえツッコミを使うコツも伝授されています。

シリーズの次回、紹介していきますね。

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